健康チェック 焼津市民に定着 利用者 当初目標より4割増 大井川庁舎「見える化コーナー」 開設から半年

 焼津市役所大井川庁舎(同市宗高)に「健康見える化コーナー」が開設してから半年が経過した。利用者数が当初目標よりおおよそ4割多い831人を数え、好調に推移している。気軽に健康状態を確認できる機器が多いことから、70、80代の市民が定期的な健康チェックの施設として定着してきたようだ。

老化物質の蓄積レベルを調べる「糖化産物測定器」を利用する市民=焼津市宗高の焼津市役所大井川庁舎
老化物質の蓄積レベルを調べる「糖化産物測定器」を利用する市民=焼津市宗高の焼津市役所大井川庁舎


 健康見える化コーナーは昨年12月に開設。血圧計や脳年齢計、生活習慣診断といった測定機器が無料で使える。市によると、利用者数は昨年12月から今年5月までに831人で、当初目標(600人)より39%多い結果となった。再利用率を見ると、4月が40・5%、5月は30・5%とリピーターも定着している。担当者によると、利用者の年齢層は70代、60代がほとんどで、最初に訪れた人は次回以降、仲間と連れ立ってきたり、夫婦で訪れたりするケースが目立つようだ。
 測定機器で最も利用頻度が高いのは骨粗しょう症のリスクを確認できる「骨波形測定器」。続いて老化物質の蓄積レベルを測れる「糖化産物測定器」で、いずれも手首や指先ですぐに測定できる。定期的に利用し、数字の推移を比較して見ることで、健康状態を確認している利用者が多いという。
 市健康づくり課の担当者は「測定会などのイベントをより多く実施することで新規利用者を増やしていきたい」と語る。
 (焼津支局・福田雄一)

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