静岡・桜ケ丘病院、建築工事入札不調 JCHO、開院先延ばしも

 JR清水駅東口に新築移転する静岡市清水区の桜ケ丘病院について、独立行政法人地域医療機能推進機構(JCHO)は5日午前、3月に不調に終わった建築工事に関する一般競争入札の再入札を行い、再び不成立に終わったことを明らかにした。2024年6月ごろの完成を見込んでいたが、さらに完成が先延ばしとなる可能性がある。

桜ケ丘病院の新築移転用地=静岡市清水区袖師町
桜ケ丘病院の新築移転用地=静岡市清水区袖師町

 前回3月28日の建築工事の入札では、新型コロナウイルス禍による鉄鋼資材高騰により価格面で折り合うことができず、今回も同様とみられる。分離発注の電気配線や空調配管などの入札はすでに終了している。
 JCHOは入札公告で「工期は契約締結日の1カ月後から約20カ月以内」としている。今後は業者から個別に見積書を提出してもらい、随意契約も視野に入れる。市とJCHOは23年度中の開院について基本協定を締結しているが、開院は24年6月以降となる方向。
 同病院を巡っては、移転場所の決定経緯について市に対して説明を求める声がくすぶる。担当者は「できるだけ早期に契約をまとめる」と述べた。

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