「好きなこと」育み社会と結ぶ 静岡大・小森さんら小中生教室

 静岡大人文社会科学部2年の小森史靖さん(21)ら大学生が11月から静岡市駿河区で、子どもの好きなことを社会につなげる個別型の学習教室「あむラボ」を始める。分野は問わず「好きなこと」であれば何でも可。小学3年~中学3年の10人程度を定員とし、大学生は関心事の掘り下げ方を一緒に考えたり、企業との接点を設けたりと応援する。

事業の構想を説明する小森さん=静岡市内
事業の構想を説明する小森さん=静岡市内

 これまでの試行的な活動では、創作好きな小学生が考案したキャラクターをLINEスタンプにしたほか、日本発の海外アニメ「トランスフォーマー」が好きな中学生は日米での同アニメの流行比較や、SNSを通じてファンにアンケートなどを行った。
 教室の試行体験に参加した藁科中(同市葵区)2年の田中皇鐘さん(14)は「山あり谷ありで苦労もあったが、好きなことだからやり通せた」と振り返る。小森さんは「子どもの内面から湧き上がってくる興味を肯定する機会をつくりたい。たとえ教科書に載っていないことでも、好きな気持ちを持つことがいかに尊いか実感してほしい」と狙いを語る。
 事業は「課題解決型学習(PBL)」の個人版。必要なデジタル端末の購入費などを10月まで、クラウドファンディングサイト「ForGood」で募っている。
 問い合わせは小森さん<メール amulabo1318@gmail.com>へ。
 (社会部・大須賀伸江)

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