課題や要望… 訪問、聞き取り開始 本年度計画は500社 焼津市「企業応援団」

 焼津市職員が市内企業を回って課題を掘り起こす同市の特別プロジェクトチーム「港町やいづ企業応援調査団」の企業訪問活動が15日、始まった。初日は調査団に所属する職員が食肉製品製造販売「イシワリ」(同市越後島)を訪れ、企業の現状や課題について聞き取った。

大石部長(右奥)から企業の課題について聞き取る市職員=焼津市越後島のイシワリ
大石部長(右奥)から企業の課題について聞き取る市職員=焼津市越後島のイシワリ

 この日の訪問メンバーは増田善成誘致戦略課長と企業誘致担当3人。イシワリの大石好之総務部長はコロナ禍を機に、自社ブランドの製造販売を始めたことを説明。販路や販売アイテム数の拡大を見据え、生産ライン拡充や工場の新設を検討していることを明かし、適地の情報提供といった支援を訴えた。さらに、大石部長は「(進出するのに)良い土地だと思ったら市街化調整区域のケースが多い」として、土地規制緩和の必要性を訴えた。
 増田課長は「コロナ禍を経た企業の課題について直接聞く貴重な時間。(聞き取り内容は)庁内で共有したい」と語った。
 調査団は本年度、製造業を中心に500社を訪問する計画。2人一組で割り振られた会社を計2回訪問していく。
 (焼津支局・福田雄一)

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