社会部 薬袋貴信
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B2静岡プレーオフ進出を後押し チア生徒と高齢者が熱い声援 葵区の施設で交流会
バスケットボール男子Bリーグ2部・ベルテックス静岡が運営する「VSAチアダンススクール」は21日、静岡市葵区の高齢者施設「まはえ瀬名花壇」で入居者との交流会を開いた。同日福岡県で開催されたB2リーグ最終節(ライジングゼファー福岡戦)をパブリックビューイングで観戦し、プレーオフ(PO)進出を狙うベルテックス静岡に熱い声援を送った。 高齢者の健康増進を目的とした地域貢献活動の一環。生徒15人が入居者に応援の振り付けを教え、華麗なシュートでベルテックスに得点が入るたび、一緒にメガホンを打ち鳴らして喜んだ。ハーフタイムには生徒が軽快なダンスを披露し盛り上げた。 接戦となった試合はベルテックスが制
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身近な感動、四季の移ろいを水彩画に 静岡市葵区で17日まで、愛好家20点展示
静岡市内の絵画愛好家グループ「華陽会(かようかい)」の作品展が17日まで、静岡市葵区のしずぎんギャラリー四季で開かれている。講師の石本敬子さん(葵区)と会員計20人が身近な風景や植物を見た感動を水彩画で描いた。 青々と水草が茂る同区の麻機遊水地や冬枯れの木々がたたずむ藁科川の河川敷など四季の移ろいを表現した20点が並ぶ。会員の松永照子さん(79)=同区=は、冬のアジサイをテーマにした作品を出品。立体感や構図を意識し、枯れゆく葉と鮮やかな紫の花弁を繊細な色使いで描写した。 月2回、会員を指導する石本さんは「初心者からベテランまで多様なキャリアを持つ会員の努力の結晶を見てほしい」と話した。
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静岡県内10流派集結 「駿府各流大茶会」開幕 静岡で15日まで【動画あり】
静岡県内の抹茶・煎茶の計10流派が一堂に会する第29回駿府各流大茶会(静岡県茶道連盟、静岡新聞社・静岡放送主催)が10日、静岡市葵区の静岡伊勢丹で開幕した。15日までの期間中、各流派が日替わりで茶席を用意し来場者をもてなす。 開会式で静岡新聞社・静岡放送の大須賀紳晃社長は「多くの人に茶道の伝統に触れてもらい、静岡の文化力向上につなげたい」とあいさつした。同連盟の青島宗智理事長は「春めく茶席の雰囲気とともに、大井川の伏流水で点てるお茶を味わってほしい」と呼びかけた。県スポーツ・文化観光部の横山雅機理事らのテープカットに続き、関係者や和服姿の参加者らが第1席を楽しんだ。 会場内に設けた「お点
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記者コラム「清流」 やる気引き出す言葉は
「勉強しなさい」や「宿題やった?」は、子どもについ言ってしまう言葉ランキングの上位常連を占める。「宿題や家庭学習にどう取り組ませるか」をテーマに展開した「賛否万論」で、読者やキュレーターから寄せられた投稿には「自発的」「主体的」というキーワードが頻出した。 学びの楽しさは自ら課題を見つけ探求することで養われる。子どもたちの主体的なやる気を引き出すために、教師や保護者がかける言葉は重要な意味を持つ。 どんな声かけが有効か、記者自身も含め悩む保護者は多いのでは。チャットGPTに助けを求めて「『勉強しなさい』の良い言い換えは?」と尋ねると、「楽しみながら成長しよう」との回答。早速娘に言ってみた
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五感磨く親子里山遊び 中学生が企画 木登りにパン作りも
静岡市駿河区の認定NPO法人しずおか環境教育研究会(通称エコエデュ)は24日、自然体感イベント「アオゾラスパークリングアドベンチャー」を同区古宿の遊木の森で開いた。同法人の体験事業「里山クエスト3」メンバーの中学生6人が、参加した約30組の親子に里山遊びを通じて森の魅力を伝えた。 木登りやパン作りなど10種類の体験活動を用意した。「見る・触る」といった五感を表現するカードを持った中学生が里山を案内する「里山探検隊」では、参加者が木の実を拾ったり植物の匂いを嗅いだりしながら自然を楽しんだ。清水有度二小4年の都郷翠菜さんは「いろいろな形の葉っぱがあって面白かった」と新たな発見に目を輝かせた。
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多世代輝く「居場所」づくり 介護職員がおでん屋オープン 静岡市
現役の介護職員らが昨年末、静岡市駿河区池田に飲食店「おでん屋いっとく」を開店した。福祉に携わる立場から、誰もが気軽に立ち寄って語り合える居場所づくりに取り組んでいる。 大井裕也店長(44)ら従業員は全員、日中は福祉施設で訪問介護士などとして働く。業務で高齢者と触れ合う中、多世代が輝けるコミュニティーを目指し、約3年前から準備を進めた。 自慢の静岡おでんはかつおだしを効かせた優しい味わいが特徴。大根の皮むきや串打ちなど下準備は、勤務先の介護施設を利用する高齢者がボランティアで手伝う。高齢者自身が社会参画へのやりがいを感じ、手先を使う自立支援にもつながっているという。 同店は子ども食堂とし
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「コロナ禍入学 支援に感謝」 静産大経営学部が卒業式 静岡市駿河区
静岡産業大は13日、静岡市駿河区のグランシップで卒業式を行った。藤枝、磐田両キャンパスに通った経営学部の434人が大学生活に別れを告げ、新たな一歩を踏み出した。 卒業生を代表し、加茂稜大さん(22)と川口颯斗さん(22)が、堀川知広学長から学位記を受け取った。藤枝キャンパスに在籍した武田有華さん(22)は謝辞で、「コロナ禍の中で入学式が中止になり、初めてキャンパスに登校したのも5月。そんな環境下でも教職員の方々に支援してもらい、いろいろなことにチャレンジし自分を磨くことができた」と大学生活を振り返った。 式に先立ち、同大OBでトランポリン種目でのパリ五輪出場を目指す海野大透さん(23)=
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相続登記 4月から義務化、新制度を周知 静岡県司法書士会
不動産登記法の改正により、4月から相続登記申請の義務化が始まる。正当な理由がなく申請を怠ると過料が発生する可能性もある法改正で、静岡県司法書士会などは昨年施行された「相続土地国庫帰属制度」に続き所有者不明土地や空き家発生を予防する方策として制度周知へ力を入れている。 毎年2月を相続登記強化月間と定め、県内各地で無料相談会を開いている同会。法改正直前の今年は、関心の高さと広報に力を入れたことで、相談枠が早々に埋まる会場も見られた。静岡市内の会場を訪れた焼津市の70代女性は息子夫婦に将来土地を引き継ぐため「自分たちがしっかりしているうちにルールを知りたい」と義務化に伴う手続きなどを同会所属の司
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全国車いす駅伝 静岡県代表11位 早春の京都駆け抜ける
第35回全国車いす駅伝競走大会(同実行委主催)が10日、京都市内で開催された。全国の16チームが、国立京都国際会館前からたけびしスタジアム京都まで21・3キロの全5区間でそれぞれの持ち味を発揮し、早春の都大路を駆け抜けた。静岡県代表チームは1時間3分56秒で11位だった。 各チームのエース級が顔をそろえる1区は昨年に続きチーム最年少の松永大護さん(21)=静岡市葵区=が務めた。ハイペースのレース展開に食い下がり、自己ベストを更新する力走を見せ10位でリレーした。第2回大会から今大会まで連続出場を続ける2区の市野隆さん(65)=富士市=は途中で2人を抜くなど粘り強い走りで順位を一つ上げた。海
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3種のサウナ入り比べ 「心身ととのった」 静岡市・梅ケ島でイベント
語呂合わせから「サウナの日」と呼ばれる7日、静岡市葵区の「梅ケ島ドライブイン&サウナヴィラ」で、サウナを日帰りで楽しめるイベント「サウナーズデイ」が行われた。県内外から愛好者約30人が参加し、3種類のサウナを入り比べるなどして満喫した。 同施設の和室と洋室に常設されている2種類のサウナと、同区七間町の会員制個室サウナ「精神と時の部屋」が屋外に特設したテントサウナが用意された。愛知県半田市から訪れた児玉紗矢さん(31)と渡辺春香さん(28)は和室のサウナでお茶のロウリュ(熱い石に水を掛けて蒸気を出す入浴法)を体験し、「香ばしい」「ゆっくりと(心身が)ととのった」と笑顔を見せた。 参加者は入
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駿府城の歴史、漫画で学んで 「愛する会」が静岡・安東小に寄贈 天守の模型も披露
徳川家康による大御所政治の象徴だった駿府城の再整備を目指す静岡市の団体「駿府城を愛する会」(藤井嗣也会長)は5日、城の歴史をテーマにした漫画冊子「ぼくらの駿府城」を安東小(葵区)の6年生約140人に寄贈した。 同校で行われた贈呈式で、藤井会長が「地域の歴史を知り、古里に誇りと愛情をもってもらいたい」と述べ、代表児童の小田陽加さん、小田切翔夢君に冊子を手渡した。2人は「家康が愛した駿府城のことを学び、良さを広めたい」「駿府城を地域の宝と思い、大切にする」と感謝した。 冊子はA5判で20ページ。市内の漫画家たたらなおきさんが、駿府城の構造や2016年以降の天守台発掘調査の様子などをカラフルに
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車いす駅伝向け最終調整 「1時間切り」今年こそ 10日京都で全国大会 県代表 富士で練習
10日に京都市で行われる「第35回全国車いす駅伝競走大会」に出場する県代表チームが2日、本番前最後の全体練習を富士市で行った。過去最高の8位入賞を記録した昨年以上の成績を狙うメンバーが入念な最終調整を行った。 同市のふじのくに田子の浦みなと公園にメンバー5人が集まり、海岸沿いのサイクリングコース約10キロを2往復疾走し、ペース配分や競技用車いすの状態を確かめた。初入賞を果たした昨年は、目標タイムとしていた1時間切りに55秒届かなかった。30年以上の指導歴を持つ鈴木秀明監督(61)=磐田市=は「若手とベテランが融合し、各区間で少しずつタイムを縮めて今年こそ目標を達成したい」と意気込んだ。
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廃水からリン酸抽出し栄冠 27カ国の高校生 台湾国際科学フェア 静岡北科学部が水質研究 「循環型社会を推進」評価
世界27カ国から選抜された高校生が1~2月、13部門211件の研究成果を披露した「台湾国際科学フェア」で、静岡北高(静岡市葵区)の科学部水質班が化学部門で1等賞を受賞した。化学肥料に必要な原料リン酸を工場廃水から抽出する技術を発表し、循環型社会を推進する研究として世界一の栄冠に輝いた。 研究のきっかけは2022年、県外の自動車部品製造会社から来た相談だった。製造工程で生じる廃水には亜リン酸が大量に含まれ、処理コストと環境汚染が課題となっていた。 課題解決に向け同班の1、2年生6人が試みたのは、廃水に鉄を浸して浄化することで亜リン酸からリン酸を取り出す実験。開始から1週間後、廃水から分離した結
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巨大イノシシの毛「幸運のお守りに」 静岡猟友会が捕獲、供養
静岡猟友会西奈支部は26日、1月下旬に竜爪山(静岡市葵区)の山麓で捕獲した全長約1・4メートル、体重100キロを超える巨大イノシシの供養祭を同区北沼上の良富院で執り行った。イノシシの毛から力強い生命力にあやかったお守りも作り、開運と無病息災を祈願した。 同支部会員ら8人が参加し、水野有高住職(50)の読経に続いて焼香し霊を鎮めた。今回捕獲したイノシシは、大きく隆起した背中とつぶれた片目、ほおを突き破る牙が特徴。同会わな部会の坂田勝幸代表(51)が山の斜面に仕掛けたわなにかかった。坂田代表は「20年以上狩猟に携わってきたが、これほど大きなイノシシは見たことがない」と発見時の驚きを語った上で、
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個別最適な学びへ 宿題や家庭学習どう取り組ませる?③ 有識者インタビュー【賛否万論】
前回は、“放課後の学び”について、現役大学生が教育現場で感じたことや地域と連携して自発的に課題を見つける取り組みを紹介しました。今回は、子どもたちがバラエティー番組のタレントのように自由にトークを展開する「MC型授業」など独創的な授業を行う「ぬまっち」こと東京学芸大付属世田谷小教諭沼田晶弘さんに、現役教諭の立場から見た家庭学習のポイントを聞きました。 (社会部・薬袋貴信) 「マイスペシャル」な個性伸ばす 東京学芸大付属世田谷小教諭 沼田晶弘さん 「MC型授業」や掃除時間中にダンスを踊る「ダンシング掃除」など斬新な取り組みをされてきた「ぬまっち」先生。児童に出
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静岡人インタビュー「この人」 100周年事業を行った静中・静高サッカー部OB会会長 光木亘さん(藤枝市)
1920年に静岡県内の旧制中学で初のサッカー部(当時フットボール部)として誕生した静中・静高サッカー部のOB会会長として、100周年記念事業の取りまとめ役を担った。高校時代のポジションはサイドバック。66歳。 -記念事業の内容は。 「創部100年は本来2020年だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で予定していた式典などが延期を余儀なくされた。4年越しの今年、ようやく式典を開催できてほっとしている。現役チームにはユニホームを贈呈し、昨年のインターハイ予選から着用してもらっている。OBの滝弘之元中京大サッカー部監督の講演会も予定している」 -部の歴史を感じる部分は。 「1950年に
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個別最適な学びへ 宿題や家庭学習どう取り組ませる?② 「放課後の学び」のあり方【賛否万論】
前回は、子どもたちが主体的に学びを深めるために独自の施策を行っている県内2校を紹介しました。両校の取り組みから、子どもが自分の意思で学習計画を立てることに、個別最適な学びへのヒントが潜んでいることがうかがえました。今回は、教育を学んでいる現役大学生が学校現場の実践活動を通じて感じたことや、静岡市教委が始めた「小中一貫教育」の事例から“放課後の学び”を考えていきます。 (社会部・薬袋貴信) 「時間管理能力つく」 「学力と比例しない」 教育実践学の現場から 静大生「宿題」を議論 静岡大教育学部の教育実践学専修(稲葉英彦准教授)では、学生が静岡市内の小学校に赴き、授業
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職業選択に向け接客体験 静岡商業高生が販売実習 静岡、藤枝で16日まで
静岡商業高(静岡市葵区)の販売実習が15日、同市や藤枝市の商店など48施設で始まった。商業科マーケティングコースの2年生58人が16日まで、自らが決めた実習先で接客業務などを体験し、将来の職業選択に向け理解を深める。 静岡市駿河区の「ハグコーヒー南町店」では、柳沢羽菜さん(16)=同区=が飲食物の提供や食器洗いなどに取り組んだ。家族ぐるみで利用する縁から同店を実習先に選び、「笑顔を絶やさず接客したい」と意気込んだ。同店の高岡歩店長(35)は「カフェの華やかでおしゃれなイメージだけでなく、幅広い人が利用する触れ合いの場として『おもてなし』の心を学んでもらえたら」と話した。 同実習は半世紀以
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宿題や家庭学習どう取り組ませる? ①静岡県内学校、独自の施策【賛否万論】
「宿題やった?」「勉強しなさい」-。子どもたちを自主的に机に向かわせ学習習慣を定着させることはいつの時代も保護者の悩みの種です。児童生徒へ情報端末が付与され、探究学習の取り組みなどが活発化する現代は、保護者世代が経験した教育環境と大きく異なり、宿題の内容や家庭学習のあり方、放課後の過ごし方も変わってきています。今回の賛否万論は、文部科学省が学習指導要領でうたう「個別最適な学び」の実現に向け、宿題や家庭学習などの“放課後の学び”に対し独自の施策に取り組む県内の学校を紹介します。あなたは子どもたちにとってどんな“放課後の学び”が理想だと思いますか?
