志太榛原の6市町社協 台風15号踏まえ災害ボランティア研修

 志太榛原地区6市町の社会福祉協議会は8日、昨年9月の台風15号のボランティア活動について振り返る合同研修会を焼津市大覚寺の焼津市総合福祉会館で開いた。報告に立った各市町の協議会の担当者は一様に、災害支援のニーズを把握する上で、地域住民との普段付き合いの重要性を指摘した。

台風15号の支援活動について振り返った合同研修会=焼津市大覚寺の市総合福祉会館
台風15号の支援活動について振り返った合同研修会=焼津市大覚寺の市総合福祉会館


 現在も支援活動を継続している川根本町社会福祉協議会の担当者は地域住民と接触しながら「実は助けてほしいという『声なき声』に多く触れた」と語った。藤枝市社会福祉協議会の担当者も「被災者自ら助けを言いにくいと痛感した」と感想を述べた。牧之原市社会福祉協議会の担当者も同様の指摘をした上で「被害状況の把握には普段からの地域との関係性が重要」と指摘した。
 全国各地で防災啓発活動に取り組むオフィス園崎の園崎秀治代表は災害ボランティアセンターについて、災害時支援の動きをスムーズにするため早期設置を訴えた。効果的な情報発信で、被災地の復旧活動が進むことを事例を交えて紹介した。
 各市町の社会福祉協議会、青年会議所、ライオンズクラブ、災害支援団体など約50人が参加した。
 

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