大規模災害時の救護活動は 看護師らトリアージ学ぶ 焼津 人形使って素早く判断

 焼津市消防防災センター(同市石津)で9日、治療の優先順位を決める「トリアージ」について学ぶ研修会が開かれた。市内在住の看護師ら約30人が訓練用の人形を使って、大規模災害を想定した救護活動を実践した。

トリアージの訓練を行う参加者=焼津市石津の市消防防災センター
トリアージの訓練を行う参加者=焼津市石津の市消防防災センター


 講師の県災害医療コーディネーター松岡良太さんが「START法」と呼ばれるトリアージ方法について解説。対象者1人30秒以内を目安に、歩行や呼吸の有無、呼吸数といった判断するポイントを説明した。松岡さんはトリアージについて、活用された過去の事例を踏まえながら、限られた時間と資源を投入する災害現場で不可欠である点を強調した。
 参加者はあらかじめ配られたトリアージ・タッグを使って、スクリーンに示された傷病者の想定を見ながら優先順位を判断したり、タッグに実際に書き込んだりした。その後、グループに分かれて、人形に向かって声をかけながら、対象者の傷病レベルを判断する訓練を行った。
 (焼津支局・福田雄一)

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