治水豊作願い舞奉納 焼津で「藤守の田遊び」
大井川の治水と1年の豊作を願う国指定重要無形民俗文化財の神事「藤守の田遊び」が17日夜、焼津市藤守の大井八幡宮で奉納された。
神事は稲作の開墾から田植え、刈り入れまでの様子を表現する25番の演目と舞台を鎮める「番外」で構成。藤守の田遊び保存会の会員らによる笛、太鼓の音色が響く中、伝統に従って未婚の地元男性が舞を繰り広げた。
演目「徳太夫」では、「ショッコ」と呼ばれる飾りをかぶった徳太夫が口上を述べた後、舞台中央で田を耕す青年の労をねぎらう様子を表現した。
平安時代の頃に始まったとされる田楽で毎年3月17日に奉納している。