魚市場 DX化提案 不正防止へ研究機関 焼津漁協で説明会

 焼津漁港(焼津市)を舞台にした冷凍カツオ窃盗事件を巡り、焼津漁業協同組合はこのほど、不正行為を防止するためのシステム構想の説明会を同漁協で開いた。「漁港漁場漁村総合研究所」(東京都)が、焼津魚市場のデジタルトランスフォーメーション(DX)化構想や計量業務改善案を提案した。

焼津魚市場のDX化構想についての説明会=29日午後、焼津市の焼津漁協
焼津魚市場のDX化構想についての説明会=29日午後、焼津市の焼津漁協

 魚市場のDX化構想は入船から競り、水揚げ、計量、運搬と魚が市場外に出るまでの業務に関する情報を一元管理し、リアルタイムで情報公開することで不正行為の抑止を目指す。計量業務改善案では、計量証明書やトラックの車両ナンバーを電子管理したり、搬出するトラックの動線を一方通行にしたりして、計量逃れを防ぐ。
 説明会は焼津魚市場改善改革チームの呼びかけで行った。質疑では「計量業務の作業量が増える。業務の省力化と逆行しないか」といった意見が出た。

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