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フルート軽快な音色 園児手拍子で楽しむ 静岡市葵区・沼上子ども園で演奏会
静岡市葵区のアイワ文化福祉財団(藤井嗣也理事長)は5日、カンボジアで子どもたちの音楽支援活動に取り組んでいるフルート奏者古川はるなさん(同区)のミニコンサートを同区の沼上子ども園で開いた。園児約70人が、曲に合わせて手拍子をしながら軽快な音色に親しんだ。 古川さんはフルートや竹で作られた「しの笛」で計6曲を演奏。「さんぽ」「にじ」「ラデツキー行進曲」では、児童が立ち上がって一緒に歌ったりテンポに乗って足を踏みならしたりして楽しんだ。年長の影山滉人ちゃん(6)は「フルートの音がきれいで、一緒にリズムをとれてうれしかった」とはにかんだ。同財団は2022年から、児童生徒の音楽的感性を養う「音楽の
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思い出の子ども服 ひな人形の衣装に 静岡の工房「左京」2月下旬から受注開始
静岡市葵区の人形工房「左京」は2月下旬から、子供が幼少期に着ていたベビー服やお食い初めの晴れ着など、家庭に眠る思い出深い子供服をひな人形の衣装に加工するサービス「きおくひとえ」の受注を開始する。少子化の影響で人形業界の市場規模が縮小する中、伝統文化の継続や衣類の廃棄削減にもつながる利点をPRする。 再利用のアイデアを提案したのは東京都内のマーケティング会社に勤務する青沼克哉さん(34)=浜松市中央区出身=。昨年5月、「思い出の詰まった子供服を活用し、ひな人形を作れないか」と思い、依頼に共感してもらえそうな同世代の人形職人を探す中で、左京の望月琢矢専務(32)のSNSアカウントを見つけ、メ
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葵区2学区に防カメ 静岡中央署 設置で協議書締結
静岡中央署は1日、可搬式街頭防犯カメラの設置に関する協議書を静岡市葵区の安東、横内の両学区自治会連合会と締結した。 同署で開いた締結式で、及川博行署長、安東学区自治会連合会の竹下唯司会長代理、横内学区自治会連合会の住井直道会長が協議書に調印した。及川署長は同署管内の刑法犯認知件数が昨年より増加していることに触れ、「両学区内でも空き巣や児童への声かけ事案が発生している。カメラで犯罪抑止を図り、地域の安全を確保していきたい」と設置の狙いを説明した。 カメラは横内小や安東小の付近や長谷通り沿いなど両学区内の計5カ所に設置され、既に運用を開始している。竹下会長代理は「住民自身も防犯意識を高め、地域を
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大谷選手や藤井八冠、話題の人物が羽子板に 久月静岡店で30日まで展示
2023年にスポーツや芸能、経済分野などで活躍し、社会に明るい話題を提供した人物を題材にした「変わり羽子板」の展示が29日、静岡市葵区新通の人形店「久月静岡店」で始まった。30日まで。 米大リーグで日本人初の本塁打王に輝いた大谷翔平選手や38年ぶりに日本一を達成したプロ野球阪神タイガースの岡田彰布監督、将棋界で前人未到の八冠制覇を成し遂げた藤井聡太王将など9人を表現した計8点の羽子板が並ぶ。羽子板は長さ約60センチで非売品。型紙に綿を入れ布を重ねた伝統技術「押絵」で立体的に作られている。 同店の新谷友朗店長(44)は「能登半島地震など年始から深刻な話題が続いたが、羽子板を見て明るい気持ち
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記者コラム「清流」 伝統と地域守るには
妻の実家がある沼津市我入道地区では、元旦に近隣の寺社などを多数巡り歩く「年始参り」の風習がある。コロナ禍の自粛を経て今年久々に家族で参加した。 10カ所近い訪問先では、氏子や地域住民が甘酒などで歓待してくれる。温かな施しに感謝しつつ、以前より無人対応の場所が増えたことが気になった。関係者から担い手不足の状況を聞いていた神社を訪ねると、薄暗くて人の気配もなく、管理体制に不安を覚えた。 静岡市内で昨年起きた寺社の屋根銅板を転売目的で剝がして盗む事件は監視が届きにくい小さな神社が標的だった。「防犯を強化したいが人手もコストもかかり難しい」。取材した住民の悲痛な声が耳に残る。少子高齢化が進む中、
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底冷えの体育館に宿泊、避難所生活体験 親子7組対応力学ぶ 静岡県立短大
静岡県立大短期大学部の福祉防災ゼミは19日夜から20日朝にかけて、災害発生時の避難所生活を疑似体験できる宿泊会を静岡市駿河区の同大小鹿キャンパスの体育館で開いた。市内から親子7組が参加し、底冷えする冬の体育館での生活体験を通して避難時の対応力を学んだ。 参加者はゼミ生6人のサポートを受けながら、ガスや電気が使えない状況を想定して夕食作りに挑んだ。カセットこんろで沸かした湯を使い、米をポリ袋に入れて炊き、レトルトカレーを温めた。牛乳パックを細く切ってスプーンの代わりにしたり、再利用できるよう紙皿にラップを巻き付けたりする工夫を凝らした。 就寝用のベッドは複数の段ボール箱をつなぎ合わせて作っ
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美容師に学ぶ仕事の極意 静岡・服織西小 カットやアレンジ実演も
静岡市葵区の服織西小は15日、県が認定する優れた技能者「技能マイスター」を講師に招いた出前講座を同校で開いた。6年生12人が同マイスターに認定されている沼津市の美容師内藤久美子さん(72)から仕事の極意や努力の大切さを学んだ。 美容師として50年以上の経験をもつ内藤さんは、他の美容師の高い技術に刺激を受けた時が自身のキャリアの転機だったと説明。「身につけた技術は一生もの」という信念で、県や全国のコンテストでの入賞を目標に定め、段階的に努力を重ねたと明かした。「仕事で一番難しいことは」という児童からの質問に対しては「お客さまに笑顔で帰ってもらうこと」と回答。ヘアスタイルの出来栄えだけではなく
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静岡県内一部高速道、13日夜にかけ降雪予想 中日本高速道路「冬タイヤ装着を」
中日本高速道路は12日、東名高速道など静岡県内の高速道路の一部区間で13日夜にかけて降雪が予想されると発表した。高速道路で自力走行不能車両が発生すると長時間の渋滞や通行止めにつながるとして、利用者に冬用タイヤの装着やチェーンの携行を促している。 県内で降雪が予想されるのは、東名大井松田インターチェンジ(IC)―裾野IC、新東名高速道新御殿場IC―長泉沼津IC、中部横断道新清水ジャンクション(JCT)―富沢IC、東富士五湖道路富士吉田IC―須走ICの各区間。 同社は「ノーマルタイヤでの雪道走行は法令違反。高速道利用の際は、最新の気象予報や道路情報を確認してほしい」とドライバーに注意を呼びか
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サッカー部100年祝う 静中・静高OBら 初蹴りはつらつと 静岡市葵区
静中・静高サッカー部創部100周年記念式典(同部OB会主催)が2日、静岡市葵区のホテルで開かれた。同部OBや関係者約70人が静岡県内外から集い、県内初のサッカー部として創部された同部の伝統と今後の発展を祝った。 光木亘OB会長が部の歴史をスライドで振り返りながら「近年は周年行事の後に好成績を残している。現役生の活躍に期待したい」とあいさつした。自身も同部OBの久保田好則監督は「諸先輩方とのつながりは静高サッカー部の価値の一つ。引き続きご支援いただきたい」と感謝した。 式典に先立ち、同校グラウンドでは新春恒例の初蹴りも行われた。現役生徒やOB約180人が参加し、雨でぬかるむピッチの中、はつ
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吟醸酒瓶詰め 新年へ着々 駿河区の静岡平喜酒造
静岡市駿河区の酒蔵「静岡平喜酒造」で新年に出荷する日本酒の瓶詰め作業がピークを迎えている。今年は県が開発した酒米「誉富士」に品種改良を加えた「令和誉富士」を使い新酒を仕込んだ。同社スタッフが爽やかな香りの吟醸酒を手際よく瓶に注ぎ込んだり、ラベルを貼ったりして新年の準備を整えた。 年3回に分け出荷する純米吟醸酒シリーズの第1弾として、「喜平 静岡蔵 純米吟醸 誉富士 新米新酒」を一升瓶換算で約650本瓶詰めした。安倍川の伏流水と今秋入荷した令和誉富士の新米でこうじを造り、水分管理に注意して醸造した。 新酒ならではのフレッシュですっきりとした飲み口が特徴。製造課の望月良祐さん(42)は「令和の酒
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ゆず湯で体温めて♨ 静岡・おふろcafe 冬至合わせ22日まで
静岡市葵区の温浴施設「おふろcafe bijinyu(びじんゆ)」は二十四節気の一つ、冬至の時期にあたる21、22の両日、利用者や地域の農家から集めたユズを使ったゆず湯を開催している。湯煙の中に漂う黄色く鮮やかなユズの爽やかな香りを入浴客が楽しんでいる。 川根本町の農家から販売規格外となったユズを取り寄せるとともに、利用者にも提供を募って、合わせて約10キロを用意した。同区西ケ谷地域を源泉とし、ぬめり気のある泉質が特徴の「カブラヲ温泉」の浴槽に男女それぞれ約30個ずつを浮かべた。 友人3人で訪れた同区の女性グループは「さっぱりとして癒やされた」「美人になった気がする」と笑顔を見せた。同施
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パワハラ相談、3年で倍に 労組ない小規模企業の従業員、悲痛な叫び 静岡県内
静岡県内で、労働組合を持たない小規模事業者の従業員からパワハラなどハラスメント関連の相談が増加傾向だ。県労働組合評議会傘下の労働組合組織「ローカルユニオン静岡」(静岡市葵区)に2022年9月~23年8月までに寄せられたハラスメント関連の相談件数は83件で全相談件数の4割を占め、3年前の同時期比で倍増した。関係者は「ハラスメント解決には、悩みを抱え込まない積極的な相談が鍵を握る」と話す。 「他の同僚も同じ上司に同じようにパワハラを受けて辞めていった」。同評議会が7日に設けた労働相談ホットライン。電話口からハラスメントに関する相談や悲痛な叫びが相次いだ。 同日に電話相談し、取材に応じた元
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ファッションの仕事「TGC」に学ぶ 静岡市の専門学校生 都内で衣装スタイリング
1月13日に静岡市駿河区のツインメッセ静岡で開催されるファッションイベント「SDGs推進 TGC(東京ガールズコレクション)しずおか2024」に向け、同市葵区の静岡デザイン専門学校ファッションビジネス科の有志28人がアパレルブランドと連携したショーの運営準備を進めている。今月13日には東京都内で、同イベントに出演するモデルの衣装をスタイリングする課外実習に取り組んだ。 ファッションに携わる人材育成を目的に、同イベントでステージショーを展開する企業「MARK STYLER(マークスタイラー)」(東京)と連動した企画。同校の学生は同社担当者から今季のブランドテーマについて説明を受けた後、3チー
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ラウンドワン、海外で飲食業「日本食を世界へ」 静岡・葵区の天ぷら「成生」も参画
静岡県など全国で遊技施設を運営するラウンドワン(大阪府)は12日、米国を中心とした海外での飲食事業を開始すると発表した。鮨(すし)や日本料理、焼鳥など日本国内で高い評価を獲得している約20の協力加盟店と組み、「最高峰の日本食を世界へ」とのビジョンを掲げる。県内から天ぷらの成生(静岡市葵区)が加盟店として参画する。 9月に設立したグループ会社「ラウンドワンデリシャス」が事業を担う。2025年夏にニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコでの店舗オープンを予定。その後に米国の他の主要都市へ広げ、将来的には欧州などへの展開も目指す。ジャンル別の七つの加盟店で1店舗を構成する。 加盟店は実店舗
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家具関係者ら ものづくり現場見学 「職人芸に刺激」 静岡の応援有志組織 産業創出狙いツアー
静岡のものづくりを応援する有志組織「共生実行委員会」(石川智規委員長)は8日、県中部地域の木工工房などを巡る見学ツアーを実施した。県内外から住宅や家具関連の関係者ら約40人が参加し、かつて家具の一大産地として全国に名をはせた県中部の伝統を継承し、新たな感性で製作に挑む職人の技術やこだわりに魅了された。 ツアーは、ものづくり現場の見学を新たな産業創出や関係構築につなげようと6年前から続けている。今回は2日間の行程を組み、初日の8日は、静岡市内と志太・榛原地区の2コースに分かれ、それぞれ三つの工房を見て回った。 同市清水区の「挽物所639」では百瀬聡文代表取締役(40)が木工用ろくろを使い、木の
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赤ちゃんと触れ合い、子育て学ぶ 静岡市駿河区・豊田中で交流会
静岡市駿河区の豊田中で22日、市内在住の乳幼児親子との触れ合いで子育ての実情や命の尊さを学ぶ交流会が開かれた。家庭科の授業の一環で、3年生約30人が0~3歳児や保護者と手遊びなどを通して交流を楽しんだ。 生徒は乳幼児の母親や保健師らの助言を受けながら、赤ちゃんの抱き方やあやし方を教わった。母親が夜泣きなど育児の大変さについて説明すると、生徒は真剣な表情で聞き入った。交流会の最後には、乳幼児親子に家庭科の授業で手作りしたおもちゃをプレゼントし、感謝を伝えた。 3年の石川智美さん(15)は「子育ては『かわいい』だけではない苦労が多くあることが分かった。親が自分にかけてくれた愛情を改めて感じた
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町工場25社の技 一斉公開 静岡市内19日までまで見学、実演体験 ものづくり 魅力発信
静岡市内の企業25社が一斉に工場見学や実演体験を行うイベント「ファクハク~静岡工場博覧会2023」が17日、市内各所で始まった。19日までワークショップや製造現場の公開を行い、町工場が誇るものづくりの魅力を伝える。 試作品製造のエクタス(同市駿河区)には、静岡デザイン専門学校の学生4人が訪れワークショップに参加した。同社が3Dプリンターで作った三角形のプラスチック片を「ミルマスター」と呼ばれるNC(数字制御)工作機械で、それぞれが描いたデザインに加工する体験をした。 2年の鈴木鞠那さん(19)は「ハンドル操作が難しかった。職人さんの高い技術力を見られて良い経験になった」と話した。同社の
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待ちわびた解禁 ボージョレで乾杯 静岡市葵区でカウントダウンイベント
フランス・ブルゴーニュ地方ボージョレ地区で今年収穫したブドウから醸造した新酒ワイン「ボージョレ・ヌーボー」の販売が16日午前0時、解禁された。静岡市葵区の「ヴィノスやまざき新静岡セノバ店」では恒例のカウントダウンイベントが開かれ、解禁を待ちわびたファンや飲食関係者ら約30人が祝杯を挙げた。 参加者は15日午後11時59分からカウントダウンを開始し、日付が変わると同時に「サンテ(乾杯)」のかけ声に合わせてグラスを掲げ、フルーティーで濃厚な味と香りを楽しんだ。来店できないファンに向けたオンライン配信も行った。 イベントに初参加した同区の公務員安心院千裕さん(32)は「もっと軽いかと思っていた
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記者コラム「清流」 勝手に受け取った激励
最近、取材先で懐かしい顔に会う機会が続いた。自分が営業職だったころ、夜通しイベント設営に励んだ社内外の仲間や、良くも悪くも社会人としての生きざまを学んだ入社時の先輩など、現在は新たな世界へ転職した方々だ。互いに以前と違う立場での近況報告は新鮮だった。 培ってきた経験や年齢などを考え、転身にはさぞ勇気がいっただろうと想像し、決断に至った経緯に耳を傾ける。伝わってきたのは手探りで進む不安以上に、新境地にかける熱意と希望だった。力強い口調とポジティブな視線が、さりげなく自分の背中を押してくれた気がした。「おまえも頑張れよ」と。 勝手に受け取ったエールを励みに、自分も記者職ととして何事にも好奇心
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有度・草薙まちづくり推進 一般社団法人と静岡県立大が協定
静岡市清水区の有度・草薙地区を中心に、地域のにぎわい創出に取り組む一般社団法人「草薙カルテッド」(山本洋平代表理事)は9日、両地区のまちづくり推進に向けた協創協定を県立大と締結した。 同市駿河区の同大草薙キャンパスで行われた締結式で、同大の尾池和夫学長と山本代表理事が協定書に署名した。これまでの個人やゼミ単位での散発的なつながりを組織的な連携に発展させることで、事業の協創や人材育成を図る。 JR草薙駅南口で同法人が運営するコミュニティースペース「Takt(タクト)」を核に、地域住民や企業、行政と県立大生が地域課題の共同研究やビジネスプランの作成なども行う。地域住民を対象とした健康講座や意
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事業承継 鍵は支援者増 地域企業や店に関心を【記者コラム 黒潮】
