「魚河岸ルック」減少心配 「うおがしんぶん」11号ようやく発行 焼津の塩川新聞舗

 焼津市の塩川新聞舗が制作する「魚河岸シャツ」の魅力を伝えるタブロイド紙「うおがしんぶん」の第11号が今月発行された。コロナ禍で夏の着用シーズンに外出機会が少なくなったことも相まって「魚河岸ルック」の市民が減少傾向に。掲載する写真の集まりにも反映し、発行が例年よりも大幅にずれ込んだ。塩川彰社長は「焼津の文化が下火になりつつあり心配」と危機感を募らせる。

ようやく発行した「うおがしんぶん」
ようやく発行した「うおがしんぶん」

 「うおがしんぶん」は2012年から毎年11月ごろに発行している。市民から募った魚河岸シャツ姿の写真を掲載し、同店の新聞購読者に配布している。
 11号はさまざまな色や柄のシャツを着こなす市民の写真24枚を掲載している。写真は毎年50枚ほど集まっているが、今回はコロナ禍の影響でシャツに袖を通す市民が減ったせいか「非常に集まりが悪かった」(塩川社長)という。
 うおがしんぶんは発行を続ける。塩川社長は「今夏は日常に戻れるはず。焼津の文化を盛り上げるため発信し続けていく」と語る。

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