焼津の子どもたちに バスケの楽しさ伝える 3人制「CITYユナイテッド」

 焼津市の3人制バスケットボールチーム「焼津CITYユナイテッド」が9日、市総合体育館(同市保福島)で活動報告会を開いた。小学生を対象にしたバスケットボール教室やプロチームを招待してのエキシビションマッチなどを通じて、選手たちが地域の子どもたちと交流を深めた。
ドリブルしながらの鬼ごっこに挑む子どもたち=焼津市保福島の市総合体育館
 午前中に行われた小学生を対象にしたバスケットボール教室には焼津市を中心に270人の児童が参加した。子どもたちは最初、笛を合図に瞬時にグループを作ったり、じゃんけんをして勝敗ごとに大きなリアクションをしたりするゲームに挑戦。チーム競技に不可欠なコミュニケーションの大切さについて学んだ。その後、選手たちも加わり、ドリブルしながらの鬼ごっこ、チーム対抗のシュート対決やフリースロー対決を行った。
 午後には群馬県、千葉県、奈良県の3人制バスケットチームと焼津CITYユナイテッドが対戦。子どもたちはプロがコートで繰り広げる技を食い入るように見つめていた。
 焼津CITYユナイテッドは今春から焼津市内の中学校で生徒を相手にクリニックを行っている。良知正浩チーム代表は「子どもたちにバスケの楽しさを知ってもらうことで、裾野を拡大していきたい」と語った。
地域との関係、競技を通じた町おこし…焼津で意見交換 チーム運営やスポーツを通じた町おこしについて意見交換するチーム代表ら=焼津市保福島の市総合体育館
 焼津市総合体育館(同市保福島)で9日、プロスポーツによる地域活性化について話し合うミーティングが行われた。「焼津CITYユナイテッド」と3県の3人制バスケットボールチームの代表らが参加し、チーム運営や競技を通じての町おこしについて意見交換した。
 参加したのは、焼津CITYユナイテッドの良知正浩チーム代表と、群馬県みなかみ町、千葉県大多喜町、奈良県をそれぞれ拠点とするチームの代表ら。チーム設立のきっかけについてみなかみ町のチームの大塚俊代表はスポーツを通じて町の振興を考えた時に、少人数でできる3人制バスケに着目し「地方であればあるほど適している」と持論を展開した。
 大多喜町のチームでエグゼクティブディレクターを務める近藤真弘さんは住民の支持を得るためにも「チーム名に『大多喜』と入れることにこだわった」と振り返った。奈良県のチーム代表の中野龍一郎さんは、在籍選手のほとんどを県内出身者にし、県民の認知度向上を図っていることを明らかにした。
 4人とも後援企業を集めることなどチーム運営の難しさを吐露した上で、地域活動に積極参加することで、地元との信頼関係構築を図る重要性を共有した。

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