地域で長年愛されてきた店舗や中小企業の事業承継相談の窓口役を担う「県事業承継・引継ぎ支援センター」。昨年から9月を「事業承継推進月間」と定め、重要性をPRする施策に取り組んだ。実施2年目の今年は「承継を円滑に進める鍵は支援者を増やすこと」をテーマに掲げ、事例を紹介するセミナーに加え積極的な広報を行った。ステークホルダー(利害関係者)である金融機関や保険会社、士業など多業種を巻き込んだ試みは、着実に支援者の意識を高めている。 推進月間の導入は沖縄県に続き全国2例目。2020年に後継者不在率が全国ワーストの81・2%を記録した沖縄県は、地元金融機関のトップ対談やセミナー、お笑い芸人のステージで
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反戦の思い貫いた記録 元高校教諭の塚本さん遺稿集を発刊、仲間が編集
ロシアのウクライナ侵攻やパレスチナ問題、軍備増強を推し進める中国の動向など国際平和に緊張と不安が漂う中、生涯を通して反戦を訴え続け6月に急逝した元高校教諭、塚本清一さん(享年81)=藤枝市=の遺稿集が発刊された。3章仕立てで全175ページに及ぶ冊子には、教壇や地域でひたすらに平和を願い歴史を伝え続けた真摯(しんし)な思いが込められている。 塚本さんは太平洋戦争が勃発する1941年に御前崎で生まれた。戦後の米国占領下を経験して進学した静岡大教育学部の学生時代が60年安保闘争と重なり、社会変革の機運を痛感する学生時代を過ごした。卒業後は高校の社会科教諭として静岡県内各校で教えた。初任地の松崎
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静岡の山あい 梅ケ島にサウナ施設開業 若い力で“熱く”移住促進
観光客減や人口減少という地域課題を抱える山あいの静岡市葵区梅ケ島に約40年ぶりの民間投資となる新施設が誕生し、地域活性化への期待が高まっている。良質な温泉に着目した民間のサウナ付きのドライブイン施設で、移住促進に向けた情報提供も行う。地元関係者も「若い世代による地域活性化の起爆剤になる」と熱い視線を送る。 11月から営業を開始したのは、サウナ付きの貸し切り宿泊棟にカフェを併設した「梅ケ島ドライブイン&サウナヴィラ」。同区の総合建設業アースシフトが建設した。 オープン前のレセプションには難波喬司市長も駆けつけ、「これを契機にさらなる民間投資を呼び込みたい」と梅ケ島の活性化に積極姿勢をみせた
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静岡人インタビュー「この人」 JICA海外協力隊でベトナムに派遣された 佐藤慶子さん(富士市)
JICA(国際協力機構)海外協力隊の一員として、2021年8月から約2年間、ベトナム・ハノイへ派遣され、現地の大学生に日本語を教えた。帰国後は富士宮市の「A.C.C.国際交流学園」で日本語教師を務める。滞在時に現地の日本人らの合唱団に参加し、その楽しさに魅了された。59歳。 -協力隊に参加した理由は。 「デザインの仕事をしていた時に、カンボジアの子どもたちに画材を送る啓発ポスターを作ったことがきっかけで、国際協力の意図や意義を知った。自分に何ができるかを考え、日本語教師の資格を習得した。中国で3年間日本語を教えた後、富士市の国際交流ラウンジに勤務し在住外国人を支援したことで、他国の生活や
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スマホ・ネットの家庭内ルール どうしてる?③ ペアレンタルコントロール【賛否万論】
前回、前々回の賛否万論では、子どもが家庭内でネット・スマホを利用するにあたり、フィルタリングを中心にしたペアレンタルコントロールの重要性が分かってきました。今回は、フィルタリングの具体的な内容や状況に応じた個別設定(カスタマイズ)の方法などを紹介します。 (社会部・薬袋貴信) フィルタリングは自律と他律 子どもたちがインターネットやスマホと上手に付き合っていける環境をつくるために、保護者はどのような考え方をしたらよいのでしょうか。20年以上、地域の情報化支援に取り組むNPO法人「イーランチ」(焼津市)の松田直子理事長は「自律と他律」をキーワードに掲げます。低年齢時は、フィルタリングを
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「期待される人物像は」 常葉大生、人事担当に積極質問 産官学連携キャリア教育
常葉大と静岡市、静岡商工会議所は25日、産官学が連携したキャリア教育活動を同市葵区の同大水落キャンパスで行った。法学部の2年生約20人が「これからの地域社会で期待される人物像」などのテーマで、市内企業の人事担当者ら4人にインタビューした。 学生は4グループに分かれて積極的に質問した。設定されたテーマに対して学生が事前に立てた仮説が正しいかどうかを検証し、その理由についても考えた。 飲食業を展開する「なすび」(同市清水区)の杉山高太営業本部副部長は「コミュニケーション能力がある人物はどんな人か」という質問に「聞き上手で、お客さまが欲する事を予測して考えられる人」と回答。気配りできる人材が接
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スマホ・ネットの家庭内ルール どうしてる?② 有識者インタビュー【賛否万論】
前回の賛否万論は家庭内のネット・スマホルールについて、保護者、子どもそれぞれの意見を取り上げました。今回は、子どもや大人のメディア環境に関する研究・提言に取り組むNPO法人「浜松子どもとメディアリテラシー研究所」の理事長でネット依存予防アドバイザーの長沢弘子さん(浜松市中区)に、世代を問わず多くの時間を費やすインターネットとどう関わったら良いか聞きました。 (社会部・薬袋貴信) 長沢弘子さん 「守れる約束」親子一緒に考えて NPO法人「浜松子どもとメディアリテラシー研究所」 理事長・長沢弘子さん 長沢さんは普段、未就学児から小中高生、保護者や教職員に至るまでメディアリテラシー講座を行
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静岡「頂」弁当完成 天神屋で発売 県認定農水産物で地産地消
天神屋(静岡市駿河区)は17日から静岡県内全30店舗で、県が独自基準で認定した農水産物「しずおか食セレクション(愛称・頂)」の食材を使った「頂弁当」を発売する。通常価格750円、23日までは特別価格の700円(いずれも税込み)で提供する。 主菜は同セレクション認定の鶏肉「さわやか富士の鶏」を黒酢でさっぱりと仕上げた酢鶏と、コリコリとした食感が特徴のきのこ「ホホホタケ」を使ったカレー風味の天ぷら。同社伝統の煮物も副菜に添えた。 主食の「紅茶風味のトマトピラフ」は、静岡ガス(同区)とキリンビバレッジ静岡営業部(同市葵区)が2018年に始めた料理教室で考案されたレシピを基にした。飲料で新たな食
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スマホ・ネットの家庭内ルール どうしてる?① 保護者の声、子どもの意見【賛否万論】
子どもたちが家庭内で私的にスマートフォンやゲームなどの情報端末を利用する際のルールはどうなっているでしょうか。県教委が行った家庭教育実態調査の「スマホ、ネット、ゲームをどのように利用させたら良いか」の項目では、小中学生を持つ保護者の半数近くが不安や悩みを抱えていることが明らかになりました。県教委の2022年度学校対象調査によると、県内の小学生は約4割、中学生では8割、高校生ではほぼ全員がスマホを所有する時代です。子どもたちにとって、同世代の友人たちとの欠かせないコミュニケーションツールで、自分だけの“聖域”として貴重な居場所である一方、学習や健康への影響、犯罪に巻き込
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建築甲子園 浜松工高が県V 静岡で大会 アイデア競う
静岡県内の高校生が独自の建築アイデアを競う「建築甲子園県予選大会」(県建築士会主催)がこのほど、静岡市葵区で開かれた。建築教育課程のある5校6チームが「地域のくらし-まちに住む・地域に開く住まい」をテーマに発表し、浜松工高が優勝した。 浜松工高は11人で参加。浜松市南区卸本町のホテル跡地に、インターン学生が住み込む交流施設を造る想定の作品「生業(なりわい)を学び紡ぐ」を披露した。施設内に、繊維の結び目を意識して棚と柱で仕切った空間「Knot(ノット)」を作り、さまざまな職種の企業や地域住民と交流することで次世代を育成する案を提案した。 3年生のチームリーダー杉本大騎さん(17)は「3Dの
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目玉は「梅ケ島バーガー」 売店棟先行オープン 静岡市葵区のサウナ付き施設
静岡市葵区の中山間地域「オクシズ」の梅ケ島地区に、サウナ付き貸し切り宿泊棟を建設中の「梅ケ島ドライブイン&サウナヴィラ」は1日、梅ケ島地区の地場産品を利用した飲食物などを販売する売店棟を先行オープンした。 同施設は、県道29号沿いで約10年前に営業を停止した「孫佐島ドライブイン」跡地を利用。同区の総合建設業「アースシフト」のグループ会社「サン・フォークス」が運営する。 フードメニューの目玉は、梅ケ島産のワサビをタルタルソースに混ぜ、牛肉100%のパテが特徴の「梅ケ島バーガー」。オープン初日は近隣住民やサイクリストらが買い求め、爽やかな酸味のソースが効いたハンバーガーを味わった。レモンと地
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運転免許 安全技術搭載車「サポカー限定」切り替え 静岡県内でもじわり 不安抱える高齢者らに推奨
主に加齢などで運転に不安がある高齢者らに推奨する「サポートカー限定免許」。静岡県警交通部運転免許課によると、県内では9月15日時点で8人が同免許に切り替えた。2022年5月の制度導入以降、免許の「更新」か「返納」に加え、悲惨な交通事故を防止しつつ、生活の足を確保する“第三の選択肢”として利用者が徐々に増え始めている。 同免許への切り替えは、高齢者自身の身の安全を守り、運転時にかかる心理的ストレスを軽減する効果のほか、地域社会や家族に対して安心感を与えるメリットがある。ただ、制度自体の浸透不足や理解不足から、同免許への切り替えは23年3月末時点で全国でもわずか17人に
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静岡・南藁科小児童 古代人の生活学ぶ 火おこし、黒曜石で切れ味体験も
静岡市葵区の南藁科小で28日、石器や土器などに触れながら歴史を学ぶ体験学習が行われた。6年生19人が石器を使った試し切りや火おこしなどを通じ、古代人の暮らしについて理解を深めた。 講師を務めた県埋蔵文化財センター職員から縄文、弥生、古墳期の土器の説明を受けた後、児童はケース内に混在する土器片の手触りや形状などを確認し時代ごとに3種類を分類した。自宅から持参した野菜の端材を黒曜石の破片で切る試し切りも体験した。鋭い破片を恐る恐る扱いながら、その切れ味に「すごい。簡単に切れる」と驚きの声を上げた。 木をこすりあわせ摩擦熱で火種を作る「舞ぎり法」に挑戦した火おこし体験では、体験キットを操作して
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「やさしい日本語」で共生を 静岡で講座 平易な言葉遣い学ぶ
静岡市国際交流課はこのほど、外国人にも分かりやすい「やさしい日本語」の必要性や使い方を学ぶ講座を同市葵区の市歴史博物館で開いた。市内外から参加した約30人が、共生社会実現に向けて平易な言葉遣いや意思疎通の方法を学んだ。 やさしい日本語の普及啓発を行う市民グループ「しずおか やさにちネット」のメンバーが講師を務め、やさしい日本語習得のこつを「はっきり」「さいごまで」「みじかく」の頭文字から「はさみの法則」として紹介した。受講者はゲスト参加した市内在住の留学生と身ぶり手ぶりを交えて会話し、学習内容を早速実践した。 講座は同市が2022年7月に「多文化共生のまち推進条例」を施行したことを受け本
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ICT 有効活用議論 静岡で高校生 リスク管理に関心
高校生がスマートフォンやインターネットなど情報通信技術(ICT)について意見を交わし、有効な活用法を話し合う「高校生ICTカンファレンス」(同実行委主催)がこのほど、静岡市駿河区の中村学園専門学校静岡電子情報カレッジで開かれた。県内6校から参加した25人が5グループに分かれ「高校生が考えるデジタルシティズンシップ」をテーマに議論した。 参加者はパソコンやタブレット、スマホをそれぞれどのような目的で使い分けているか、利用時のリスク管理をどうしているかなどについて自身の経験を基に話し合った。ネット情報の真偽を判断する情報リテラシー教育の充実を訴える声が相次ぎ、ICT機器の扱いにたけた高校生が小学
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芝生ピッチはつらつプレー 知的障害児サッカー交流 静岡・清水区
知的障害(ID)がある子どもたちがサッカーに親しみ、仲間と交流を図るイベント「IDサッカーフェスティバル」が17日、静岡市清水区のIAI日本平スタジアムで行われた。J1FC東京傘下のIDチームなど県内外から5チーム約130人が参加し、芝生のピッチの上ではつらつとサッカーを楽しんだ。 子どもたちはコーチや保護者と、手に持ったボールをじゃんけんで取り合う「ボールフィーリング」やドリブルなどで体を慣らした後、学年ごとに分かれてミニゲームを行った。静岡・FID・エスパルスジュニアスクールの山口虎希君(安倍口小3年)は「ゴールが決まってうれしかった」と声を弾ませた。 横浜F・マリノスの21歳以下I
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「交通ルール守ります」 あいネット社員、事故防止へ宣言書提出
冠婚葬祭業のあいネットグループ(静岡市駿河区)は15日、21日から始まる「秋の全国交通安全運動」に先立ち、交通ルールを順守して事故防止に取り組むことを誓う交通安全宣言書を静岡南署に提出した。 同グループの宣言書提出は今年で23回目。杉山茂之社長は静岡地区に勤務する社員約700人が「飲酒運転を絶対にしない」などと記した署名を大村彦彰署長に手渡した。杉山社長は「署名をすることで改めて気を引き締め、自身や家族、地域のため、交通ルールを徹底したい」と力強く語った。大村署長は「残念ながら飲酒運転は増加傾向にある。警戒を強めたい」と呼びかけた。
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企業へ小まめな訪問奏功 金融機関や商工団体、相談窓口に【事業承継 未来へのバトン④完】
事業承継を円滑に進めるためには地域を巻き込んだ取り組みが欠かせない。細かな情報収集と承継後も見据えた伴走を行えるよう、金融機関や各地域の商工団体が“かかりつけ医”のように身近な相談窓口として役割を果たしていくことが求められている。 「事業承継の成否は地域金融機関にとって極めて重要」-。島田掛川信用金庫地域サポート部(島田市)の森崎恭広副部長(45)の声は切実だ。同信金は事業承継も含め取引先の困り事を解決するため、2013年に専門部署を立ち上げた。当時、事業承継促進に向けて企画したセミナーは、実務的な補助金セミナーの盛況ぶりとは対照的に毎回、閑古鳥が鳴く寂しい状態。森
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静岡人インタビュー「この人」 日本青年会議所主催の「国連大使」に就任した 西沢孝次朗さん(静岡市葵区)
日本青年会議所(JC)が主催し、全国の中学1年から高校2年までの20人が選抜される青少年育成事業「JCI JAPANグローバルユース国連大使」に選出された。世界の文化や価値観に触れ、SDGs(持続可能な開発目標)達成に貢献できる人材を目指し、国内やカンボジアで研修を重ねた。茶殻などの未利用資源を有効活用する学生プロジェクト「茶っぷさいくる」のメンバーも務める。清水東高に在学中の16歳。 -応募のきっかけは。 「元々社会貢献やボランティアに興味を持っていた。家族ぐるみで仲が良い1学年上の先輩が昨年大使を務め、生き生きと活躍する姿に憧れ、自ら立候補した」 -国内研修で学んだことは。 「オ
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モンゴルのパラ金メダリスト 静岡東中で授業 障害乗り越えたパワー! 継続の大切さ伝える
静岡市葵区の静岡東中は6日、東京パラリンピックのパワーリフティング男子107キロ級(運動機能障害)で金メダルを獲得したモンゴルのエンフバヤル・ソドノムピルジェー選手を招いた特別授業を行った。3年生約260人が障害を乗り越えて栄冠を勝ち取ったパラリンピアンの講話を通し、共生社会へ理解を深めた。 右足が義足のエンフバヤル選手は、自分の内面を変えたい一心で16歳から競技を始めた。金メダル獲得は猛練習を積んで競技に臨んだ成果だったと振り返り、自信を持って一つのことをやり続ける重要さを説いた。講話後にはベンチプレスを披露。約100キロのバーベルを軽々と持ち上げ、生徒を驚かせた。 同授業は東京パラリンピ
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静岡人インタビュー「この人」 県環境資源協会長に就任した 平井一之さん(藤枝市)
6月末に開かれた定時総会で静岡県環境資源協会の第3代会長に就任した。資源やエネルギー、廃棄物問題に対し、県知事が専門指導を認可した機関である同協会の専務理事として10年以上培った人脈や経験を生かし、行政と産業界のパイプ役を担う。自宅で飼っているボーダーコリー2匹との散歩を楽しむ愛犬家。72歳。 -協会の活動内容は。 「脱炭素化、循環型経済、自然共生という三つの課題に対し、環境と経済が両立する社会を構築するため、県や環境省の補助事業を執行している。22年度は全国の企業や団体から650件、計132億円の補助金採択があった」 -環境省が推奨する環境経営システム「エコアクション(EA)21」の
