焼津のイメージ パッケージに ハットリ製茶が新商品に採用 魚・茶・すし…静岡デザイン専門学校生考案

 焼津市三ケ名のハットリ製茶は今春にも、静岡デザイン専門学校(静岡市葵区)の学生がデザインしたパッケージ入りの商品詰め合わせセット「やいづものがたり」を販売する。魚や茶、富士山、すしといった焼津をイメージした作品を煎茶や紅茶のティーバッグ、コーヒーのドリップパックを入れるパッケージデザインに採用した。

服部代表取締役(中央)と採用作品を製作した学生たち=焼津市三ケ名のハットリ製茶
服部代表取締役(中央)と採用作品を製作した学生たち=焼津市三ケ名のハットリ製茶
ハットリ製茶の「やいづものがたり」
ハットリ製茶の「やいづものがたり」
服部代表取締役(中央)と採用作品を製作した学生たち=焼津市三ケ名のハットリ製茶
ハットリ製茶の「やいづものがたり」


 服部えり子代表取締役が、若い人が抱く焼津のイメージを商品パッケージのデザインにしたいと企画。昨年末に同専門学校の学生に募ったところ、103点が集まった。服部代表や焼津市、市観光協会などの職員で審査し、採用作品10点を選んだ。作品ではカツオやマグロといった魚の登場する頻度が高い一方で、灯台や花火もデザインとして使われていて、服部代表は「私たちが知らない焼津の気付きになった」と語る。
 茶わんから顔を出した緑色の魚がほっとした表情を浮かべるデザインを担当した2年花井来未さん(19)=静岡市葵区=は「お茶と魚を掛け合わせたら面白いかなと思った」と作品の意図を語る。3年金城真旺さん(21)=同=の作品「お茶っ葉魚」は、海と茶畑のイメージを青と緑の色を変化させることで表現した。マグロが入った家紋やネコの姿をした釣り人など、遊び心満載のデザイン画も並ぶ。
 服部代表は「若い人の発想が詰まったパッケージで、魚の町焼津のお茶として発信したい」と製作の意義を語った。
 (焼津支局・福田雄一)

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