浜松市長ブラジルへ 同国パラ委とレガシー協定締結

 鈴木康友浜松市長はブラジルパラリンピック委員会(CPB)と「レガシー協定」を締結するため、10月下旬から11月初旬ごろの日程で同国を訪問する。昨年の東京五輪・パラリンピックで深めた友好関係を強化する。市が7日の市議会市民文教委員会で説明した。
 協定はホストタウンなどの取り組みで生まれた関係を、共生社会に資する遺産として継承する試み。千葉県成田市などで先行事例があるが、県内では初めて。CPBや関係団体が浜松市内で事前合宿する際、市はスポーツ施設や移動手段を提供し、CPB側は市民との交流に努める―などの内容を盛り込む。
 同市は東京五輪・パラリンピックでブラジルの共生社会ホストタウンに認定され、五輪・パラ選手団計464人を受け入れた。ブラジル側から当時の支援に対する感謝状贈呈の申し出と鈴木市長への出席要請があり、この機に協定を結ぶ方向で合意したという。市はブラジルオリンピック委員会(COB)とも協定締結を目指す。
 市は昨年、パラ選手に対する配慮のマニュアルを市内の宿泊施設と共有したり、大会仕様の備品を購入したりとパラ競技の環境整備に官民で取り組んだ。これらの経験を今後の受け入れに生かしたい考え。
 (浜松総局・宮坂武司)

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