災害の知見をモンゴルへ 焼津市、防災や防犯で相互協力

 焼津市は20日、モンゴル・ウランバートル市チンゲルテイ区議会と防災防犯分野に関する相互協力の覚書を結んだ。これまで比較的発生頻度の少なかった大雨が目立ち始めているというモンゴル。災害の多い日本で培われたノウハウを吸収し、自国の対策整備に役立てたい考え。

チンゲルテイ区議会議長(左)と会談する中野市長=焼津市役所
チンゲルテイ区議会議長(左)と会談する中野市長=焼津市役所

 覚書では、災害対応や新型コロナをはじめとする感染症対策、犯罪防止策に関する情報交換▽災害ボランティア育成事業への協力▽災害をテーマにした研修、機材の相互支援―が盛り込まれた。
 区議や副区長ら8人は締結式に先立ち、市消防防災センター(同市石津)を視察。出席者によると、自主防災会など災害対応を想定した体制、防災備蓄品やドローンといった災害時に活用する機材について強い関心を示していたという。
 締結式で同区議会のブルテンフー・ムンフバト議長は災害予測が難しいモンゴルの現状に触れ「日本の優れた防災対策や技術を情報交換したい」との考えを示した。
 同区とは今夏、包括的な友好交流を実施するための覚書を結んでいる。2018年にはスポーツ交流に関する覚書を締結している。

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