兄に負けじ 15年皆勤 幼小中高 忍耐力 福祉の道でも 杉山七海さん(焼津高3)

 焼津高(焼津市中港)の3年杉山七海さん(17)=吉田町=が3月1日、幼稚園から通算15年皆勤で卒業する。同じく15年皆勤で高校を巣立った兄匠海さん(20)に負けじと、コロナ禍では常にマスクと健康面に注意を払いながら過ごした。七海さんは「ようやく達成できた」と胸をなで下ろした。

15年皆勤で喜びを語る杉山さん=焼津市中港の焼津高
15年皆勤で喜びを語る杉山さん=焼津市中港の焼津高


 杉山さんはひばり幼稚園(同町)の3年、住吉小(同)の6年、吉田中(同)の3年、焼津高3年を休みなしで過ごした。3月1日の卒業式では小中高12年皆勤で表彰される。
 小学校は陸上、中学高校はなぎなたに打ち込んできた。「勉強が少し苦手」(七海さん)で学校へ行くことがおっくうになった時もあったが、スポーツをすることが登校の後押しとなった。高校からは、自宅から自転車とバスで1時間ほどかけて通った。遅刻をしないよう心がけて過ごした。
 高校では福祉の勉強にいそしんだ。春からは地元の特別養護老人ホームで働くことが決まっている。七海さんは「15年皆勤で培った忍耐力は社会人になっても生かされると思う」と語った。
 (焼津支局・福田雄一)

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