家庭の生ごみ処理 促進へ新システム 焼津市、設置経費補助

 焼津市は今月から、生ごみを粉砕、処理し、排水する設備「ディスポーザ排水処理システム」の設置補助事業を始めた。これまで生ごみの家庭内処理に向けて、処理機や処理容器の設置補助や無料配布を展開している。新たな選択肢を加えることで、燃やすごみの減量化を促進させたい考え。
 対象となる同システムは、粉砕した生ごみを含む汚水と台所排水を微生物で処理する「生物処理タイプ」、粉砕した生ごみと汚水を分けて処理する「機械式タイプ」の2種類。いずれも台所に設置する。設置経費の2分の1を上限10万円で補助する。対象者は市内居住者と市内の住宅所有者。
 市は燃やすごみについて、2026年に2万2579トンと21年度と比べ5%減量を目標に掲げている。特に燃やすごみの40%を占める生ごみについて、家庭内処理による減量策を推進。これまでに、電気式処理機、コンポスト式処理容器の設置補助、黒土を利用した処理容器などの無料配布といったメニューを導入している。
 市環境課の担当者は「さまざまな選択肢を用意することで、家庭内処理の機運が高まっていけば」と期待を寄せる。
 (焼津支局・福田雄一)

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