処理水風評の記述加え要望書修正案 特三漁港協 焼津で総会

 国内の主要漁港都市の議長で組織する全国市議会議長会特定第三種漁港協議会は19日に焼津市内で開いた本年度総会で、宮城県3市の議長の意見を踏まえ、国への要望書案に東京電力福島第1原発処理水の海洋放出に対する風評被害に関する記述を盛り込む修正案を策定する方向で一致した。

全国13市の議長らが集まった協議会の総会=焼津市内のホテル
全国13市の議長らが集まった協議会の総会=焼津市内のホテル

 当初案では、水産業の振興や安定経営を図るための要望事項31項目が盛り込まれていた。これに宮城県内の気仙沼、石巻、塩釜の各市議会議長が、海洋放出に伴う風評被害が新たな問題になるとの認識を示し、要望書に取り上げるよう求めた。
 協議会長で長崎市議会の毎熊政直議長は冒頭、「要望の実現に向けて、一致団結して取り組みたい」と述べた。焼津市など全国13の特定第三種漁港の地元市議会議長らが出席した。
 (焼津支局・福田雄一)

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