へそ餅おいしく作れた 大井川~富士川周辺の郷土料理、親子舌鼓
JA静岡市は17日、農産物や地域に伝わる伝統食への理解を深める講座「ソレイユくらぶ」を同市駿河区の本店で開いた。小学生と保護者10組21人が郷土料理「へそ餅」作りに挑戦した。
へそ餅は大井川~富士川周辺だけに伝わるとされる月見団子。幼少期に駿府で人質になっていた徳川家康が「丈夫に育つように」と三河からの付き人が餅の真ん中にへそのようなくぼみをつけ、あんこを添えて食べさせたのが始まりという。
葵区水見色の「きらく市」の勝山啓子さん(62)が指導した。参加者は上新粉と白玉粉を水で混ぜた餅を蒸し、ジャムやみそマヨネーズなど好みの味付けを楽しんだ。レモンを入れると赤色に変わる茶「サンルージュ」の入れ方もJA職員が紹介した。
中田小4年の福田龍弥君(9)は「くぼみを作ることが難しかったけど、おいしく作れた。家でも食べてみたい」と話した。
(社会部・薬袋貴信)