水中ドローン全国V 焼津水産高生 昨年の反省、専門家と解決 マリンロボコンテスト

 焼津水産高の生徒が、自ら製作した水中ドローンの実技と機体についてのプレゼン内容を競う「全国水産・海洋高等学校マリンロボットコンテスト」(全国水産高等学校長会主催)に出場し、総合の部で優勝した。前回大会では機体トラブルの発生で悔しい思いをしたが、専門家の意見を聞きながら機体の改良を重ねて本番に臨み、頂点をつかみ取った。

焼津水産高の生徒たちが製作した水中ドローン(同高提供)
焼津水産高の生徒たちが製作した水中ドローン(同高提供)
総合の部で優勝した焼津水産高の藤巻さん(右)と大畑さん=焼津市の焼津水産高
総合の部で優勝した焼津水産高の藤巻さん(右)と大畑さん=焼津市の焼津水産高
焼津水産高の生徒たちが製作した水中ドローン(同高提供)
総合の部で優勝した焼津水産高の藤巻さん(右)と大畑さん=焼津市の焼津水産高

 出場したのは同校海洋科学科3年の藤巻心太さん(18)、大畑柾人さん(18)、深沢英人さん(18)のチーム。今月11日に海洋研究開発機構横須賀本部(神奈川県)で行われた大会に9道県の水産高11チームが出場した。プール内のブイに機体を接触させたり、搭載したカメラでカードに書かれた文字を読み取ったりする実技や機体の研究活動内容についてプレゼンを実施。同校チームはプレゼンの部で優勝、実技の部で準優勝の結果を収めた。
 持ち込んだ水中ドローンは長さ35センチ、幅30センチ、高さ25センチ。5年前に製作し、同校生徒の間で改良を重ね続けてきた。昨年の大会では、プロペラの出力にバッテリー能力が追いつかずエラー音が鳴り続けるアクシデントが発生し、思うような結果が残せなかった。
 今春から藤巻さんを中心にメーカーの技術者の協力を得ながら、アクシデントの解決に向けて議論を重ね、プロペラがスムーズに動くようなプログラミングに成功した。
 藤巻さんは「昨年の大会では悔しい思いをしたが、努力が報われた」と喜ぶ。大畑さんは「自分たちが改良した水中ドローンを研究活動に活用してほしい」と後輩たちに託した。

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