生まれてからずっと伸ばし続けた 自分の髪 誰かの役に ヘアドネーションに臨む 篠原さん(焼津)小学校入学前に

 焼津市五ケ堀之内の篠原紬希さん(6)が医療用ウィッグ(かつら)に髪を提供する「ヘアドネーション」に臨んだ。小学校入学を控えた3月末、生まれてからずっと伸ばし続けた髪の毛にはさみを入れた。

ヘアドネーションに臨んだ篠原紬希さん=焼津市五ケ堀之内
ヘアドネーションに臨んだ篠原紬希さん=焼津市五ケ堀之内

 篠原さんは3月30日に焼津市内の美容院で腰ぐらいまで伸びた髪を束に30センチカットした。医療用ウィッグメーカーのプロジェクトに送る予定。「自分の髪の毛が誰かの役に立つならばうれしい」とほほを緩めた。
 篠原さんの家庭では5年前、兄の一冴さん(8)もヘアドネーションに参加した。母愛子さん(43)が職場の先輩から、ヘアドネーションについて聞いたのがきっかけだった。1歳ごろから伸ばした髪の毛を15センチほどカットし、プロジェクトに提供した。兄の姿を見て篠原さんもこれまで一度もはさみを入れないまま、提供の日に備えて、髪質の維持を心がけてきた。
 愛子さんは「(紬希さんの)ヘアドネーションへの思いが強かった。今後も本人の意思があれば、やってほしい」と語る。
 (焼津支局・福田雄一)

 

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