焼津市内を行進 第五福竜丸の久保山さん命日 墓前で平和誓い

 太平洋ビキニ環礁で1954年3月、米国の水爆実験によって被ばくした焼津港所属の遠洋マグロ漁船「第五福竜丸」の無線長だった久保山愛吉さんの69回目の命日に当たる23日、焼津市内で核廃絶を訴える墓参行進が行われた。

核廃絶を訴えながら行進する参加者=23日午前、焼津市内
核廃絶を訴えながら行進する参加者=23日午前、焼津市内

 静岡県原水爆被害者の会、原水爆禁止県協議会などでつくる「3・1ビキニデー県実行委員会」が主催する恒例事業。被ばくから半年後に亡くなった久保山さんをしのんで、今年は約200人(主催者発表)が集まった。JR焼津駅から久保山さんの墓がある同市浜当目の弘徳院までを歩き、墓前に花を手向け、手を合わせた。
 弘徳院で行われた「墓前の誓いのつどい」であいさつに立った県原水爆被害者の会の石原洋輔会長は、「久保山さんの『原水爆の被害者は私を最後にしてほしい』という言葉をかみしめ、核兵器廃絶を訴え続けていきたい」と語った。

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