記者コラム「清流」 現代の身だしなみ

 新型コロナウイルス感染症の流行でオンラインでの取材や会議が増えたが、いつまでたっても苦手だ。リアルより一層、言いたいことを絞り、明瞭簡潔に話さなくてはならない。つい余計なことを話す自分の話し方の欠点を突きつけられる思いがする。
 第一、画面に写る自分の姿もさえないし、見たくない-。などと考えていたら、取材で出会った大学生に、オンラインで顔周りを明るく照らすリング状のライトが人気になっていると聞いた。
 今や就活もオンライン。明るい照明や明瞭な画質、クリアな音声はいわば「身だしなみ」という。オンラインで好印象を与える話しぶりも、就活に必要なスキルなのではないか。のんきに「苦手」などとは言っていられないに違いない。

いい茶0
あなたの静岡新聞 アプリ
地域再生大賞