漁業と地元、可能性提案 焼津水産高生が研究発表 魚新商品、養殖…若き発想

 焼津水産高(焼津市焼津)は18日、3年生の生徒がこれまで研究してきた成果についての発表会を同校で開いた。代表して6グループの生徒が、魚離れ解消を図る商品開発や地元の活性化策、持続可能な養殖業に向けた取り組みといったテーマの研究内容を披露した。

生徒たちがこれまでの研究成果を披露した発表会=焼津市焼津の焼津水産高
生徒たちがこれまでの研究成果を披露した発表会=焼津市焼津の焼津水産高

 栽培漁業科の生徒は、ビールの製造時に発生する麦芽の搾りかすを養殖で使う飼料に配合し、環境に優しい飼料の製造に挑戦。マダイを使って実験したところ、通常の飼料を与えた場合と「成長に差がなかった」として、養殖業への活用の可能性を訴えた。
 「浜通り」周辺の活性化策をテーマにした生徒は、一帯に張り巡らされた「小路」に通りの名前を付けようと研究を開始した。地元住民や絵図を読み込み、小泉八雲の作品に登場する主人公にまつわる通りを探し出し、通りの名前を考案した。
 そのほか、魚離れの要因の一つである調理のしにくさを解消する商品開発や未利用資源だった海藻「アカモク」の調査、風力発電に適した風車の研究などが発表された。

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