焼津の魅力、高校生がお届け 山口さん観光ガイドデビュー 特技生かしパネル制作

 焼津市の高校2年生山口紗桜さん(16)が、市内の観光ボランティアガイドとしてデビューした。昨年5月にガイドでつくる団体に入会。学校の合間を縫って毎週末の研修に参加し、市内の歴史やガイドのノウハウを学んできた。得意な美術の腕を生かし、ビジュアルで解説するオリジナルのパネルを制作するなど、大好きなまちを多くの人に知ってもらおうと奮闘している。

制作中のオリジナルパネルを紹介する山口紗桜さん=焼津市内
制作中のオリジナルパネルを紹介する山口紗桜さん=焼津市内
観光ボランティアガイドとしてデビューした山口紗桜さん(左)=5月、焼津市の焼津神社
観光ボランティアガイドとしてデビューした山口紗桜さん(左)=5月、焼津市の焼津神社
制作中のオリジナルパネルを紹介する山口紗桜さん=焼津市内
観光ボランティアガイドとしてデビューした山口紗桜さん(左)=5月、焼津市の焼津神社


 デビューは5月14日に行われたJR東海主催の「さわやかウォーキング」。焼津神社のガイドを受け持った。山口さんは緊張しながらも、ヤマトタケルとの関わり合いなど神社の歴史を分かりやすく説明した。「相手に伝えることが難しかった」と感想を語る。
 父親の影響で歴史が好きになった山口さん。とりわけ郷土史に興味を持ち、ふるさとの良さを多くの人に伝えたいと、ガイドでつくる「やいづ観光案内人の会」に参加した。そこからデビューまで1年間、研修に参加して焼津神社や浜通りといった観光スポットに出向き、歴史的背景や伝えるべきポイントを教わった。
 先輩ガイドから、ガイドとしての「自分の型」を見つけるよう助言を受け、高校で専攻する美術を生かして絵を使った解説ができないかと考えてオリジナルパネルの制作に着手した。研修で学んだ参拝のマナーや神社に関する豆知識について、写真や絵を使った1枚の紙で分かりやすく解説する。外国人観光客にも分かるように英語で記すページも作っている。デビューに間に合わなかったが、次の機会での投入を目指して準備を進めている。
 「研修を通じてふるさとの魅力をより深く知った」と山口さん。「先輩ガイドのように、分かりやすく伝わる解説を目指して頑張りたい」と声に力を込めた。

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