焼津市、小中体育館に空調設置へ 熱中症対策でミストシャワー設置も

 焼津市は市内全小中学校体育館にエアコンを設置する。2024年度に中学校9校で工事に着手し、小学校13校で設置に向けた設計に取りかかる。5日までに関係者への取材で分かった。
 関係者によると、中学校のエアコン設置が今夏に間に合わなかった場合の対策として、小中学校全22校の体育館にスポットクーラーを設置する方針。24年度当初予算案に関連事業費12億1800万円を計上する。ふるさと納税の寄付金や国の交付税を充てる計画。
 市は19年度に市内の小中学校全22校の普通教室と特別教室でエアコンの設置を完了している。
 体育館は一般市民も利用したり、災害発生時の避難所にも指定されていたりしていることから、市では学校施設の利用拡大や避難生活での健康維持の観点から、整備に踏み切った。

猛暑から熱中症弱者守れ ミスト設置や「冷やしグッズ」配布
 焼津市は2024年度、「熱中症弱者」とされる子どもや高齢者、障害者を対象にした対策に乗り出す。小中学校や保育園、幼稚園にミストシャワーを設置するほか、小学生全児童や高齢者、障害者に体を冷やすグッズを配布し、暑い夏に備える。
 市では猛暑を災害として捉え、熱中症リスクの比較的高い市民に軽減策を施す。関係者によると、ミストシャワーは小中学校全22校、公立幼稚園・保育園計10カ所の園庭や運動場に設置する。私立幼稚園や保育園には設置費用を助成する。
 熱中症対策として小学生全児童約6300人にランドセル背あてパッドとクールタオル、高齢者や障害者にネッククーラーをそれぞれ配布する。そのほか、公共施設や民間施設を暑さをしのぐ「クーリングシェルター」に指定する対策も導入する方針。

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