黒はんぺん かつおだし 焼津名物 熟練の技間近 横浜の児童が手作り体験

 横浜市立川上小の5年生児童が29日、焼津市を訪れ、黒はんぺんやかつおだし作りを体験した。焼津公民館(同市本町)では、焼津蒲鉾(かまぼこ)商工業協同組合員の有志でつくる「焼津練物会」のメンバーが見守る中、すり身を包丁で半月状の形に仕立て上げた。

黒はんぺん作りに挑戦する児童たち=焼津市本町の焼津公民館
黒はんぺん作りに挑戦する児童たち=焼津市本町の焼津公民館

 同会リーダーで練り製品製造販売「浅角」(同市)の浅原三郎さんが、黒はんぺんの歴史や「白はんぺん」との違いについて児童に解説した後、木の枠に押し付けたすり身を包丁ではんぺんの形に仕上げていく作業を実演した。黒はんぺんについて一様に「知らない」と答えた児童は浅原さんの巧みな包丁さばきに興味津々。同会メンバーの指導を受けながら、見よう見まねで挑戦した。柳屋本店(同市東小川)では、児童は社員に教わりながら、かつおだし作りに挑んだ。
 同小では毎年、5年生児童が体験学習で静岡市清水区など県内を訪れているという。本年度は行く先を変更しようと考え、焼津市観光協会に受け入れを打診したところ、地元の企業・団体が協力に応じ、今回の企画が実現した。
 (焼津支局・福田雄一)

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