元気に泣いて 神ころがし 「アンエットン」かけ声響く 焼津神社 4年ぶり従来方式

 焼津市焼津2丁目の焼津神社で12日、子どもの健やかな成長を願う神事「神ころがし」が行われた。新型コロナの影響で取りやめていた従来方式が4年ぶりに復活した。

「神ころがし」を受ける子ども=焼津市焼津2丁目の焼津神社
「神ころがし」を受ける子ども=焼津市焼津2丁目の焼津神社

 神ころがしは国選択無形民俗文化財で、幼児の体を回転させて泣き声が大きいほど元気に育つといわれている。今回は従来方式とともに、昨年導入した「神揺乃帆(かみゆりのほ)」と呼ばれる布に子どもを乗せて揺らす方式と併用して実施した。
 氏子総代の男衆2人一組が「アンエットン」と独特なかけ声とともに、子どもを揺らした。焼津市の吉田侑史君(1)は昨年布を使った方式で神ころがしを受けたが、従来方式の復活を知った両親が再び連れてきた。4歳の兄も従来方式を体験済み。すっかり泣き顔のわが子を見て母親の亜矢子さん(43)は「兄と同様にすくすく育ってほしい」と願った。

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