熱気球世界選手権に出場 静岡の片平さん スロベニアで開催

 今月16日から23日までスロベニアで開かれる2022年熱気球世界選手権に静岡市清水区庵原町の会社員片平史郎さん(52)が日本代表選手4人のうちの1人として出場する。片平さんは「精いっぱい頑張り、世界一をつかみたい」と話している。

片平さんが世界選手権本番で搭乗する熱気球「浪裏」(本人提供)
片平さんが世界選手権本番で搭乗する熱気球「浪裏」(本人提供)
片平史郎さん
片平史郎さん
スロベニア
スロベニア
片平さんが世界選手権本番で搭乗する熱気球「浪裏」(本人提供)
片平史郎さん
スロベニア

 選手権は1973年の初開催以来24回目。2年に1回世界各地で開かれるが、新型コロナウイルス感染拡大で今回は2018年以来4年ぶりの開催となった。国際航空連盟(FAI)所属の33カ国から105機が参加する予定という。
 片平さんの世界選手権出場は3度目。前回18年には日本勢はトップ30に1人のみに終わった。このため、代表選手4人が横の連携を意識、合同練習をこなしてきた。総勢30人のスタッフのなかに気象専門の人材を配置するなど態勢も強化した。
 清水区から新幹線で名古屋市に通勤する片平さんは21年3月に妻の実家に移住した。もともとは福岡市の出身で、佐賀大熱気球部時代以来30年以上競技に取り組んでいる。最低でも月に1回は練習のため栃木県を訪れているという。
 熱気球にかじはなく、バーナーで空気を熱し、浮力で飛ぶ。基本的には1人がバスケットに乗り込み、高度によって異なる風を読みながら熱気球を操縦。数キロ先のターゲットにマーカーをいかに正確に投下できるかなどを競う個人競技だ。
 日本勢のほかの3人は20~30代で、片平さんは最年長。所属チームで所有する「浪裏(なみうら)」という機体に搭乗する。「挑戦を経て、空を見上げる人たちの心を揺さぶりたい」と話している。

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