カツオやマグロの肥料で育てた米 おむすびで味わおう 焼津「こめふく」が発売へ

 カツオやマグロの頭や尾を原料とした肥料で育てた米のおむすびが今月、焼津市中港の焼津PORTERSで発売される。店内ではシンプルな味付けの焼きおにぎりに、その場で削ったかつお節を好きなだけかけられるサービスもあり、魚の町ならではの味わい方が堪能できる。

こめふくのおむすび
こめふくのおむすび

 今月下旬に開業する同施設フードコート内の「こめふく」という店舗で発売する。米は焼津市の水産会社が藤枝市内2カ所の農地で生産している。肥料は、市場に出回らないカツオやマグロの部位を砕き、粉状にして作った。3年ほど前から取り組んでいるが、農地にまいたことで「土がどんどん良くなり、生育も良い」(小長谷淳也・こめふく店長)という。
 店舗では、おむすびにかけるかつお節を目の前で削るサービスも行う予定。かつお節は地元のメーカーから取り寄せるとともに、月ごとに違うメーカーの製品を提供するという。こめふくの松本あき乃さんは「違いを感じながら食べてほしい」と狙いを示す。
 小長谷店長は「米の味もシンプルでおいしい。かつお節と合わせて味わってほしい」とアピールする。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