遠州鉄道 従業員に「生活支援金」支給へ 9500人に計1億円

 遠州鉄道(浜松市中区)は31日、世界的な物価上昇に対応するため、従業員を対象にした初の生活支援金を9月中に支給すると発表した。国内のグループ13社の約9500人に1人最高1万5千円、計約1億円を支給する。
 生活への不安を緩和し、業務に集中してもらうのが狙い。支給額はグループ各社によって異なり、勤務実態に応じて決める。食料品など現物支給を予定する会社もあるという。
 遠鉄は2022年3月期連結決算で2年連続の減収になるなど業績は苦戦している。今期も半導体不足に伴う自動車販売の納車遅れや、遠鉄ストアの電気料金の負担増など厳しい状況が続く。市内で記者会見した丸山晃司社長は「従業員の生活の助けになればと支援を決めた。10月以降については柔軟に判断したい」と述べた。

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