「デジタル塾」人材育成へ 高校生にシステム通し伝授 「焼津PORTERS」で講座

 焼津市中港のワーケーション施設「焼津PORTERS」で14日、中小企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)化支援に取り組むナカタケテック(東京都)によるDX人材育成のための「デジタル塾」が始まった。第1弾として、焼津水産高の模擬会社「魚国」の生徒が6月まで、業務のデジタル化について学ぶ。

デジタルを使った勤怠管理システムを体験する生徒たち=焼津市中港の焼津PORTERS
デジタルを使った勤怠管理システムを体験する生徒たち=焼津市中港の焼津PORTERS

 初回講座は魚国の生徒5人が、講師の顧文博ナカタケテック取締役から、DXの基礎知識や国内の現状、米マイクロソフトの企業向けサービス「オフィス365」について学んだ。顧取締役や山松水産(同市利右衛門)の担当者が、プログラミングの専門知識がなくても使える「ノーコード・ローコード」方式でのシステム構築の実例を紹介し、DX化を推奨した。
 デジタル塾は、焼津PORTERSにサテライトオフィスを設置するナカタケテックが地域活性化支援の一環で企画した。焼津水産高が参加する計12回の講座では、顧客データの収集や在庫管理、出入庫や発注といった業務のデジタル化に向けたスキルを学ぶ。今後、大学や市内中小企業向けの講座も開講する予定。

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