長寿者の肖像画 描いて半世紀 焼津市出身 洋画家八木さん 市に寄贈 今年は4人分
焼津市出身の洋画家八木道夫さんが6日、市役所に中野弘道市長を訪ね、自身が描いた市内の長寿者の肖像画を寄贈した。ふるさとへの恩返しの思いから始めた取り組みは今年で50年目。贈った長寿者の絵は延べ175枚になった。
描いたのは押尾ちゑさん(103)、秋山タツさん(103)、川口いねさん(102)、成瀬逸郎さん(102)の4人。家族から借りた写真やエピソードを元に、本人の性格や生活ぶりを踏まえて描き上げた。
八木さんはこれまでの取り組みを振り返りながら「これからも体が続く限り絵を描き続けたい」と次作に意欲を見せた。中野市長は絵の寄贈に謝意を示し「本人にとっても家族にとっても肖像画は宝になる」と語った。絵は後日、市が本人に届ける。
(焼津支局・福田雄一)