乳がん経験者 ドレスで前向きに 静岡で着用、撮影会

 乳がんを経験した女性にウエディングドレスを着てもらうイベントが8日、静岡市葵区のドレスショップ「ボンクルール」で開かれた。県中部の女性5人が参加し、晴れやかな表情で写真撮影を楽しんだ。

ドレス姿で清水さん(左)らと談笑する石川さん(中央)=静岡市葵区の「ボンクルール」
ドレス姿で清水さん(左)らと談笑する石川さん(中央)=静岡市葵区の「ボンクルール」

 ドレスアップを通じて、おしゃれや美容に前向きな気持ちを持ってもらいたいと、フリーランスのウエディングプランナー清水直子さん(焼津市)が企画した。昨年に続き2回目の開催で、プロのフォトグラファー、ヘアメークに加え、静岡デザイン専門学校の学生11人も協力した。
 参加者の一人、石川明代さん(43)=静岡市葵区=は抗がん剤治療や手術などを経験してきた。「前向きに治療に臨んできたが、脱毛など外見の変化に対してはネガティブになることもあった」と振り返り、「すてきなドレスを着て、メークをしてもらい、気持ちが上がった」と笑顔を見せた。
 清水さんと一緒に企画に携わった乳がん経験者の増田郁理さん(同市清水区)による勉強会も行い、ドレスショップのスタッフや学生が乳がんの自己検診法などを学んだ。

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