高齢者の「居場所」一目で 焼津・豊田地区 住民がマップ サロン、ラジオ体操… 出歩くきっかけに

 焼津市豊田地区の住民たちが高齢者の居場所となるようなサービスやイベントを紹介するオリジナルマップを作成した。地元の高齢者が出かけるきっかけになるようにと、ふれあいサロンやラジオ体操といった情報を掲載している。地元の公民館や医療機関、薬局、商店などに置いている。

完成した「とよだ いきいきまっぷ」
完成した「とよだ いきいきまっぷ」


 名称は「とよだ いきいきまっぷ」。自治会長や民生委員、ボランティアなどでつくる豊田地区地域ささえあい協議体が作成した。
A4判の冊子では、豊田第8、第9、第10各自治会のふれあいサロン、さわやかクラブ、グラウンドゴルフ、ラジオ体操といった高齢者が比較的参加しやすい場の活動について、写真や地図を使って紹介している。
 市では介護予防や健康維持の観点から、高齢者に外へ出かけて、会話ができる場に参加することを推奨している。同協議体では、地域の高齢者からの「参加したくてもどのような活動団体があるのか分からない」という意見を受けて、行きたい場所が一目で分かるマップの制作を始めた。
 市社会福祉協議会で同地区担当の生活支援コーディネーターが情報を収集して、編集した。市地域包括ケア推進課の担当者は、コロナ禍を機に高齢者が自宅にひきこもりがちになっていることを懸念し「マップが出歩くきっかけになれば」と期待した。
 (焼津支局・福田雄一)

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