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青少年健全育成へ 2団体に寄付金 静岡駿府ライオンズクラブ
静岡駿府ライオンズクラブ(LC、森下健二会長)は23日、静岡市葵区で例会を開き、青少年の健全育成に役立ててもらおうと、静岡中央署少年警察ボランティア連絡会(市川照会長)と静岡南署少年警察補導員連絡会(小沢保雄会長)にそれぞれ5万円を寄付した。 市川、小沢両会長が森下会長から目録を受け取った。寄付金は小学生向けのレクリエーションイベント「チャレンジランキング大会」の運営や、地域防犯に向けた巡回活動、青少年の非行防止と更生支援などに充てられる。
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珠算や暗算 優秀者表彰 静岡で式典
静岡県珠算協会と全国珠算教育連盟県支部はこのほど、第59回県そろばんの日の式典(静岡新聞社・静岡放送後援)を静岡市駿河区のグランシップで開いた。珠算や暗算で優秀な成績を収めた434人を表彰した。 5月までの1年間に、珠算または暗算で、小学生は1級以上、中学生は準初段以上、高校生は3段以上に合格した児童生徒と学習意欲が旺盛な模範生徒に対し、日頃の研さんをたたえ表彰盾を贈った。 最高位の10段には、原田茜梨さん(磐田豊田南中1・暗算)、高梨朱里さん(同2・同)の2人が合格した(いずれも合格時の学校、学年)。静岡服織小1年の須藤菜月さんは6歳4カ月で暗算1級に合格し、未就学児童特別表彰を受けた
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交通事故防止 動画で協力 静岡県安全対策協議会 県内企業を表彰
静岡県交通安全対策協議会(会長・川勝平太知事)はこのほどデジタルサイネージ(電子看板)を活用し交通安全啓発に協力したとして、人材派遣会社アイエーイー(本社・静岡市葵区)を表彰した。同区の同社静岡支店で行われた贈呈式で、県くらし交通安全課の入戸野明課長が西村達也社長(47)に感謝状を手渡した。 同社は2022年12月から静岡支店と富士支店(富士市)に設置した大型デジタルサイネージで「めざせ交通事故ゼロのまち」を標語にした交通安全啓発動画を計3本放送している。7月からは道交法改正に伴う電動キックボードの乗車マナー向上の動画も加わり、安全運転の機運づくりに貢献している。 西村社長は「自分も小さ
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ものづくりの熱意発信へ 11月に静岡で工場博覧会 経営者ら企画
地域一帯で工場見学や技術体験を一斉に行い、製造業の魅力を発信する「オープンファクトリー」の取り組みが全国で広がりを見せる中、静岡市で初のイベントとして11月17~19日、「ファクハク~静岡工場博覧会」(同実行委員会主催)が市内各所で開かれる。ものづくりへ情熱を燃やす経営者ら有志が準備を進めている。 「人と街と工場が出会い、ワクワクする未来を作ろう」。7月初旬、同市清水区の山崎製作所で開かれた参加希望企業対象の説明会で、同社の山崎かおり代表(59)は力強く語った。 他地域での開催を参考に静岡での開催を知己の企業などに持ちかけたのは昨年5月。背景には製造業界に対する危機感がある。自身は事業継
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「日本のお茶 おいしいネ」 茶道や折り紙…日中の中高生が交流 城南静岡中・高
国際交流を目的に北京や上海など中国の7都市から来日している約40人の中学、高校生が3日、静岡市駿河区の城南静岡中・高を訪問した。日中両国の生徒が茶道や折り紙制作の体験、調理実習を通じて文化交流を深めた。 中国の生徒は、城南静岡高茶道部員がたてた抹茶を茶菓子とともに味わった。リャン・イェンさん(15)は慣れない正座の姿勢に苦しみながら「今まで飲んできた中国茶よりはるかにおいしい」と独特の風味を楽しんだ。かぶとの折り方を学んだ折り紙の制作では、それぞれの出来栄えを比べ合って笑顔を見せた。 同校敷地内にある学校菜園で収穫したナスとピーマンを使い、協力し合ってピザ作りにも挑戦。香ばしく焼き上がったピ
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豊穣と繁栄願い伝統の歌披露 静岡・駿河区の軍神社大祭前夜祭
日本武尊(やまとたけるのみこと)や徳川家康にゆかりがある静岡市駿河区曲金の軍神社で31日、1日に開催される大祭に向けた前夜祭が行われた。氏子や地域住民らが長年歌い継がれてきた歌や神事を披露し、4年ぶりの開催に向け機運を高めた。 伝統にならい、高齢女性35人が同神社神殿に昇り、玉串を奉納した後、蔵屋敷などの地名とともに市内各地に祭られている神が歌詞に登場する「神様の歌」を合唱。鐘の音頭でリズムを取って朗々と歌い上げ、五穀豊穣(ほうじょう)や子孫繁栄を祈願した。 境内で上げる花火が名物の同大祭。氏子らで構成する男衆は、花火に使う火薬用の鉄を砕きながら歌ったとされる「鉄叩唄(てつはたきうた)」
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児童がバイヤー体験 メーカー社員と商談 静鉄ストア
静岡県中部を中心にスーパーマーケットを展開する「静鉄ストア」(静岡市葵区)は30日、小学生を対象とした職業体験プログラムを同区の本部で行った。児童12人が仕入れを模擬体験し、生活に身近なスーパーの商品が売り場に並ぶ過程を学んだ。 同社役員から「キッズバイヤー」の任命書と商談用の模擬名刺を受け取った児童は、社員から名刺交換の手順や「棚割り」と呼ばれる売り場配置について説明を受けた。 食品・飲料メーカー社員との商談も体験し、試食や意見交換を通じ商品価格や仕入れ数を交渉した。竜南小6年の山口朋輝君(11)は「どれが売れるかを意識して商品を選定するバイヤーの重要さが分かった」と話した。 同プロ
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しずおかランニングパトロール 登録ランナー 軽快に汗 第4期交流会
ランニングをしながら地域の安全を見守る防犯プロジェクト「しずおかランニングパトロール(SRP)」の第4期登録ランナー交流会が29日、静岡市駿河区で開かれた。 新型コロナウイルス感染拡大の影響で4年ぶりの開催。静岡県内の登録ランナー約60人が「SRP」と書かれたTシャツを着て参加した。開会式、準備運動に続き、7グループに分かれ約5キロのコースを1時間走った。水分補給など熱中症対策に留意し、歩行者に声をかけながら軽快に汗を流した。 完走後は、同区登呂のレストラン「テンボー」に移動し、飲食を楽しんだ。普段は県内各地区で活動するランナー同士が、防犯状況の情報交換やSRPに関するクイズなども行い懇
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“家康ガンプラ”13年ぶり再販 バンダイ 静岡2カ所で数量限定
大河ドラマ「どうする家康」の盛り上がりをプラモでも-。静岡市葵区長沼に生産拠点を持つバンダイスピリッツ(東京都)は、甲冑(かっちゅう)姿の徳川家康をイメージした「機動戦士ガンダム」のプラモデル2種類を7月中旬から13年ぶりに再販売している。2010年にJR東静岡駅北側で開催された「静岡ホビーフェア」の会場で同社(当時バンダイ)が限定発売して人気を博した商品。JR静岡駅南口の静岡ホビースクエアと久能山東照宮(同市駿河区)の各売店で購入できる。数量限定。 「MG 1/100 武者ガンダムMk-2 徳川家康Ver.」は、家康が青年期に身に着けていたとされる金色の甲冑「金陀美具足(きんだみぐそく)
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台湾生徒との対面交流 復活 静岡東高生「考え方の違いに驚き」 好きなアニメ紹介し合う
静岡東高(静岡市葵区)は11日、台湾の台北市立内湖高級中学の生徒31人を招いた国際交流授業を同校で開いた。新型コロナウイルスの影響で4年間中断していた対面交流が復活し、日台の同世代が和やかに親睦を深めた。 静岡東高生徒会本部が主催した歓迎式に続き、同校の総合探究学習「東陵セミナー」の一環で英語を主体的に学ぶ2、3年生30人が、台湾の生徒と自国の食文化や好きなアニメなどを紹介し合った。台湾の生徒は煎華道部や剣道部などの部活動にも参加し、日本の文化を体験した。 3年の吉田悠菜さん(18)は「将来の夢など同世代間での考え方の違いに驚いた。オンラインではなく対面で会話でき、より親密になれた」と話した
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猫森さん デジタル作品並ぶ 静岡でNFTアート展
非代替性トークン(NFT)の技術を利用したデジタル作品を集めたアート展「ライブ・ライク・ア・キャット~猫のように生きる」(静岡新聞社・静岡放送、むらかみかいぞく主催)が8日、静岡市葵区鷹匠のコワーキングスペース「=ODEN(イコールオデン)」で始まった。17日まで。入場無料。 NFTアートは複製不可能なデジタル資産として近年注目されている。会場には、デザイナーの猫森うむ子さんが描いた22匹の猫のキャラクターのパネルを展示。猫のように、自由気ままに生きることをテーマにした。 「まねき」や「むすび」などのポーズを取ったパネルのほか、会場内のQRコードをスマートフォンなどで読み取ることでAR(拡張
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和風エクレアいかが 静岡の調理専門学校生が開発 仏国旗と米俵イメージ
洋菓子の魅力を発信する全国規模のグルメイベント「フランス パティスリーウイーク2023」に静岡県内で唯一参加している鈴木学園中央調理製菓専門学校静岡校は6日、生徒が開発に携わったオリジナルの和風エクレアを、同校が運営する静岡市葵区七間町の「レストラン&パティスリーリリウム」で販売した。12、13の両日も実施する。 エクレアは同イベントの本年度の作品テーマで、同校は3個セットの商品を開発した。フランス国旗に合わせ、表面を赤、白、青の3色のホワイトチョコレートでコーティング。放送中の大河ドラマにちなんで、三つのエクレアを徳川家康に献上する米俵をイメージして積み重ね、金色の水引を模した飾りで結
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eスポーツ 高齢者の刺激に リハビリに活用、太鼓ゲームで効果検証 静岡・葵区の施設
静岡市葵区の通所リハビリテーション施設「駿府の杜」が、コンピューターゲームの腕前を競う「eスポーツ」を高齢者のリハビリに活用する取り組みを始めた。eスポーツ利用前後に歩行速度や握力、注意力などを定期的に測定し、リハビリメニューの策定の参考にする。加齢とともに心身が衰える状態「フレイル」予防などに役立てるよう、利用者と非利用者に分けた数値も比較し、効果を検証する。 「駿府の杜」は病院を退院した人などの自立支援を目的に生活機能向上をサポートする日帰り施設。主に高齢者が1日平均で約百人利用しているが、天候や体調不良を理由に、月平均約15%のキャンセルが生じることが課題となっていた。課題解決を検討
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水見色地区 活性化へ提案 静岡県立大生ICT活用 葵区で発表会
静岡県立大経営情報学部の湯瀬裕昭教授の研究室とSBS情報システム(静岡市駿河区)は27日、ICT(情報技術)を活用して同市葵区の水見色地区の活性化を図るためのアイデア発表会を同区の県イノベーション拠点「SHIP(シップ)」で開いた。 現地の農産物を加工販売している「水見色きらく市企業組合」の会員、県や静岡市などのデジタル戦略担当者ら約30人が参加した。4月末から現地で聞き取りを重ねた学生たちは知名度不足などの課題に対し、ドローンで撮影した水見色の風物を動画配信する案や、住民自身が撮影した田園風景などの動画を製作する案などを披露した。本年度末で廃校となる水見色小を活用し、地元の動植物を3Dプ
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静岡人インタビュー「この人」 静岡県司法書士会長に就任した 井上尚人さん(三島市)
5月末、県内8支部の会員485人で構成する県司法書士会の18代目会長に就任した。4月末に始まった「相続土地国庫帰属制度」など相続に関する仕組みが大きく変革する中、かじ取り役を任された。中央大法学部出身。趣味はプラモデル製作。50歳。 -就任の抱負は。 「相続登記がされていないなどの理由で、全国の所有者不明の土地は九州の面積に匹敵するほど増加している。地方に行くほどその割合は増える。相続登記は司法書士の根幹業務の一つ。業界に課せられた使命として、法務局や県内行政機関と連携し、この社会問題の解決に取り組みたい」 -司法書士を目指したきっかけは。 「当初、不動産業界を目指し、宅建資格も取得
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静岡空襲の犠牲者追悼 平和へ誓い新た 静岡・賤機山で日米合同慰霊祭
太平洋戦争末期の1945年6月、静岡空襲で犠牲になった市民約2千人と、爆撃中に空中で衝突し墜落死した米軍B29爆撃機の搭乗員23人を追悼する日米合同慰霊祭が24日、静岡市葵区の賤機山山頂で営まれた。遺族や自衛隊、在日米軍横田基地関係者ら約100人が参列し、恒久平和へ誓いを新たにした。 参列者は、黙とうと両国の国歌斉唱に続いて祭壇に向かって焼香した。墜落時の衝撃で米兵の手形が生々しく残り、黒く焼け焦げた遺品の水筒にバーボンウイスキーを入れ、慰霊碑に注ぐ献酒や米政府から贈られたハナミズキへの献水も行った。 72年から約50年にわたり同式典を主催する同区の医師菅野寛也さん(89)は、ロシアによ
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今川義元の父、氏親弔う 静岡・増善寺で生誕550年記念 非公開木像見学も-静岡
静岡市葵区慈悲尾の増善寺で23日、戦国大名今川義元の父、今川氏親の生誕550年を記念した命日法要が営まれた。同区大岩にある今川家の菩提(ぼだい)寺臨済寺の住職や修行僧、市内外の歴史ファンなど約50人が参加し、名君と呼ばれた氏親公を弔った。 黒沢慈典住職(50)の読経に続き、同寺護寺会総代の千代伊平さん(79)が代表して焼香した。千代さんは「長い歴史を持つ由緒ある寺をこれからも支え、守っていきたい」と話した。参加者は、通常は非公開となっている氏親の木像を見学したほか、氏親が仏道を求める心を詠んだ歌碑や墓所を参拝した。 法要終了後には、元静岡県立大非常勤講師の黒沢脩氏(77)が「日本を変えた
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不審者からすぐ逃げて! 静岡・服織西小で防犯講座「あぶトレ」
静岡県主催の体験型防犯講座「あぶトレ」が21日、静岡市葵区の服織西小で開かれた。全校児童105人が犯罪に巻き込まれないための知識について理解を深めた。 児童は「周りから見えにくい」「分かれ道が多い」など不審者が出没しやすい場所や時間を学び、状況に応じた対処法を実践した。20メートルを全力で走り不審者から逃げる体験では、身を守ることができる距離感を実感。「ランドセルを捨てても逃げることが大事」などと助言された。不審者に声をかけられた時に備え、大声を出して腕をふりほどく練習も繰り返した。 6年の大石桃華さんは「不審者に会ったら焦らずに逃げ、自分の身は自分で守りたい」と話した。講師を務めた県防
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ジェラート世界大会で日本人初優勝 静岡の洋菓子店「ぷるみえーる」シェフ快挙
静岡市駿河区の洋菓子店「ぷるみえーる」のオーナーシェフ牧野良弘さん(64)がこのほど、イタリアで行われたジェラートの世界大会「アグリアーノ・ジェラートフェスティバル」で見事優勝を果たした。 日本ジェラート協会(東京都)によると、同大会はイタリア国内のジェラート三大タイトルの一つとされ、日本人の優勝は初という。 自慢の味を競う「アグリアーノ賞」と地元のリキュールを使用する「ヴァルネッリ賞」の2部門があり、牧野さんは両部門に出品。リンゴとシナモン、バニラを使ったアグリアーノ賞のシャーベットが、リンゴをオーブンで焼くなどの下処理が評価され、優勝に輝いた。受賞作は同市葵区のジェラート専門店「レガ
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子の笑顔守るにはママの心から 元保育士の松田さん、静岡に女性向けケアサロン
子どもの笑顔を守るにはママの心のケアが重要-。元保育士が自らの経験を生かし、子育て中の母親など女性限定で悩み相談を受け付けるカウンセリングルーム「サロン・ド・マコモ」がこのほど、静岡市葵区瀬名川にオープンした。 オーナーで心理カウンセラーの松田佳美さん(37)は約15年の保育士経験を持つ。子育てをしながら働いた保育士時代、公私のストレスから自律神経失調症を患った。救いとなったのは、園児を預ける保護者と築いた信頼関係だった。母親の心に余裕がないことが子育てに悪影響を与えると気付き、勤務の傍ら専門学校に通い心理学を学んだ。自分を支えてくれた保護者に恩返しと、母親の気持ちに寄り添う場として自宅の
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SDGsテーマに髪形提案 静岡県理容組合中部支部が講習会
