「こどもまんなか宣言」賛同 浜松市「サポーター」参加 小中高生の意見 市政反映 県内自治体初

 浜松市の中野祐介市長は8日の定例会見で、こども家庭庁が掲げる「こどもまんなか宣言」の趣旨に賛同する自治体や企業団体でつくる「こどもまんなか応援サポーター」に参加することを明らかにした。宣言に従って、市長に直接意見を伝える子ども版の「ご意見箱」や自由な意見を書き込むフリーボードを今月下旬に設置し、子どもたちの意見を市政に反映させる仕組みを構築する。市によると、サポーターに参加した自治体は静岡県内で初めて。
 子ども版のご意見箱は、現行の「市長へのご意見箱」を子ども向けに記入しやすい形式に変えて、市のホームページに整備する。市内の各協働センターにも専用用紙を置く。寄せられた意見は市長が目を通し、必要に応じて担当部局が回答を作成するという。
 フリーボードについては、市立青少年の家(同市中央区)と浜松こども館(同)それぞれに設置する。テーマに従った意見を付箋に書き込み、ボードに貼り付けていく。
 昨年12月下旬から今年1月上旬まで実施した試行期間では、「市の良いところ、良くしたいところ」をテーマに募ったところ、小中学生と高校生から363件の意見が寄せられた。内容は「自転車専用道路をもっと設置してほしい」「大学を増やしてほしい」などさまざま。
 中野市長は会見で「住み続けたいまちのために、してほしいことを教えてほしい」と呼びかけた。
 (浜松総局・福田雄一)

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