焼津・清流館高3生徒 留学、研修へ 「海外で多くを吸収したい」 町の現状視察 清掃奉仕も

 静岡県立清流館高(焼津市上新田)の3年生3人が今月、海外留学・研修に参加する。オーストラリアやフィリピンに1週間から2カ月ほど滞在し、それぞれが設定したテーマについて、現地の人と交流したり、町の現状を見たり、ボランティアに参加したりして学ぶ。将来の目標に役に立つと思い自ら参加を名乗り出た3人。滞在先で少しでも多くのことを吸収しようと、出発を前にどのように過ごそうかとそれぞれ思い描く。

海外留学・研修に参加する伊東さん(左奥)、山田さん(右から2人目)、青野さん(右)=焼津市上新田の清流館高
海外留学・研修に参加する伊東さん(左奥)、山田さん(右から2人目)、青野さん(右)=焼津市上新田の清流館高


 参加するのは伊東彩七さん(17)、山田彩心さん(17)、青野豪王さん(17)。伊東さんは文部科学省官民協働海外留学創出プロジェクトで15日から2カ月間、オーストラリア・パースに滞在する。山田さんは27日から約1週間、オーストラリア・ホバートに短期留学する。青野さんはスルガ奨学財団の海外研修生として23~29日、フィリピン・セブ島で過ごす。
 伊東さんが留学のテーマに掲げたのは「共生」。現地で清掃ボランティアに参加し、自然と都市、動物と人間が共生している町の姿を学ぶ計画。「少しでも多くのことを吸収したい」と語る。
 大学で経済学を学びたいという青野さん。フィリピン・セブ島の暮らしぶりや貧困層への対策を現地の人との会話を通じて、その現実を知りたいと考えている。「自分ならば何ができるかという視点を持って臨みたい」と意気込む。
 山田さんが将来就きたい職業は教師。ホバートは幼稚園の頃から異文化教育に力を入れていると知り、実際に現場を見たいと思い参加した。焼津市とホバートは姉妹都市だが、「自分の周りで知っている人は少ない。感じたこと、学んだことは発信し、ホバートの魅力を伝えたい」と話す。
 (焼津支局・福田雄一)

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