静岡県理容生活衛生同業組合中部支部は12日、SDGs(持続可能な開発目標)をテーマとしたヘアスタイルの講習会を静岡市葵区で開いた。同支部に所属する理容師約40人が性別や年齢を問わず幅広いシーンに合う髪形を学んだ。 同区で理容室カルスコレクションを営む勝田剛光さん(51)が講師を務めた。マネキンに装着したウィッグ(かつら)を使い、丸みを帯びたシルエットに毛先を遊ばせた姿が特徴的な髪形「ウルフマッシュ」のスタイリングを実演。柔らかい質感で男女とも使える髪形として紹介した。通常はカットやパーマ、髪染めまで約3時間かかるが、カットする量を増やし、パーマ液の量を減らす工夫などにより約1時間で仕上げ
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全米さくらの女王「日本平からの景色最高」 アイオワ州マクガリーさん、静岡新聞社訪問
米国から来日中の「第75代全米さくらの女王」のマデリーン・マクガリーさん(24)が13日、静岡市駿河区の静岡 新聞放送会館に大須賀紳晃社長を訪ねた。 女王は全米54州の各代表から毎年ルーレットで選ばれる。アイオワ州代表のマクガリーさんは大須賀社長に全米州議会協会(NCSS)の親書を手渡し「日本平(同市清水区)の山頂から見た景色は最高。久能山東照宮では米国にはない神道の文化を教えてもらった」と静岡の印象などを語った。 関係者によると、日米友好の象徴として知られる首都ワシントンのポトマック河畔に咲く桜は、1912(明治45)年に同区興津で育てられた苗木がルーツとされる。この縁を元に「さくらの
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日米同世代が英語で友情 オマハ市の生徒30人、静岡市立高で交流
静岡市立高(葵区)は9日、同市の姉妹都市である米ネブラスカ州オマハ市のエルクホーン高の生徒30人を受け入れ、国際交流授業を行った。同校から市立高への訪問は5年ぶり。同世代の若者が英語を通じて親交を深めた。 語学力を磨き異文化理解を深めることで、国際社会で活躍できる人材を育てることが狙い。同校科学探究科などの1~3年生が学年ごとに分かれ、科学の研究発表をオマハの生徒に英語で説明した。体育の授業では、テニスや卓球などで一緒に汗を流した。 授業後は交流会も開き、静岡茶や日本の菓子を楽しみながら、互いの趣味や部活動について歓談した。「飛翔」と書いた自筆の書を紹介した書道部2年の石野結菜さん(17
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菓子作り、衰えぬ探究心 イタリア・ジェラート大会挑戦 静岡の牧野さん
静岡市内に9店舗を展開する洋菓子店「ぷるみえーる」のオーナーシェフ牧野良弘さん(64)が8日から10日までジェラートの本場イタリアで開かれる大会に参加する。還暦を過ぎて、なお衰えない菓子作りへの探究心で舌の肥えた現地ファンに挑む。 牧野さんが参加する「アグリアーノ・ジェラートフェスティバル」はイタリアンジェラート職人の登竜門とされる大会。イタリア国内を中心に約20人が出場し、日本からは牧野さんを含め2人が参加を予定する。3日間でジェラート約150リットルを作り、審査員や来場者に提供する。 出品するジェラートは、ヘーゼルナッツとミルクチョコを混ぜた「ジャンドゥヤ」。イタリア人の好みに合わ
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もっと男性が育休を 取得率公表義務化 静岡県内80社対象
4月から従業員千人超の企業を対象に、男性労働者が育児休業を取得した割合を年1回公表することが義務化された。対象企業は男性の育児休業取得割合もしくは育児休業に育児目的休暇を合算した割合のいずれかを、直近の決算期から3カ月以内を目安に自社ホームページなどで公表する必要がある。政府が男性の積極的な育児参画を促す中、企業や関係機関が取得環境の整備を進めている。 静岡労働局によると、県内で公表対象となるのは約80社。村上開明堂(静岡市葵区)は2025年までに「男性育休取得率20%以上に引き上げ」を目標に設定した。同社が厚生労働省サイト「両立支援のひろば」に公表した22年度の取得率は17・4%で、1
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静岡人インタビュー「この人」 全国篆刻展で最優秀賞を受けた 岡崎英雅さん(静岡市葵区)
石などに文字を刻んだ印章の公募展「日本篆刻(てんこく)展」(31日~6月4日、神戸市)で、応募643点の最高賞となる梅舒適(ばいじょてき)賞を受賞。技術向上に励み20年以上続けた努力が実った。趣味は所有するオープンカーでのドライブ。63歳。 -篆刻を始めた経緯は。 「父親が書道をやっていた影響で、書道を学ぶため大東文化大文学部中国文学科に進学した。授業で篆刻に触れる機会があって興味を抱き、書道で使う雅号印を独学で彫ってみたりした。卒業後も書道を続けて30代後半になった頃、現在の師である黄教奇先生を紹介されたことを機に、本格的に習い始めた。最初の展覧会出品に際し、先生から『石と戯れる』意味
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ドライブインをサウナに再生 静岡・梅ケ島、市内企業が10月開業
静岡市葵区の中山間地域「オクシズ」の梅ケ島地区に、サウナ付きの貸し切り宿泊棟と売店機能を備えた施設「梅ケ島ドライブイン&サウナヴィラ」が10月に誕生する。同区の総合建設業アースシフト(近藤隆智社長)がかつて同地にあったドライブインを時代に合わせたスタイルで再建し、観光誘客によるにぎわい創出と地域活性化を図る。 近藤社長夫妻が梅ケ島地区出身という縁で同社が2013年に競売で取得した県道29号沿いの「孫佐島ドライブイン」跡地を利用する。 敷地面積は約1320平方メートル。宿泊棟は和洋の2部屋を用意する。それぞれの部屋に備えられるサウナは、全国でサウナ施設を監修し“ととのえ親方&
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⚽JKの発想でJ2清水応援! 静岡女子高生がグッズ考案 企画力、発表力養う
静岡女子高(静岡市駿河区)はこのほど、サッカーJ2清水エスパルスと連携した応援グッズ開発に向け、生徒が考えた商品案を発表する授業を同校で行った。普通科キャリア形成コースの1~3年生32人が女子高校生ならではのアイデアをチーム関係者に披露した。 企画力や発表力を養う職業教育プログラムの一環で実施した。生徒は4月中旬から、エスパルスの協力を得て約1カ月で企画を練り上げた。8チームに分かれた発表では、同校の制服をデザインに取り入れたマフラータオルなど独自の商品案を説明した。3年の鈴木絢女さん(17)は「仲間と考えを出し合い、個性を組み合わせた発表ができた」と胸を張った。 優秀な商品案はエスパル
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台湾高校生と調理実習 日本伝統の遊び 親睦深め 静岡女子高で教育研修
静岡女子高(静岡市駿河区)の生徒たちが17日、台湾から教育研修で来日している高校生と同校で調理実習などを通じて交流を図った。 地域振興交流協会(葵区)が文化振興と技術交流を目的に企画した。台湾で縫製やデザインに関して優秀な成績を収めた生徒12人が訪れ、静岡女子高和太鼓部の演奏などで歓迎されたあと、日本伝統のコマ遊びや折り紙で親交を深めた。 調理実習も行い、同校家政科2年生が手作りしたエプロンを着て、親子丼と白はんぺんのすまし汁作りに挑戦した。初めて和食を作ったウー・チャンホワさん(17)は「台湾に帰って、家族に親子丼を作ってみたい」と話した。 家政科2年の酒井樹里さん(17)は「言葉の壁はあ
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自然体験へ中学生が街頭アンケート 静岡市葵区
里山体験などを通じて環境教育を行う認定NPO法人しずおか環境教育研究会「エコエデュ」(静岡市駿河区)はこのほど、2023年夏に同区の有度山で実施を検討中の小学生向け自然体験企画に関連した街頭アンケートを行った。 同法人の探究プログラム「里山クエスト」の一環。企画立案に向け、活動に参加する地元中学生5人が自ら調査を発案した。生徒たちは静岡鉄道新静岡駅コンコースなどに立ち、「森でどんな遊びをしたいか」との質問と合わせて虫取りや山登りなど七つの選択肢を示し、通行中の親子連れや児童に回答を求めた。約140件の回答を集め、川遊びやアウトドアクッキングなどが人気を集めた。 静岡北中3年の佐藤茉愛沙さ
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バスケB2昇格おめでとう ベルテックス静岡が凱旋パレード
バスケットボール男子Bリーグ3部(B3)ベルテックス静岡は14日、来期のB2昇格を祝うパレードと報告会を静岡市葵区で開いた。激戦を終え、本拠地に凱旋(がいせん)した選手らを沿道に詰めかけた約2千人のファンが祝福した。 選手11人とスタッフらは「B2昇格」と書かれた小旗を持ち市役所静岡庁舎前を出発し、呉服町通りを行進した。選手たちはオレンジのユニホームをまとったファンから「おめでとう」と声がかかると、満面の笑みで手を振り応えた。青葉シンボルロードでの報告会では、来賓として出席した難波喬司静岡市長の音頭に合わせ、約500人のファンが「ベルテックス!」とかけ声を発した。 岡田雄三主将(三島市出
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新茶の入れ方、プロが伝授 オトナ女子短大『シズ・カレ』講座 静岡市駿河区
JA静岡市は11日、市内の女性が食と農業を学ぶ「オトナ女子短大『シズ・カレ』」の講座「新茶の淹(い)れ方教室」を同市駿河区の本店で開いた。8、9期生16人が参加し、静岡茶への理解を深めた。 同組合営農課の野崎圭介主任(38)が講師を務め、安倍川や藁科川流域を中心に生産される本山茶を使用した。野崎主任は、①茶葉の量は急須の底を敷き詰める程度②湯温は約60度③注ぐ量は湯飲みの約7割-といった新茶を楽しむポイントを説明。「一手間掛けることで茶葉本来の味を楽しめる」とアドバイスした。 参加者は助言に沿って入れた茶を、本山茶を練り込み茶菓子として作った蒸しパンとともに堪能した。本格的な飲み方を学ん
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乳がん患者の脱毛緩和 静岡赤十字病院 頭部冷却装置を導入
静岡赤十字病院(静岡市葵区)はこのほど、乳がん患者に化学治療で生じる脱毛症状を緩和する頭部冷却装置「パックスマン」を導入した。治療に伴う外見の変化を抑えることで、患者の精神的負担を減らす効果が期待される。 頭部にかぶせる専用キャップにマイナス4度の冷却水を循環させて頭皮の温度を約19度に保ち、毛根周辺の血流を減らすことで到達する薬剤量を少なくして脱毛を抑制する。県内では県立総合病院(同区)なども使用しているが、まだ導入例は少ない。 治療時間は薬剤投与中とその前後の計約3時間半。効果に個人差はあるが、通常の化学治療から約半年後の発毛に比べ、早期に発毛した事例も確認されている。自費診療で、1
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チャームやチョークアート 手作り体験、家族ら楽しむ 静岡で「工場マルシェ」
空き工場でものづくりを体験できる「工場マルシェ」(同実行委員会主催)が7日、静岡市駿河区のレンタルスペース「まるしずキッチン」で開かれた。近隣住民や家族連れが来場し、チャーム作りやチョークアートなどを楽しんだ。 同スペースは、2019年に同区の仏壇製造会社「大伸木工」の空き工場を改装して作られた。スペースを利用する11店舗が情報発信や商品PRを目的にマルシェに出店した。個性的なハンドメード品の販売や小物作りなどのワークショップを行い、来場者が足を止めた。 花や動物をあしらったアクセサリーを出品した同市清水区の刺しゅう作家チコさんは「既製品にない自由なデザインが手作り品の魅力」と作品を紹
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心疾患のカテーテル治療「経皮的肺動脈弁置換術」 静岡県立こども病院3例成功
静岡県立こども病院(静岡市葵区)は1日、カテーテルを使った先天性心疾患の治療の一つ「経皮的肺動脈弁置換術(TPVI)」を4月末までに3例成功したと発表した。同手術の実施と成功は県内で初めてという。 先天性心疾患の患者は、心臓に近い肺動脈に血液を送り込む弁がうまく機能せず、小児期に手術を受けるケースが多い。弁は体の成長とともに機能低下することもあるため、継続的に置き換える必要がある。 同病院が今回実施したTPVIは、人工的な弁を先端に取り付けた直径約1センチのカテーテルを太ももなどから心臓まで挿入して弁を置き換える治療法。胸を切り開き人工心肺を使う従来の手術方法に比べ、患者の体への負担を軽
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学校生活のマナー 他学科と意見交換 静岡の専門学校
鈴木学園専門学校中央医療健康大学校(静岡市駿河区)は27日、新入生を対象に、多職種連携意識を高める研修を同区のグランシップで行った。 理学療法、トータルケア鍼灸(しんきゅう)、スポーツ柔整、柔整健康、歯科衛生の5学科の学生約150人が参加し、他学科の学生や教員と親交を深めた。学生は20グループに分かれ、社会人の基礎として必要な「前に踏み出す力・考え抜く力・チームで働く力」を身につけるため、学校生活におけるマナーについて意見を出し合った。 「授業態度」をテーマに議論したグループは、忘れ物や私語など悪いマナーの事例を挙げ、自分たちがすべき改善案をまとめた。 鍼灸師を目指す滝井茉央莉さん(1
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5月3日、筆供養まつり 静岡・臨済寺
今川義元、徳川家康ゆかりの寺として知られる静岡市葵区大岩の臨済寺は5月3日午前11時から、「第51回筆供養まつり」を同寺で行う。 1972年に書家の故沖六鵬氏が祈願して境内に「筆塚観世音像」が建てられて以来続いている行事。使い古した筆や不要になった書作品などを納め、道具への感謝と書道上達を祈る。 沖氏は藤枝市出身。県書道連盟の結成に参画し、会長も務めるなど県書道界の発展に寄与した。まつりの運営担当者で沖氏の孫、好朗さん(同区)は「書道愛好者のほか多くの方に参加してもらい、書を見直す機会にしてもらいたい」と話した。 新型コロナウイルス感染拡大の影響で時間を分散して実施していたが、3年ぶり
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土地相続新制度受け静岡で無料相談会 静岡県司法書士会
相続した土地の所有権を条件付きで国が引き取る「相続土地国庫帰属制度」が27日から施行されるのを受け、県司法書士会は22日、土地の相続者や相続を検討中の人を対象にした無料相談会を静岡市駿河区の県司法書士会館で開いた。同会の司法書士10人が12組の相談を受け付け、電話でも対応した。 同会によると、同制度に対応した相談会は全国的にも珍しいという。県内の実家の土地について相談した富士宮市の男性(39)は「制度の適用対象になるか事前に知りたかったので、参加して良かった」と話した。一方、新潟県に相続済みの土地を持つ焼津市の男性(63)は「遠方の土地で管理が難しいが、制度適用には費用や要件面の条件が想像
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四季の歳時 絵手紙ずらり 静岡市で26日まで作品展
静岡市葵区の「絵手紙 桐の会」の作品展が26日まで、同区のしずぎんギャラリー四季で開かれている。 四季の歳時をテーマにした会員7人の作品約420点が並ぶ。桜やひな祭りなど季節の彩りを、書画用の紙や、卓上に飾る和傘形の置物などに自由に描いた。墨の濃淡とカラフルな色使いが来場者の目を楽しませている。 講師を務める田中栄子さん(79)=清水区=は「贈る人への思いを込め、直感を信じて描いた力作を見てほしい」と話した。
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「相続土地国庫帰属」27日施行へ 所有者不明地を解決 静岡県司法書士会、認知向上図る
一定条件を満たすことで、相続した土地の所有権を国が引き取る新制度「相続土地国庫帰属制度」が27日から施行される。来年4月には土地の相続登記義務化が始まるなど国の法整備に合わせ、県司法書士会は、制度の認知向上を図り、所有者不明土地問題の予防と解決を目指す。 「実父から相続した土地をどうしよう」。県東部在住の男性が同会副会長の井上尚人さん(三島市)に相談を持ちかけたのは昨年秋。当初は土地の登記が目的だった。 相続した土地は父方の出身地にあるが自身は縁遠く、子世代には固定資産税などの相続負担を残したくない。市街地から離れた場所だけに買い手が付く可能性も低く、管理負担も重い-。処遇に困る男性に井
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東静岡で飲食やバスケ 複合施設「ベルティーロ」16日オープン
バスケットボールB3ベルテックス静岡を運営するベルテックススポーツエンタープライズ(静岡市葵区、松永康太社長)は15日、同社が指定管理する同区のJR東静岡駅北口広場「東静岡アート&スポーツ/ヒロバ」内に開設した複合施設「ベルティーロ」のオープン記念式典を開いた。 イタリア語で「ナイスショット」を意味するベルティーロは、16日にグランドオープン。飲食やスポーツなど複数の機能を持つ。テラス付きの飲食スペースはイタリア料理を中心としたメニューを提供する。地元のオクシズ材を使用したウッドデッキに囲まれたバスケットコートは3×3が楽しめる。 式典には、13日に就任した難波喬司市長やベル
