火災対応方針など確認 志太消防本部 大規模倉庫見回り 焼津市

 志太消防本部は27日、大規模倉庫の火災に対応する活動方針を盛り込んだ警防計画の現地点検を始めた。11月までに焼津、藤枝両市の倉庫18棟について、消火活動に必要な情報を見て回る。初日はサッポロビール静岡工場(焼津市浜当目)の倉庫で実施した。

はしご車の確認作業=焼津市浜当目のサッポロビール静岡工場
はしご車の確認作業=焼津市浜当目のサッポロビール静岡工場

 焼津消防署、同署東分署の署員ら約20人が、倉庫の外周や内部で、採水口や扉の位置、天井の高さ、荷物の集積場所といった情報を警防計画と照らし合わせながら見て回った。同工場の事務所前では、はしご車を実際に動かし、はしごを伸ばしてゴンドラがどこまで届くかを確認した。
 大規模倉庫は大量の可燃物が集積していたり、扉や窓などが少なかったりすることから、一般火災と比べて、消火活動が難しいとされる。このため、同本部では倉庫ごとに火災の活動方針や進入経路、消防用設備の位置などを記した警防計画を定めている。
 今回の点検は、今月に消火活動中の消防職員1人が死亡した北海道石狩市の倉庫火災を受けて、延べ床面積1万平方メートル以上の倉庫を対象に実施する。
 (焼津支局・福田雄一)

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