自主運行バス北遠本線 受託の企業が辞退 水窪タクシー継続へ

 浜松市は8日、天竜区の西鹿島駅―水窪町間52・7キロを結ぶ市自主運行バス北遠本線について、10月からの運行を受託していたニュー浜名湖バス(中区)が辞退を申し出たため委託契約を解除し、現在受託している水窪タクシー(天竜区)に引き続き運行を委ねる随意契約を締結した、と明らかにした。16日に書面開催する市地域公共交通会議で、住民代表や専門家らの合意が得られれば水窪タクシーによる運行継続を正式に決める。
 この路線の運行委託先は1年ごと一般競争入札で選定していて、今年6月の入札では長年受託してきた水窪タクシーではなく、ニュー浜名湖バスが初めて落札した。ニュー浜名湖バスは貸し切りバスなどの実績はあるものの一般乗合旅客運送の経営許可がなく、落札後に国に申請したが、10月の運行開始までに準備を整える見通しが立たなかったという。
 市は今後、入札時期を3カ月程度前倒しして事業者の準備期間を十分設けるなど、選定方法を見直す方針。

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