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新茶シーズン入れたてどうぞ “茶娘職員”振る舞う 静岡の2信金
13日朝に静岡茶市場(静岡市葵区)で行われた新茶初取引に合わせ、市場近隣の金融機関がそれぞれ新茶サービスを実施した。リーフ茶の消費拡大を図る狙いで、豊かな香りと深い味わいを来店者が堪能した。 しずおか焼津信用金庫安西支店では、茶娘姿に扮(ふん)した職員の太田葉月さん(19)らが入れたての茶を振る舞った。来店者は「渋くて少し甘みがある」「爽やかな香り」などと新茶シーズンの到来を楽しんだ。先着者には本山茶のパックも配布した。伊東和麿支店長は「地元のお茶のすばらしさを再認識してもらえたら」と話した。 静清信用金庫は、同区の片羽、研屋町支店と本店営業部で新茶と茶菓子を配った。新型コロナウイルス拡
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静岡・呉服町名店街 300人が清掃活動
静岡市葵区の呉服町通りや駿府城公園周辺で8日、大規模な清掃活動が行われた。呉服町名店街と同公園で「葵舟」を運航するTOKAIグループが、来訪者に笑顔で買い物や散策を楽しんでもらおうと活動を「スマイル」と銘打って初めて企画した。 市内外から学生や清掃活動団体など12団体の計約300人が参加し、落ち葉やたばこの吸い殻を丁寧に拾った。静岡まつりの後で竹串や空き缶のごみも目立った。 友人と参加した常葉橘高2年の勝川心菜さん(16)=清水区=は「街の美化に貢献でき、やりがいを感じた」と話した。 同名店街の阿諏訪元成さん(64)は「街をきれいにする活動を継続したい」と今後の意気込みを語った。
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民間と行政より連携 活気創出待たずに行動 「日本平夜市」を運営/松木季代子さん(38) 静岡市清水区在住【決める、未来 持続可能な街へ 私の願い③】
眼下に静岡市清水区の夜景が広がり、ランタンの明かりと軽快な音楽で会場に笑顔があふれる。月1回、土曜夜に開催される「日本平夜市」は今年で8年目を迎える。当初わずか50人しか来なかった会場は、今や最大約1万人の来場者でにぎわう場に成長を遂げた。 「楽しい場所がなければ自分たちで創るという地域の姿が理想。地域の活性化を行政に依存せず、市民自らが仕掛けるべきだ」。地元有志で構成する夜市事務局発起人の松木季代子さん(38)はこう言い切る。 活動の原点は、10年間住んだ清水区三保。26歳で団体を立ち上げ、三保松原の松葉から作った香料は、地域資源の利活用例として静岡市の特産品に認定された。活動の場を同
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住人 自慢できる故郷に 高校時代スピーチで全国最高賞/漆畑美広さん(19)藤枝市在住【決める、未来 持続可能な街へ 私の願い①】
「自分が住む街は半分好きで半分嫌い」 3月に静岡市葵区の科学技術高定時制を卒業した漆畑美広さん(19)=藤枝市=の地元への思いは複雑だ。近所の高齢者が交通ボランティアなどで見せる温かい笑顔や地元の味には愛着がある一方、つらい記憶も。小学校でいじめを受けた時、当時の学校関係者は手を差し伸べなかった。いじめを黙認する風潮を目の当たりにし、学校に対する不信感が生まれた。子どもの悩みに寄り添う大人がたくさんいる街になってほしい-。そう感じるようになった。 中学に入ると、励まし、背中を押してくれる教諭がいた。その教諭の尽力で進んだ高校でも、後に恩師と呼べる人に巡り合えた。自分と対等に接してくれる
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入院中の子どもに音楽 静響が弦楽コンサート 静岡
富士山静岡交響楽団(静響)は30日、静岡市葵区の県立こども病院でコンサートを開いた。弦楽奏者4人が、クラシックの名曲や人気アニメの主題歌など計11曲で流麗な四重奏を奏でた。 入院中の子どもたちや家族、病院職員ら約40人が参加し、バイオリンやビオラの音色を楽しんだ。アメリカ民謡「幸せなら手をたたこう」では、リズムに合わせ手拍子を打つ姿も見られた。 水上隼太君(5)は映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」のテーマ曲が演奏されると「知っている曲だ」と笑顔を見せた。 チェロ奏者の土山如之さん(50)は「生の音を聴いて、子どもたちに音楽の魅力が伝われば」と話した。
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「テスラ」専用の急速充電設備設置 静岡の東海道線高架下
テスラモーターズジャパン(東京都)はこのほど、電気自動車(EV)「テスラ」専用の超急速充電設備「スーパーチャージャー」を静岡市駿河区宮本町のJR東海道線高架下に設置した。 プラグを差し込むと充電が始まり、15分で最大275キロメートルの走行が可能になる。充電速度の出力で、4段階の料金が設定されている。6基設置し、法令点検日を除き24時間年中無休で使用できる。 同設備の県内への設置は、浜松市浜北区や焼津市に続き5カ所目で、静岡市内では初。JR静岡駅から西へ約1キロの国道1号線沿いに設置された。
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祭礼と造営焦点に 浅間神社企画展開幕 静岡市歴史博物館
静岡市歴史博物館(同市葵区)の企画展「駿府の華 静岡浅間神社」が25日に開幕するのを前に、報道関係者向けの内覧会が24日、同博物館で開かれた。 同企画展は、静岡浅間神社の「祭礼」と「造営」に焦点を当て、同神社の所蔵資料を中心に約40点が展示される。同神社で毎年4月に行われる「廿日会(はつかえ)祭」の踟(ねり)や勇壮な流鏑馬(やぶさめ)を描いた絵図、社殿を修復する経緯が分かる図などが3章にわたり並んでいる。 青木祐一学芸員(50)は「資料を通して、浅間神社と駿府の町人との歴史的なつながりを感じてほしい」と見どころを紹介した。 企画展は5月7日まで開催され、会期中にはトークイベントなども予
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静岡県立大で卒業式 コロナ禍の経験は貴重な財産 871人が新たな船出
静岡県立大、同短期大学部、同大学院の卒業式が17日、静岡市駿河区のグランシップで開かれた。各学部、研究科の卒業生871人の代表者が登壇し、尾池和夫学長から学位記を受け取った。 尾池学長は式辞で、4年生が入学後に体験した新型コロナウイルス感染拡大やウクライナ情勢などに触れ「学位取得は努力の証明。社会に貢献できる人材として世界の舞台で活躍してほしい」と新たな門出を祝った。 卒業生を代表し、食品栄養科学部4年の大畑実咲さんは「コロナ禍の経験は貴重な財産。『かわいそうな世代』ではなく、困難に立ち向かう『行動力のある世代』として、新しい世界で精進していきたい」と抱負を述べた。
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「駿府寺子屋」楽しく歴史学べる場に 4月開講、大学生講師が意気込み
徳川時代の歴史的意義を研究、発信する「徳川みらい学会」と静岡市歴史博物館が4月に開講する子ども向け講座「駿府寺子屋」で講師を務める大学生らが11日、講座内容に関する打ち合わせを静岡市葵区の同博物館で行った。同館の学芸員らも加わり、小学生に駿府の歴史を分かりやすく伝える方法などを話し合った。 講師は静岡大人文社会科学部で日本史を専攻する新3・4年生計7人が担当する。3年の木村啓人さんは「博物館内の坂を使い『リアルすごろく』ができないか」などと斬新なアイデアを提案。同学年の藤木彩加里さんは「楽しく歴史を学べる場にしたい」と意気込んだ。 同講座では、市内の小学4~6年生が江戸時代の駿府の様子を
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記者コラム「清流」 ウクライナの未来へ
ロシアのウクライナ侵攻から1年が経過した。「もう1年」なのか「まだ1年」なのか、早期終結の願いと裏腹に戦局は不透明のまま。 県内で生活する避難者は約40人。それぞれが故郷に残した家族や友人を案じ、望郷の思いで言葉や文化の壁を乗り越え、日常に溶け込もうと奮闘している。 掛川市で働き始めたウクライナ人女性は「ウクライナは今もこれからもウクライナだ」と語った。ロシア撤退後の復興には、相当の時間と資金が必要になる。未来を見据えた支援はまだまだ続ける必要がある。 ウクライナが日常を取り戻すため、自分たちができることは限定的だ。せめて避難者の心に寄り添い、この静岡の地で楽しい思い出を、ひとときでも
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静岡農高「造園」最高賞 コンクール多数出品 デザイン高評価
造園デザインと製図技術の向上を図る「全国造園デザインコンクール」(日本造園建設業協会主催)で、静岡農業高(静岡市葵区)が最高賞の文部科学大臣賞に輝いた。同校の受賞は1992年度以来30年ぶり3回目。 8日に同校で行われた表彰式で、同協会の内山晴芳県支部長が代表生徒に賞状を贈った。内山支部長は「毎年コンクールに多数出品する姿勢と作品レベルの高さが評価された」と受賞理由を話した。 同コンクールは、一般、大学、高校が応募対象。庭園や公園など5部門に、全国から376作品が応募された。同校は33作品を出品し、4作品が入賞、佳作に選ばれた。音楽をテーマに商業施設の休憩場をデザインした3年の松永海咲さ
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情熱の広告マン 静岡「サイラン」顧問、87歳栗林治雄さん 60年超第一線、業界に刺激
4月に米寿を迎える静岡市葵区の広告会社「サイラン」の顧問、栗林治雄さん(87)は今もなお現場で活躍し続けている現役の広告マン。60年以上にわたり第一線に立ち続ける原動力は「仕事への情熱」という。常に時代に適応しながらモットーの「継続は力なり」を実践する姿が周囲に刺激を与えている。 「仕事が好きだから」。自身の歩みを振り返る言葉はシンプルだ。1961年、大学の先輩の縁で静岡市内の広告会社に26歳で入社した。以来、自ら起業した会社も含め6社で勤務した。県広告業協会によると、栗林さんは現会員で最高齢。日本経済の激動にもまれながら、生き残りを模索する企業や地域に寄り添ってきた。 広告を取り巻く環
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雅楽、厳かな舞を堪能 竜笛演奏にも挑戦 静岡市葵区・西奈小
静岡市葵区の西奈小は3日、日本の伝統芸能である雅楽を学ぶ鑑賞会を同校で開いた。6年生約120人が、厳かな舞や楽器の音色を堪能した。 翁稲荷社(同市駿河区)の牧田明子宮司(78)が会長を務める翁雅楽会の3人が出演し、17本の竹筒で作られた笛「鳳笙(ほうしょう)」や横笛「竜笛(りゅうてき)」などの楽器の解説や演奏を披露した。中国の故事「蘭陵王」の舞楽を舞った牧田さんは「礼を重んじる雅楽を通し、言葉遣いや所作を学んでほしい」と話した。 児童は実際に竜笛の演奏にも挑戦。指使いに苦労しつつ、音が出るとクラスメートから歓声が巻き起こった。児童を代表してあいさつした安田空奏さんは「美しい音色を聞いて、
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「学び」で産業創出 静岡大が基金 竹林名誉教授の寄付基に
静岡大は3日、AIやVR・メタバース関連のコンテンツ開発、人材育成に役立てようと、竹林洋一同大名誉教授が寄付した1億円を基に「学びのイノベーション基金」を設立した。基金はAIやメタバースを活用した学習環境構築、社会問題解決に向けたイノベーション創出などに活用する。 同日、静岡市駿河区の同大静岡キャンパスで行われた覚書の締結式で、竹林名誉教授は、今後は人間に寄り添ったAIが重要となると指摘した上で、「新たな産業創出へ『学び』を通して若い人材が世の中を変える挑戦をしてほしい」とエールを送った。日詰一幸学長は「本学がイノベーションの先陣を切っていくため、有効に活用したい」と感謝した。 竹林名誉
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静岡でビキニデー全国集会 130人参加 第五福竜丸展示館の学芸員が講演
原水爆禁止日本国民会議は1日、「被災69周年3・1ビキニ・デー全国集会」を静岡市葵区の静岡市民文化会館で開いた。1954年の米国の水爆実験で焼津市のマグロ漁船「第五福竜丸」の乗組員らが被ばくした「ビキニ事件」にちなんだ集会で、全国各地から約130人が参加した。 東京都立第五福竜丸展示館の学芸員市田真理さん(55)が「ビキニ事件70年を前に、被爆の実相を見つめ直す」と題して講演した。市田さんは第五福竜丸以外の日本漁船も被害を受けたことを説明。核実験場となったマーシャル諸島の人々の苦しみや環境被害についても見落とされがちだと指摘した上で、「核兵器廃絶に向け、引き続き関心を持って一緒に考えてもら
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静岡舞台の恋愛小説 「レプリカだって、恋をする。」 セノバにデザイン画
静岡県を舞台としたKADOKAWA電撃文庫(東京都)の小説「レプリカだって、恋をする。」のデジタルサイネージが5日まで、静岡市葵区の新静岡セノバ地下道に掲出されている。作品を表現したさわやかなデザインが通行者の関心を呼んでいる。 同小説は、女子高生愛川素直の分身体(レプリカ)のナオが主人公。素直が学校に行きたくないときなどに呼び出され、自ら行動を決めることが許されていないナオが、次第に同級生の男子に恋心を抱く。 作者の榛名丼さんが静岡市出身。作中にセノバや日本平動物園、用宗海岸などが登場する。
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静岡科学技術高・電子工学、物質工学科 60年あまりの歴史に幕 電子物質工学科が継承
科学技術高(静岡市葵区)の電子工学科と物質工学科の閉科式が27日、同校で開かれた。両科の3年生計約80人と教職員らが参加した。 両学科は、静岡工業高と清水工業高が2008年に統合する以前から両校にあり、今回、それぞれ60年あまりの歴史に幕を閉じる。21年に設立された「電子物質工学科」が引き継ぐ。 卒業生を代表して電子工学科3年の河村修矢さんが「学んだ知識や技術を次世代につなぎ、新時代を担っていきたい」とあいさつした。 物質工学科卒で来賓出席した「仮面ライダーギーツ」などに出演中の俳優青島心さん(23)は「今しかできない瞬間を大切に、科技高に通ったことを一生の誇りにしてほしい」とエールを
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ふるさと貢献賞 地域への支援たたえ 16団体・個人を表彰
公益財団法人静岡新聞・静岡放送文化福祉事業団と静岡新聞社・静岡放送は25日、地域のために献身的な活動を続ける個人・団体を顕彰する「第12回ふるさと貢献賞」の表彰式を、静岡市駿河区登呂の静岡 新聞放送会館で行った。 表彰対象は浜松市立伊目小児童会など「学校の部」6団体、「団体・企業の部」7団体、「個人の部」3人。長年にわたる地域の環境整備や魅力発信に向けた活動が評価された。 表彰式では、池上重弘県教育長と横山秀雄静岡新聞社取締役が表彰状と記念トロフィーを贈呈。横山取締役は「地域のことを考え、伝統を次世代に継承する熱い活動がさらに大きな輪になるよう、ますますの活躍を期待したい」とあいさつした
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1600年前の古墳発掘現場公開 祭祀土器や勾玉も 静岡市駿河区・曲金C遺跡
静岡市は25日、同市駿河区曲金の曲金C遺跡で発掘調査現地説明会を開いた。考古学ファンや近隣住民など約200人が参加し、調査員による解説や出土品を紹介した。 市環境保健研究所の移築に伴って昨年6月から実施している発掘調査では、約1600年前の弥生時代後期から古墳時代後期にかけて造営された古墳を確認。祭祀(さいし)に使用したとみられる甕(かめ)や高坏(たかつき)などの土器計約千点のほか、勾玉(まがたま)などの玉類3千点以上も見つかった。市文化財課の職員は「静岡平野周辺の丘陵部では古墳発見の事例はあるが、平野部は希少。祭祀品の出土点数は県内最大級では」と説明した。 家族と訪れた同区の梅島光翔君
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駿府城、漫画で学んで 歴史博物館情報も 「愛する会」静岡・伝馬町小に70冊寄贈
駿府城の整備を目指す静岡市の団体「駿府城を愛する会」(会長・藤井嗣也アイワホールディングス会長)は24日、同市葵区の駿府城公園エリアの魅力をまとめた漫画冊子「ぼくらの駿府城」約70冊を同区の伝馬町小に寄贈した。 冊子はA5判で20ページ。徳川家康が建造した駿府城の特徴や歴史に加え、1月に同公園隣接地にオープンした市歴史博物館の情報や、発掘調査の様子も盛り込んだ。今後、周辺の小学校11校に計約千部を配布する。 同日、藤井会長らが同校を訪れ、代表児童に冊子を手渡した。生徒を代表して6年の青島和さん(12)が「地域の歴史に誇りを持ち、勉強を深めたい」とあいさつした。藤井会長は「冊子を通じて郷土
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電話、ATMに注目 詐欺被害を防げ 静岡市立高生、静岡中央署に対策案
