水陸両用車いす活用 海水浴、障害者も安心 沼津で介護者ら交流

 沼津市の共生型多機能事業所「地球(ほし)のかけら」は11日、障害者とその介護者、家族が安心して海水浴を楽しめる交流イベントを、同市のらららサンビーチで開いた。約60人が参加した。

ビーチにマットを敷き、水陸両用車いすでの海水浴に臨む参加者=沼津市のらららサンビーチ
ビーチにマットを敷き、水陸両用車いすでの海水浴に臨む参加者=沼津市のらららサンビーチ

 2016年から同事業所が定期開催する「ケアルズカフェ」の一環。海辺での車いす操作を可能にするマットや水陸両用車いすを活用し、医療・福祉関係者らによるボランティアがサポートした。浮輪やSUP(スタンドアップパドルボード)などを参加者全員で楽しんだ。
 同事業所の取締役支配人のピリ睦さんによると、マットや水陸両用車いすの使用許可を市と指定管理者に取った上で、駐車場から海岸までスロープでアクセスしやすい同ビーチでの開催を決めた。
 ピリさんは「怖い、人手が必要という理由で、海水浴をあきらめている障害者が非常に多い。今後規模を拡大し、健常者も障害者も誰でも楽しめる海水浴イベントを企画したい」と話した。

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