バスケ上達への熱意育む スタート6人、口コミで36人に 焼津・藤枝の小中生クラブチーム「MSR」、結成4年

 焼津、藤枝市で活動するバスケットボールの小中学生クラブチーム「MSRバスケットボールクラブ」が本年度、結成から4年目を迎えた。前島英人代表(46)が焼津市内の中学生6人で始めたチームは毎年メンバーを増やし、本年度は小中学生の男女36人。ほとんどが部活動に入らずにクラブチーム専属で活動する。両市の会場に週4~5日集まって、技術向上を目指し汗を流している。

シュートの練習を行うメンバーたち=焼津市田尻の和田中
シュートの練習を行うメンバーたち=焼津市田尻の和田中
前島代表(右)の話を聞くメンバーたち=焼津市田尻の和田中
前島代表(右)の話を聞くメンバーたち=焼津市田尻の和田中
シュートの練習を行うメンバーたち=焼津市田尻の和田中
前島代表(右)の話を聞くメンバーたち=焼津市田尻の和田中

 前島代表は静岡市内のバスケットクラブチームに所属していたが、30代半ばの頃、けがをきっかけに引退。焼津市内の小学校のミニバスケットチームで指導をしていた。その時の教え子たちが進学した中学校での部活動の練習量に物足りなさを訴えた。こうした声を受けて、練習の受け皿を作ろうと2020年にクラブチームを結成した。生徒たちの口コミやSNSで評判を呼び、21年18人、22年20人とバスケ好きの児童生徒が集まった。
 練習ではオフェンス、ディフェンスいずれも強くなるようにメニューを組んでいる。県外のクラブチームとの試合も積極的に行う。一方で前島代表の「プレーヤーである前に人であれ」というモットーから、メンバーには声出しやあいさつ、道具の使い方といった礼節の大切さを重視して指導する。進学の時期になると、メンバーのレベルにあった高校を紹介する。
 前島代表は「うまい下手は関係ない。バスケが好きでうまくなりたいという意欲を大事にしたい」と語る。

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