静岡県内各地で頻発する特殊詐欺の被害防止に向け、静岡市立高1年生有志4人は20日、静岡中央署に取材して独自に取りまとめた対策案を静岡中央署員らに発表した。 同校が週1回行っている探究活動の一環。葵区の同校に署員を招いて発表した。 4人は被害状況を知るため同署を訪ね、詐欺の手口や発生場所などを取材した。4人が注目したのは、犯人とのやりとりで使われる電話とATM。被害を防ぎ、詐欺を疑うため、①固定電話の機能を強化し、特定の番号を遮断する②ATM付近で妨害電波を発生させ携帯電話が使えないようにする③ATMでの振り込み手続きの際、詐欺への注意喚起の動画を流す-という三つの方策を提案。その上で「合
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南アルプス魅力探求 静岡で学会第1回シンポ、研究者ら議論
静岡県や研究機関で構成し、南アルプスの自然環境や生物多様性の研究を進める「南アルプス学会」(佐藤洋一郎会長)は19日、第1回シンポジウムを静岡市駿河区のふじのくに地球環境史ミュージアムで開いた。山岳ファンや行政関係者ら約60人が参加し、南アルプスに関する多彩なテーマで議論した。 同学会顧問の増沢武弘静岡大名誉教授が基調講演を行い、南アルプスにのみ生息するキタダケソウなどの高山植物がどのように環境に適応しているかを解説した。県などが行った調査で、昆虫の新種や固有種が発見された事例なども紹介された。 静岡市の田嶋太環境局長らも参加したパネル討論では、地球温暖化が動植物にもたらす懸念などが指摘
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郷土の歴史や自慢、教えて 「徳川家」「白虎隊」学び共有 伝馬町小と会津若松の児童 オンラインで交流
静岡市葵区の伝馬町小は16日、福島県会津若松市の鶴城(かくじょう)小とオンラインで交流した。6年生62人が参加し、授業で学んだ静岡市の歴史などについて発表した。 昨年7月に静岡と会津若松の両商工会議所が経済・教育分野の交流拡大を目的に協定を締結したのがきっかけ。児童は、大河ドラマの放送にあわせ盛り上がる本県と徳川家の歴史を説明し、プラモデルなど地域の産品を自慢した。鶴城小児童からは、白虎隊や日本酒などが紹介された。 伝馬町小の石川璃愛さん(11)は「会津で起き上がり小法師が有名なことなどを知れて勉強になった」と話した。静岡商工会議所の酒井公夫名誉会頭は児童に「地域の歴史をよく調べた発表だ
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雑草攻略法、茶園から学ぶ 静大4年岩瀬さん冊子に 藤枝の茶農家調査、有機栽培のヒントに
近年、欧米などでニーズが高まっている有機茶の栽培で、生産者を悩ませているのが茶園に生える雑草だ。静岡大農学部4年の岩瀬結子さん(22)=愛知県出身=はこのほど、卒業研究の一環で、古くから有機茶栽培に取り組む藤枝市の茶農家が実践してきた“難敵”への攻略法を冊子にまとめた。 県によると、茶の有機栽培における農家の除草作業は労働時間の約8割を占め、生産拡大を阻害する一因とも言われている。この課題の解消に向け岩瀬さんが着目したのが、1970年代から有機茶栽培に取り組む藤枝市の茶農家。岩瀬さんは市の研究助成制度に応募し、茶農家の調査を始めた。 冊子では雑草の種類をイラスト
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コントラバス歴わずか2カ月 麦島さん(静岡・豊田中1)ソロで全国へ 「納得いく音出したい」
静岡市駿河区の豊田中吹奏楽部1年の麦島丈大朗さん(13)が3月に東京都で行われる中高生を対象としたコントラバスのソロコンテスト(一般社団法人吹奏楽教育協会など主催)に出場する。コントラバスの練習を始めて2カ月足らずで、中学1年生では唯一となる全国切符を勝ち取った。 弦楽器のコントラバスは低音域で演奏全体を支える楽器。奏者を探していた吹奏楽部顧問の松原悦子教諭が打楽器担当だった麦島さんにエレキギターの演奏経験があることを知って打診し、麦島さんは昨年10月から練習を開始した。 麦島さんは松原教諭のつてで、富士山静岡交響楽団のコントラバス奏者山西貴久さん(47)に指導を仰ぎ、上級者の演奏を動画
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御殿場など静岡県東部で積雪 警報級の大雪のおそれも
太平洋沿いを発達しながら東北東へ向かう南岸低気圧と上空の寒気の影響で、県内は10日未明から山間部を中心に雪が降り始め、御殿場など県東部の一部で積雪があった。静岡地方気象台は、予想より気温が低くなったり降雪が長引いたりした場合、山地などで警報級の大雪となる可能性があり、注意を呼びかけている。 御殿場市中心部では午前6時過ぎから降り始め、畑や住宅の屋根を白く染めた。出勤前に車の窓ガラスに積もった雪を落とす作業をしたり、傘を握り締めて足早に目的地に向かったりする人の様子が見られた。 気象台によると、午前10時現在、御殿場で1センチの積雪を観測した。午後6時までに予想される24時間最大降雪量は東
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長田北小など地元児童が製作 安倍川橋100周年 感謝の竹灯籠 4月下旬ライトアップ
静岡市は7日、7月に建設100周年を迎える安倍川橋をライトアップで祝うため、地元の小学生と協力して竹灯籠を製作した。地域を支えてきた橋に感謝を込め、子どもたちが丁寧に作業した。 駿河区の長田北小では4年生約80人が参加した。児童は里山保全団体「アカリノワ」の大村大輔代表(47)の指導の下、同校の学区内の竹林から調達した高さ約30センチの竹筒に、用意された5種類のデザインの中から好きなものを選んで下書きした。電動ドリルで穴を開け、完成した灯籠に明かりをともすと、児童に笑顔があふれた。荒砂成吾君は「穴を開ける作業に苦労したけれど、自分たちが作った灯籠が歴史ある橋を飾れてうれしい」と話した。
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SDGsや女性活躍表彰 静岡市、34企業・団体に
静岡市はこのほど、国連の持続可能な開発目標(SDGs)達成や女性活躍推進など先進的な事業をたたえるグッド・パートナーズ表彰式を同市駿河区で開いた。 田辺信宏市長が、SDGs達成に向けた連携事業「SDGs連携アワード」や、女性が開発に貢献した商品を認定する「しずおか女子きらっ☆プロジェクト」など計5分野で、34企業・団体を表彰した。表彰式後には、会場に展示した受賞企業・団体のブースで、参加者が交流を深めた。 マグロ加工の工程で生じる端材を食べやすく棒状に加工した「ツナプラス」を開発してSDGs連携アワード大賞を受賞したディ・エッチ・エー・マリンフーズの高橋伸和社長(60)は「活動が評価され
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中晩柑果実品評会 最高賞に前田さんら 静岡・葵区
JA静岡市柑橘(かんきつ)委員会は3日、品質向上と産地振興のため、中晩柑果実品評会を静岡市葵区で開いた。スルガエレガントは前田征宏さん、不知火は糟屋訓敏さん、はるみは杉山博崇さんがそれぞれ最高賞の優等を受賞した。 市内の生産者がスルガエレガント25点、不知火11点、はるみ5点を出品した。市場関係者らが外観や甘み、酸味などを審査した。大塚博泰委員長(61)は「今冬の寒さで品質への影響を心配したが、平年並みに仕上がった。味も期待できる」と話した。 スルガエレガントはJA静岡市の商標登録商品で、糖度の高さとまろやかな香りが特徴。3月1日から販売を予定している。
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手作りお面で「鬼は外」 節分前に豆まき 静岡市の梨花幼稚園
静岡市駿河区の梨花幼稚園は2日、節分の日を前に「豆まきの集い」を行った。手作りした鬼のお面をかぶった全園児約280人が参加し、豆まきの意味を学んだ。 鬼に扮(ふん)した幼稚園の教諭が劇を演じ、節分に豆をまくのは心の中にいる「泣き虫鬼」や「めんどくさい鬼」を追い払うため、と説明した。 園児は登場した鬼に驚きつつ「鬼は外、福は内」と大きな声を掛けながら豆を投げる動作をし、童謡「まめまき」や「赤鬼と青鬼のタンゴ」を元気よく歌った。 鬼退治のご褒美に菓子が配られ、園児の間に笑顔が広がった。年長の間嶋莉仁くん(6)は「かっこいいお面が作れた」と胸を張った。
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打ちたてそば おいしいね 静岡市駿河区で子ども食堂 食材の大切さ体感
静岡市駿河区のレストラン「セラヴィ」はこのほど、「子ども食堂」活動の一環で、職人によるそば打ちを披露した。店舗近隣の子どもとその保護者27人が参加し、力強いプロの技と打ちたてのそばの味を堪能した。 食材の大切さや食の楽しさを体感してもらおうと、鈴木啓介オーナーシェフ(46)が企画した。趣旨に賛同した「手打ち蕎麦(そば)たがた」(同市葵区)の田形治さん(54)が協力し、福井産の在来種を使ったそばを粉の状態から丁寧に打った。香ばしく匂う打ちたてのそばは、鶏肉や大根の端材などを使った炊き込みご飯とともに参加者に振る舞われた。 家族で参加した小西航太郎くん(11)は「今まで食べたそばの中で一番お
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定時・通信制高校が合同文化祭 学習成果、展示や舞台で 静岡
第35回県中部高校定時制通信制生徒合同文化祭(県教委など主催)が1日、静岡市駿河区のグランシップで開かれた。県中部地区の定時制、通信制8校の生徒が参加し、展示とステージの2部門で学習の成果を発表した。 展示部門では、授業や部活動で制作した絵画や手芸作品など約700点を展示した。校歌をイメージして制作した大型のキルト作品や学校行事を紹介するコーナーも設けた。ステージでは、吹奏楽部や有志バンドによる演奏が繰り広げられた。 パッチワークで作ったポーチを出品した静岡中央高定時制の石原知実さん(21)は「初めてパッチワークをやった。何度か失敗したけれど、何とかかわいくできた」と話した。
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どうした瀬名姫 生涯迫る講演会 静岡市葵区
静岡市葵区の西奈図書館友の会「けやき」は29日、西奈地区に縁のある徳川家康の正室「瀬名姫」の生涯をたどる講演会を同区のリンク西奈で開いた。大河ドラマ人気を受け、約200人が会場に詰めかけた。 静岡古城研究会の水野茂名誉会長(79)が講師を務め、姫とその息子で家康の嫡男でもある松平信康の殺害について解説した。水野会長は歴史文書や調査などに基づき、家康と信康の対立による徳川家分裂の危機だったと考察。「英断を迫られた家康にとって最大の窮地だったのでは」と話した。 東京都から駿府城観光にあわせ参加した石倉義久さん(53)は「ドラマを見る前の予備知識が増えて良かった」と喜んだ。
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起業に向けアイデア発表 静岡・葵区で体験イベント 社会人や学生28人参加
起業体験イベント「スタートアップ・ウイークエンド静岡」(NPO法人Startup Weekend主催)が27~29日、静岡市葵区で開かれた。起業や新規事業に関心のある社会人や学生が3日間にわたり、ビジネスプランを出し合い発表した。 静岡県内外から参加した28人が6チームを作り、社会課題の解決を図るアイデアについて意見を交わした。街頭に出て市場調査を行い、事業の戦略や採算性を踏まえて具体的なプランを構築した。 29日の発表会で1位に輝いたのは、隙間時間の有効活用を図るアプリを提案した「どうしよ家康」チーム。代表者で湖西市の会社員、藤本幸司さん(38)は「アイデア実現のためには仲間の力が欠か
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薬物乱用防止教育 強化へ実態学ぶ 静岡で指導員ら
静岡県は30日、薬物乱用防止教育の強化を図る研修会を静岡市葵区のもくせい会館で開いた。学校薬剤師や薬物乱用防止指導員など約70人が参加し、薬物使用の実態や若者に受け入れられる説明方法などを学んだ。 県によると、2021年の大麻関連の県内摘発数は10~20代で6割以上を占めた。最近の大麻事案について講義した厚生労働省東海北陸厚生局麻薬取締部の稲次豪さん(48)は全国の大麻摘発数が8年連続で増加している状況を挙げ、「大麻乱用期に入っている」と指摘した。 県公認心理師協会の高野桂実さん(42)は、子どもの心に言葉を届けるために、信頼できる大人の存在を子どもたちに知ってもらう重要性を訴えた。
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火災休業の老舗洋食店 移転再開 鍋や包丁…「戦友」と奮起 静岡
昨年8月に起きた静岡市葵区呉服町のビル火災の影響で休業を余儀なくされた老舗洋食店「グリルくらもと」がこのほど、同市駿河区南町に移り約4カ月ぶりに再開した。名物だったオムライスなどの復活に、常連客から期待の声が聞かれた。 「いらっしゃいませ」 1月初旬。新店舗でオーナーシェフの倉本毅さん(66)の明るい声が響いた。メニューは再開前と同じものをそろえ、客を迎える。10年以上、店に通う駿河区の男性(68)は「卵の濃厚な味が際立つオムライスは絶品。楽しみにしていた」と声を弾ませた。 35年にわたり店の歴史を紡いできた倉本さんにとって火災は大きな試練だった。店舗は火災が発生したビルの地下にあり、
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記者コラム「清流」 未来の高校球児へ
近年、高校球児の数が減っていると聞く。元球児の一人として残念に思う。減少要因は多々あるだろうが、先日、静岡市内の中学生と高校生の合同練習を取材した際、明るい兆しを垣間見た気がした。 日本高野連は、公平性確保などを理由に中高の野球部が単独チーム同士で練習することを認めていないが、今回は学校関係者が尽力し、複数チームが参加することで合同練習を実現させた。“先輩”に教わる中学生のはつらつとした表情が印象的だった。同じ白球を追って刺激を受けた経験が、野球を続けるきっかけになってくれればうれしい。 あす春の選抜高校野球大会出場校が発表される。県勢の選出と活躍に期待しつつ、こ
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障害者雇用 相互理解へ説明会、9社参加 静岡・駿河区
静岡市障害者自立支援協議会の就労支援部会(中村文久部会長)は25日、障害者を対象にした合同企業説明会「就フェス」を静岡市駿河区のあざれあで開いた。 雇用について障害者と企業が相互に理解を深めるのが目的。障害者やその保護者、自立支援を行う就労移行支援事業所の関係者など約150人が参加し、市内外の企業9社から事業内容などの説明を受けた。参加者が勤務形態などを質問し、企業が回答した。 出展した静岡鉄道人事部の永田淳也主任(27)は「活躍の場面は多彩。まずは業務内容を知ってほしい」と話した。中村部会長は「取り組みを続けることで、静岡市の障害者雇用を増やしたい」と強調した。
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消費者電話相談は「188」 声優・帆世さん、JR静岡駅で啓発
消費者庁と静岡県中部県民生活センターは24日、消費者トラブルの際の電話相談窓口「消費者ホットライン188」の広報活動をJR静岡駅構内で行った。静岡市葵区出身の声優、帆世雄一さん(36)を同センターの一日所長に任命し、同窓口の認知向上を図った。 同窓口のテレビCMに出演中の帆世さんは、イメージキャラクター「イヤヤン」などと一緒に駅利用者に啓発グッズを配った。帆世さんは「188と聞いてもピンとこない人も多い。まずは番号だけでも知ってもらいたい」と呼びかけた。 同センターには、成人年齢引き下げに伴い、若年層から美容医療契約などに関する相談が増えているという。寺本浩子所長は「一人で悩まず気軽に相
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家康ゆかりの「松風」幽玄 グランシップ静岡能
能公演「グランシップ静岡能」(県文化財団、静岡新聞社・静岡放送など主催)が21日、静岡市駿河区のグランシップで開かれた。徳川家康が実際に舞ったとされる能「松風」などが上演され、約550人の観客を幽玄の世界に引き込んだ。 「松風」は、須磨の浦に流されていた在原行平への愛を、霊となった海女の松風姉妹が狂おしく舞う恋物語。シテ(主役)の松風を演じた山階彌右衛門さんが、迫力のある舞台を繰り広げた。怪物を退治する内容の「土蜘蛛(つちぐも)」は、シテを観世三郎太さんが演じた。 今年の大河ドラマで注目される徳川家康は、静岡で過ごした幼少時に能楽師観世十郎から稽古を受けるなど生涯を通じて能に親しんだ。
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スポーツでまち元気に 室伏スポーツ庁長官 静岡で講演会
静岡市と市スポーツ協会は20日、スポーツ庁の室伏広治長官(沼津市出身)を招いた講演会を同市葵区のしずぎんホール「ユーフォニア」で開いた。抽選で選ばれた約200人が参加し、スポーツを生かした地域づくりについて学んだ。 室伏氏は静岡市が進めるJR東静岡駅北口のアリーナ構想や中学部活動改革に触れ、「スポーツでまちを元気にする取り組みが素晴らしい」と評価。スポーツは生活に欠かせないとした上で、「目的と効果を意識し、継続的に楽しむことが重要」と強調した。 聴講した葵区のパーソナルトレーナー大坪瑛貴さん(26)は「ハンマー投げ選手の自分にとって、室伏さんはあこがれ。アドバイスを参考にしたい」と話した
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準備と協力の大切さ伝授 静岡・西奈小 元ラグビー日本代表・小野沢さん特別授業
