洪水と土砂災害、同時対応へ訓練 焼津市 新システムで情報共有

 焼津市は18日、総合水防訓練を市内で行った。出水期に備え、洪水と土砂災害の同時発生を想定し、対応する訓練を2カ所に分かれて実施。本年度から導入した災害情報共有システムも取り入れ、災害対応を実践した。

堤防にシートを張る参加者=焼津市西島
堤防にシートを張る参加者=焼津市西島
本年度導入した市の災害対策車両=焼津市西島
本年度導入した市の災害対策車両=焼津市西島
上空からの映像を確認する参加者=焼津市西島
上空からの映像を確認する参加者=焼津市西島
堤防にシートを張る参加者=焼津市西島
本年度導入した市の災害対策車両=焼津市西島
上空からの映像を確認する参加者=焼津市西島


 大雨で大井川の水位が上昇し、周辺で氾濫の恐れが生じ、東益津地区では土砂災害の危険性が高まった―との想定で実施。消防団や水防団、志太消防本部、建設業界や自衛隊など約1000人が参加した。
 同市西島の大井川左岸河川敷では参加者は決壊を防ぐための土のうを作ったり、堤防を強化するためのシートを張ったりして、水防活動に取り組んだ。中野弘道市長や市幹部は、モニター画面に映し出される東益津地区の上空からの映像や地図を見ながら、対応策を話し合った。同市石脇上の東益津小体育館では、土砂災害を想定した避難訓練を実施。両会場を映像でつなぎ、互いの様子を確認し合った。
 大井川会場には、本年度導入した市の災害対策車両「ブルーコマンド1」が展示された。車両にはモニターや無線機、シャワールームやトイレなどを備える。車体を拡張すると、10人ほど収容可能なスペースが確保でき、災害発生時には対策指揮本部として活用する。

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