戦前の風情残し 店舗大幅改装 焼津の練り製品販売「足平」

 焼津市本町6丁目の老舗練り製品製造販売「足平」が1935年に建てられた店舗を大幅に改装した。古い柱や外観といった歴史ある風情を残しながら従業員の作業場を確保したり、店頭部分を広げたりして、新味を持たせた。松永大社長は「古さと新しさが共存した建物を見に、足を運んでいただけたら」と語る。

リニューアルオープンした「足平」=焼津市本町6丁目
リニューアルオープンした「足平」=焼津市本町6丁目
リニューアルした「足平」の外観=焼津市本町6丁目
リニューアルした「足平」の外観=焼津市本町6丁目
リニューアルオープンした「足平」=焼津市本町6丁目
リニューアルした「足平」の外観=焼津市本町6丁目

 店舗は今年2月から6月まで改修工事を実施。期間中は仮店舗で営業していたが、6月28日から改装した店舗で営業を再開した。建物はこれまでにも小規模な改修を行ってきたが、老朽化が激しく、耐震性にも不安があったことから、大規模な改修に踏み切った。
 店舗入り口のガラス扉は耐震性の観点から枚数を減らした。入り口からショーケースまでの距離を広げたほか、ショーケース裏側にあった座敷部分を取り外し、従業員の作業スペースを確保した。小上がりの2畳ほどのちょっとした展示スペースを設けたり、古い金庫をショーケース横に置いたりして、老舗らしさを出す工夫も取り入れた。
 足平は文久3(1863)年創業。黒はんぺんやかまぼこ、揚げ物といった練り製品全般を扱う。

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