八雲が愛した焼津の海 愛知の作曲家、楽曲に 24日初披露

 焼津文化会館(焼津市三ケ名)で24日、米国生まれの作曲家アレキザンダー・加藤ウィラスさん=愛知県=が焼津小泉八雲記念館(同)に向けて手掛けた楽曲を初披露する。6月に同市を初訪問して八雲ゆかりの浜通り周辺を巡り、海と向き合いながらの暮らしぶりに感銘を受け、一気に作り上げた。当日は焼津をイメージした即興曲も披露する。

小泉八雲をイメージする楽曲を制作したアレキザンダー・加藤ウィラスさん(主催者提供)
小泉八雲をイメージする楽曲を制作したアレキザンダー・加藤ウィラスさん(主催者提供)

 初披露される曲名は邦題で「海の声」。八雲の作品「焼津にて」で用いられている表現から付けた。もともと八雲作品を愛読していた加藤ウィラスさんは、焼津小泉八雲記念館で八雲作品に関する講座を開いている又木克昌さんと知り合って焼津の地に興味を持った。
 楽曲は八雲作品をベースに、浜通りの人々の暮らしぶり、海の様子を織り込んだ内容になるという。楽譜は同記念館に寄贈する。又木さんは「焼津と八雲と音楽をつなげる第一歩になれば」と期待を込める。
 当日は八雲と同じくアイルランドと日本に縁を持つ修道女を描いたドキュメンタリー映画「お陰様で」も上映する。映画には加藤ウィラスさんの制作した曲が挿入される。
 映画上映と演奏会は24日午後1時半から。入場無料。問い合わせは同記念館<電054(620)0022>へ。

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