「港テーマに静岡と共生」 鈴与会長、清水のこれから講演 静岡
鈴与グループの鈴木与平会長が5日、「清水みなと、よもやま話」と題して静岡市清水区の清水テルサで講演した。清水港の歴史を振り返り、「清水が目指すべきは福岡市の博多。港をテーマにアイデンティティーを持ち、静岡と共生する街になって」と述べた。
講演では、清水を支える三つの産業として▽海貨業などの港湾産業▽缶詰などの地場産業▽重工業などの大手臨海産業―を挙げ、石油ショックによる工場撤退を振り返った。鈴木会長は「清水の商店街はかつて一つにつながっていた」とし、衰退ぶりを憂えた。
「これからの清水まちづくり」と題して、「エネオス清水油槽所遊休地や三保埋立地の活用こそ清水のパワーを生む」と話し、物流と海洋学術文化基地の両面で活性化していくべきと訴えた。講演は地元関係者による「百々勇司清水政経塾」最終例会で行われた。
(清水支局・坂本昌信)