「バスケ好きの子 地元で育てたい」 元ベルテックス主将・大沢さん 10月から静岡にスクール
静岡市を拠点とするバスケットボール男子Bリーグ・ベルテックス静岡の元主将で今夏引退した同市清水区出身の大沢歩さん(32)が小学生から高校生までを対象にしたバスケットボールスクールを10月に静岡市内で開校する。プロで培った技術に加え、「チームスポーツの選手として不可欠な要素」(大沢さん)として、あいさつや礼儀作法、思いやりの気持ちといったことも教え、人としての成長を促す。子どもたちに魅力を伝えていくことで、「バスケ好き」を増やし、競技人口の拡大につなげる。
大沢さんは現役時代、オフシーズンを使って子どもたちを中心にバスケを教えるクリニックを個人で開いていた。引退後にバスケの裾野拡大に貢献したいという思いが強まり、以前から温めていたスクール構想の事業化に着手。8月から石油製品・漁業用餌料販売のフジ物産(静岡市清水区)でアスリートのセカンドキャリアを支援する部署に身を置きながら、開校に向けた準備を進めていた。
練習会場は静岡女子高(静岡市駿河区)など同市内の施設で実施する方向で調整を進めている。大沢さんは「自身のBリーガーとしての経験が少しでも役に立てば」と話す。申し込み、問い合わせはインスタグラムの「大澤歩」アカウントからメッセージを送る。
(焼津支局・福田雄一) 焼津でクリニックも 9月23日から月1回 大沢歩さんが10月に開校するバスケットボールスクールは9月23日、焼津市の茶製造「ヤマナ茶業」の倉庫前3×3コート(同市田尻)でバスケットボールクリニックの初回講座を開く。同社が整備したコートを活用し、月1回ペースで地元の子供たちにバスケに親しむ機会を提供する。
対象は小学生から高校生まで。男女は問わない。料金は一人1500円。大沢さんが籍を置くフジ物産の事業関連でヤマナ茶業を訪れた際に、自社で整備したコートの存在を知り、活用を打診した。
クリニックは午前10時から、午前11時半からの2部制で実施。フジ物産も協力する。