焼津の観光活性策提言 「さかなのまち」体験拠点案示す 商議所青年部

 焼津商工会議所青年部は観光をテーマとする政策提言書を取りまとめた。「さかなのまち」を体験できるアウトドアパークの開発や水産加工品を「おつまみ」として着目した集客イベントの開催といった観光活性化策を提言項目として盛り込んだ。15日に同青年部の森川和弘会長ら幹部が焼津市役所を訪れ、中野弘道市長に提出した。

政策提言書について説明する森川会長(左から2人目)=焼津市役所
政策提言書について説明する森川会長(左から2人目)=焼津市役所

 提言書では、焼津さかなセンターに匹敵する新たな集客エリアとして、焼津漁港親水広場ふぃしゅーな(同市鰯ケ島)周辺に釣りやバーベキュー、キャンプを体験できる一大拠点の整備案を提示した。このほか、なまり節やサバ、かまぼこ、ツナといった水産加工品を一堂に集めたイベント開催も盛り込んだ。
 市内の年間観光交流客数はコロナ禍前は400万人ほどで推移していたが、2020年度は138万人と激減。主力観光スポットである焼津さかなセンターの客数も減少し、コロナ禍後を見据えて観光政策の再構築が課題となっている。森川会長は「さかなのまち焼津を体験できるコンテンツが少ない」と危機感を示した。
 (焼津支局・福田雄一)

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