焼津市「さかな文化」観光地化 観光庁採択 16事業者、施設改修活用

 焼津市観光協会は9日、策定した地域計画が観光庁の「地域一体となった観光地・観光産業の再生・高付加価値化事業」に採択されたことを明らかにした。市内16事業者が補助金を活用し、遊休施設や既存の施設を活用して、焼津ならではの「さかな文化」を体験できる観光地化を目指す。
 地域計画は市観光協会が焼津市、しずおか焼津信用金庫などと連携して策定した。対象の施設はホテル、水産加工会社などが所有する焼津港エリアを中心に立地する17カ所。例えば、水産加工会社は使用していない状態の店舗を解体し、体験型施設に転換する。港に立地する別の水産加工会社は施設を改修して、観光客向けの食材販売コーナーを設置。市内のホテルでは駿河湾の眺望が見えやすいように内装を変える。
 焼津内港(旧港エリア)の漁具倉庫をリノベーションしたテレワーク拠点施設「焼津PORTERS」については、宿泊機能の整備に活用する。同施設の敷地に水産加工会社がサウナを設置する計画も盛り込まれている。
 事業費は8億円でそのうち補助額は最大4億円。ほとんどの施設は本年度中に事業完了する見通し。
 (焼津支局・福田雄一)

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