市民の困り事支援 一元化 焼津市、センター設置へ

 焼津市はひきこもりや生活困窮、これらが複合化した課題を抱える市民を支援するセンターを設置する方針を明らかにした。28日には関係部署を集めたプロジェクトチームを立ち上げ、今秋設置を目指し、センターの具体的な役割や職員体制について協議する。
 新設するセンターの名称は「困りごとマルっとサポートセンター」。ひきこもりや自死対策、成年後見について、主に地域福祉課で担っていた対応を全庁横断で行うことを目指す。
 また「親が高齢者で子どもが障害者」、「親が生活困窮家庭で子どもがひきもこり」といった複合的な課題を持つケースについて適切な支援を講じる対策を立てていく。市地域福祉課の担当者はこうした事例を「決してレアケースではない」と指摘する。支援を拒否されたり、認知したとしても複合的な事例に対応するノウハウがなかったりして、これまで状況を見守ることにとどまってしまっていたという。
 センターでは、こども、高齢者、障害者、生活困窮者の「困り事」に関連する27課の業務を一元的に対応できるよう体制を整える。支援拒否の家庭や複合的な課題へのアプローチを図っていく。
 設置に向けたプロジェクトチームには、健康福祉部や市民環境部、行政経営部など7部12課の職員が入る予定。
 (焼津支局・福田雄一)

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