タイ友好まつりへ 山田長政歴史講座 静岡浅間通り商店街

 静岡市葵区の静岡浅間通り商店街振興組合は10日、商店街にゆかりのある江戸期の貿易商山田長政をテーマにした歴史講座を同区の静岡浅間神社で開いた。10月1日に同商店街で3年ぶりに開催する「日・タイ友好長政まつり」のプレイベントとして企画した。

山田長政をテーマにした歴史講座=静岡市葵区の静岡浅間神社
山田長政をテーマにした歴史講座=静岡市葵区の静岡浅間神社

 同市歴史博物館の中村羊一郎館長が「家康外交と山田長政」と題して講演した。長政は1590年ごろ、一説では現在の同商店街近くで生まれたとされ、タイに渡って日本やヨーロッパとの貿易で活躍した。中村館長は「家康の時代の駿府は東南アジアや欧州から多くの人が訪れ、国際色にあふれていた。その空気感は長政にも影響を与えたのでは」と指摘した。
 10月の長政まつりは規模を縮小し、「平成安倍の市」と同時開催する。タイ料理や雑貨の出店、長政に関する展示を行う。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