静岡市葵区の西奈小は20日、元ラグビー日本代表の小野沢宏時さん(44)=島田市出身=を講師に招いた特別授業を同校で開いた。卒業を控える6年生約130人が、キャリア教育の一環としてチームプレーの重要さを学んだ。 児童は、マーカーコーンを使い相手より先に直線を作る「○×ゲーム」にクラス対抗で挑戦。出場者選びや攻守の作戦などをチーム内で相談しながら楽しんだ。小野沢さんは「成功するには準備が重要。協力して問題の解決を図り、チームで成果を出すことに楽しみを見いだせる人になってほしい」とエールを送った。 佐藤悠広さん(12)は「みんなで協力することの大切さを学べた」と話した。
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海洋プラごみ削減へ議論 静岡城北高生とモーリシャスの生徒 オンライン交流最終回
静岡城北高の1、2年生有志は16日、インド洋の島国モーリシャスの高校生と持続可能な開発目標(SDGs)について意見を交わすオンライン交流の最終回を同校で開いた。両校の生徒計26人が参加し、SDGsの14番目の目標「海の豊かさを守ろう」をテーマとして、議論をまとめた。 生徒は三つのグループに分かれ、プランクトンを利用した環境負荷の少ない袋を作る案など、海洋プラスチックごみ削減に向けた提案を英語で発表した。2年の三保実乃里さん(16)は「テーマは難しかったが、交流を通じて自分の英語力が向上した」と話した。 オンライン交流は、静岡市が東京五輪・パラリンピックで同国のホストタウンを務めた縁で実現
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ロゲイニング 地域防災に活用 ゲーム感覚で避難訓練 静岡大防災総合センター副センター長/村越真氏【本音インタビュー】
昨年9月の台風15号のような大規模災害への備えと命を守る行動が求められる中、オーストラリア発祥のスポーツ、ロゲイニングを地域の防災活動に活用する「防災ロゲイニング」を先月、静岡市駿河区川原地区で初めて実施した。狙いや今後の展望を聞いた。 -防災ロゲイニングとは。 「ロゲイニングは地図上に示されたチェックポイントを制限時間内に探し、合計点を競う競技。その競技特性を防災教育に生かせないかと、2013年に当時静岡高の地学教諭だった美沢綾子氏が高校生向けに提唱したフィールドワークが発端となった。使用する地図にハザードマップを組み込むことで、日常の生活圏に潜む自然災害のリスクを認知し、予防対策を
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静岡県司法書士会など5団体 静岡で賀詞交歓会
静岡県司法書士会など5団体の合同賀詞交歓会が13日、静岡市葵区のホテルで開かれた。会員ら約100人が参加し、昨年で創設150年を迎えた司法書士制度の歩みを振り返り、土地相続に関する新制度や現状について理解を深めた。 同会の白井聖記会長(58)は「今年は登記制度に大きな変革が起きる年。認知向上に向け、各団体で連携して取り組んでいきたい」とあいさつした。所有者不明の土地を増やさないために4月27日に施行される相続土地国庫帰属制度について解説した井上尚人副会長(50)は「法律の実効性を高めるために、われわれ司法書士が適切な助言を行うことが重要。相談会や広報活動を強化し、社会のインフラとして貢献し
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消防の改善策など提案 土井さん(浜松)最優秀賞 静岡県意見発表会
第30回静岡県消防職員意見発表会(県消防長会主催)が13日、静岡市駿河区の県男女共同参画センターあざれあで開かれた。県内各地区の消防局や消防本部から選ばれた10人が登壇し、職務に対する決意や改善案などを発表した。 最優秀賞に浜松市消防局の土井康政さん(33)が輝き、4月に千葉県で開かれる関東支部の発表会に出場する。土井さんは、現場活動にスマートウオッチを導入することを提案した。導入により、情報や隊員の体調の「見える化」ができ、リスク管理に有効であることを強調した。 優秀賞には、仮想空間で災害を疑似体験できるシステムの構築を提案した湖西市消防本部の池田海等さん(25)と、GPS装置などを活
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節分 邪気払う「おにやらぼう」奉製 静岡浅間神社・婦人会
静岡市葵区の静岡浅間神社で12日、2月3日の節分祭で用いられる「おにやらぼう」の奉製作業が行われた。 「おにやらぼう」は「鬼やらい(追払い)棒」がなまった名称で、春に花が咲くウメやネコヤナギの若枝に掛け紙を巻き、麻ひもで結んだ縁起物。家の戸や窓をたたいて、玄関先や鬼門の方角に飾ると邪気を払い、福を招くと伝えられている。 同神社敬神婦人会の会員約10人が慣れた手つきで約千本を束ねた。安池照江会長(87)は「早く新型コロナ禍が収束することを願い制作した」と話した。完成品は14日から1本800円で販売する。
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福祉活動支援で12団体に助成金 静岡市社会福祉協議会
静岡市社会福祉協議会(三重野隆志会長)は10日、「あいネットグループ寄付金助成金」の贈呈式を同市葵区の市中央福祉センターで開き、子育て支援や障害者福祉活動に取り組む12団体へ総額約91万円を贈った。 同グループが8月に寄付した100万円の寄付を基に、静岡手をつなぐ育成会、NPO法人県難病団体連絡協議会などが助成を受けた。事務用品やリハビリ用マットなどの購入に充てられる。 同グループの杉山茂之社長は「各団体の日頃の活動に敬意を表する」と話した。三重野会長は「有効に活用し業務に役立ててほしい」と述べた。
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思い出の園舎に「ありがとう」 建て替え前に園児ら窓や壁にメッセージ 静岡・新間杉の子幼稚園
静岡市葵区の新間杉の子幼稚園(井上登美子園長)は11日、園舎の建て替え工事を前に「ありがとうの会」を同園で開いた。47年間地域保育を支えてきた園舎の窓ガラスや床、壁などに、園児や職員が感謝の気持ちを書き込んだ。 現園舎は1975年に完成し、老朽化が進んだため15日に取り壊す。同じ敷地内に新園舎を建設し、9月から稼働する予定。 園児約100人と職員は、園舎の各所にカラフルなペンで「ありがとう」の言葉や好きな絵を思い思いに描いた。堂々と許された“いたずら書き”を園児は夢中で楽しんだ。 年長の山下惺愛(せな)ちゃん(6)は「新しい園舎ができたら遊びに来たい」と話した。
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アイヌ民族衣装 迫力「布の造形」収集工芸品など並ぶ 静岡・芹沢銈介美術館
静岡市出身の染色作家芹沢銈介が集めたアイヌ民族の衣装や工芸品に関する企画展「アイヌの衣装-迫力ある布の造形-」が3月19日まで、同市駿河区登呂の市立芹沢ケイ介美術館で開かれている。 収集家としても知られる芹沢は、30代の頃からアイヌの工芸品を集め始めたとされる。オヒョウなどの樹皮から取った繊維で織り、独特の刺しゅうを施したアイヌ民族の伝統衣装「厚司(アットゥシ)」、神事の際に使用した道具「棒酒箸(イクパスイ)」など約80点が並ぶ。展示室前半では「華の字のれん」など芹沢の代表作50点も展示されている。 企画展に関連した講演会やワークショップなども予定している。
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無病息災願い 七草がゆ提供 静岡・葵区七間町婦人会
静岡市葵区の七間町町内会婦人会は7日、七草がゆを無料で振る舞うイベント「一月七日は七間町で七草粥(がゆ)を食べよう!」を同区の市上下水道局庁舎前で開いた。 メンバーは、同区内の農家から取り寄せた水菜など旬の野菜を調理し、約200食を用意。野菜がたっぷり入った特製がゆに、近隣の住民らが列を作った。家族3人で立ち寄った駿河区の勝見則彦さんは「2歳の娘は初めての七草がゆ。(食べて)今年1年無事で過ごしたい」と話した。 イベントは無病息災を願い、地域の絆を強めることを目的に開催している。同会会長の見城公子さん(79)は「1年間元気に暮らせるよう気持ちを込めて作った」と目を細めた。
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吟醸酒 瓶詰め完了 静岡・平喜酒造 年明け出荷へ
静岡平喜酒造(静岡市駿河区)の酒蔵で、年明けに出荷を予定する日本酒の瓶詰め作業が行われた。同社のスタッフが香り立つ吟醸酒を一升瓶や四合瓶に手際よく注ぎ込み、新年に向けて準備を整えた。 瓶詰めされたのは2012年に創業した同社の10周年を記念した「喜平 静岡蔵 純米吟醸 誉富士 新米新酒」。今年収穫された県産米「誉富士」と安倍川の伏流水、室(むろ)の湿度などに注意して造られたこうじを使って醸造した。精米歩合を高め、えぐみや雑味が少なく、滑らかで端麗な味が特徴。蔵本杜氏(とうじ)の戸塚堅二郎社長(35)は「静岡の食材になじみやすい鮮度の高い日本酒を、新年の晴れやかな気持ちで飲んでほしい」と話し
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全国大会へ意気込み マイコンカーラリー出場の佐藤さん、杉山さんロボットアイデア甲子園へ 静岡・科学技術高で壮行会
科学技術高(静岡市葵区)はこのほど、年始の全国大会に出場する生徒を激励する壮行会を開いた。新型コロナウイルス感染防止のため、校内放送を通じて実施した。 全国大会に出場するのは、佐藤友亮さん(電子物質研究部3年)と杉山駿太さん(ロボット工学研究部2年)。プログラミングした車の速さを競うマイコンカーラリー東海大会で1位を獲得し、全国切符をつかんだ佐藤さんは「プログラムを工夫し、優勝を目指して頑張りたい」と意気込みを語った。 ロボットアイデア甲子園に出場し、線路の落とし物を拾うアームロボットを紹介する杉山さんは「良い結果を目指し、分かりやすいプレゼンをしたい」と抱負を述べた。 大会はともに2
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大しめ縄かけ替え 地域の安定祈り、新年の準備着々 静岡浅間神社
静岡市葵区の静岡浅間神社は25日、年の瀬恒例の大しめ縄のかけ替え作業を行った。境内各所に真新しいしめ縄が飾られ、新年を迎える準備が着々と進められた。 しめ縄は、夏に市内の水田で刈った稲を選別し、氏子関係者らで手作りした。神職ら13人が楼門など複数箇所で、ことし1年の役目を終えた大しめ縄を外し、神門に同神社で最大の長さ約3・3メートル、重さ約90キロのしめ縄を慎重に取り付けた。 禰宜(ねぎ)の神谷拓生さん(63)は「地域の安定と平和を祈り、良い新年になることを願いながら作業した」と話した。 同神社は、正月三が日の初詣参拝客数を約50万人と見込む。元日午前0時からは「寿太鼓」などが披露され
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記者コラム「清流」 つないだ先にあるもの
スポーツでもビジネスでも「つなぐ」ことはとても難しい。パス、打線、事業、人脈…。個の力には限界があり、仲間の支えや周囲の理解が無くてはうまくいかない。 取材活動の中でもさまざまな「つなぐ」に出合う。創業者の理念を継続の力に変えた音楽ホール、器を引き継いだ縁で名店の屋号も継承した飲食店。いずれも「つなぐ」ことは簡単ではなかったはずだが、一筋の光を頼りに、前向きな行動で道を切り開いた。 持続可能な社会実現には、ひとりひとりの「つなぐ」意識が重要であり、戦禍終わらぬウクライナとロシアは、一刻も早く手をつないでほしい。情報を届ける一人として、つないだ先にあるものが希望であることを信
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賛美歌♪響く 静岡英和、静岡雙葉 厳かにクリスマス行事
静岡市葵区の静岡英和女学院中・高と静岡雙葉中・高で17日、クリスマス行事がそれぞれ開かれ、生徒たちが地域住民や保護者とともに聖なる夜に思いをはせた。 静岡英和女学院中・高の礼拝堂ではクリスマス礼拝を実施。パイプオルガンの音色に合わせて26人の聖歌隊が「きよしこの夜」などの賛美歌を合唱した。参加者のろうそくに火をともすキャンドルサービスも行い、会場は幻想的な雰囲気に包まれた。 静岡雙葉中・高は保護者や地域住民約740人を招いてクリスマス会を催した。ハープ部による演奏や聖書朗読のほか、クリスマスマーケットも初めて企画し、ハンドベル演奏の体験や卒業生による物品販売などを繰り広げた。マーケットの
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安部元真公の墓標設置 顕彰会「地元の偉人知って」 静岡市井川
静岡市葵区井川生まれの戦国武将安部元真(もとざね)の功績を発信する有志団体「安部元真公顕彰会」(森竹敬浩会長)はこのほど、元真が開基とされる同区井川の竜泉院に、歴史案内板と墓標を設置した。 元真は徳川家などに仕え、駿河に侵攻した武田軍に抵抗したことで家康から感謝状を受けたとされる。地元の偉人にまつわる史実の伝承に向け、募金活動で集まった約35万円を原資に墓標と案内板を設けた。 墓標は元真の墓碑がある本堂の裏に設置された。門前に設置された歴史案内板には、元真ら安部家と竜泉院の歴史を解説している。 森竹会長は「郷土の偉人を知り、井川地区の住民や出身者に、故郷への誇りを持ってほしい」と話した
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安倍川橋の歴史解説 科学技術高生に 2023年夏設置100周年
静岡市は15日、来年7月23日に設置100周年を迎える安倍川橋(葵区)の歴史を振り返る授業を科学技術高(同区)で開いた。同校3年生約40人が参加した。 市道路計画課の職員が講師を務め、橋の開通と街の発展に人口や自動車の増加を踏まえた都市計画が重要な役割を果たしたことを解説した。生徒は橋の構造や建設に尽力した地元の名士宮崎総五について学習した。橋の木製模型を使ってどれだけの重さに耐えられるかを確認する実験を行い、橋の点検に活用されているドローンの操縦も体験した。 通学で同橋を利用している石割大嗣さん(18)は「授業で習ったトラス構造の技術が現代でも生きていてすごい」と話した。
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明るい新年に向け 様式豊かな書並ぶ 静岡で作品展
静岡市駿河区の書家黄教奇さん(72)の個展「書道小品特別展」が来年1月10日まで、同市葵区の「デジタル補聴器のサガワ」店内ギャラリーで開かれている。 「寿」や「吉祥如意」など明るい新年を迎えられるような言葉とともに篆書(てんしょ)や隷書、行草書など様式豊かな作品20点が並ぶ。 来日して30年以上にわたり、篆刻(てんこく)を教えている黄さんは「制作の参考になるように、見やすく飾りやすい作品をそろえた。書体や様式の変化などを楽しんでほしい」と話した。 ギャラリーは12月28日から来年1月4日まで休業する。
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ABCが500万円 静岡県社協に寄付 車両購入に活用
静岡県内を中心にパチンコ店を展開するABC(静岡市駿河区、冨田和宏社長)は16日、県社会福祉協議会(神原啓文会長)の「ABCしあわせ基金」に500万円を寄付した。同基金を使い、3団体に車両を寄贈した。 同市葵区の県総合社会福祉会館で贈呈式を行い、応募があった78団体から選ばれた各団体に冨田社長と同協議会の高橋邦典常務理事が車両の鍵のレプリカを手渡した。冨田社長は「地域が元気になる一助に」と趣旨を述べ、市内でデイサービスを行うNPO法人メイティーの市川由治理事長(66)は「利用者の安全な送迎に役立てたい」と感謝した。 同基金は地域福祉の充実を目的に2003年に設置された。寄付累計金額は約1
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知的・発達障害 特性を知って 静岡で保護者団体がイベント
知的・発達障害者の保護者団体「静岡市静岡手をつなぐ育成会」の会員らでつくるキャラバン隊「しずおか♡おでんジャー」はこのほど、障害への理解促進を図る啓発イベントを同市駿河区の地域福祉共生センター「みなくる」で開いた。保護者らが出演し、障害者の行動について紹介する動画を上映した。 障害者週間(3~9日)に合わせて初めて企画し、約100人が来場した。障害者の立場を疑似体験してもらおうと、相手に言葉が伝わりにくいもどかしさを感じてもらう参加型の寸劇も行った。 キャラバン隊長の望月ゆかりさん(46)は「共に認め合う社会にするために、障害の特性を多くの人に知ってもらいたい」と強調した。
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林業の役割 間近で探求 静岡市立高生、間伐作業を見学
静岡県と県山林協会はこのほど、高校生に林業の魅力を伝え、職業への意識付けを図る取り組みとして、静岡市立高の生徒を対象にした特別授業とフィールドワークを同校などで行った。 「総合的な探求の時間」の一環として、普通科の1年生約40人が参加した。県林業振興課職員が講師を務め、森林の果たす多面的な役割や人工林を手入れする必要性などを説明した。生徒らはその後、葵区小布杉の森林に移動し、地元木材生産者による重機などを使った間伐作業の見学や仕事のやりがいなど現場の経験談に耳を傾けた。 参加した佐塚茉緒さんは「初めて林業の仕事を見たが、とても魅力的だった」と感想を語った。小勝和花さんは「間伐作業の見学は
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共生社会実現へダンス 「ミチタリアンズ」 静岡市葵区で17日公演
健常者と障害者による垣根のない表現活動を目指す静岡市駿河区のダンスグループ「ミチタリアンズ」は4日、17日に予定する舞台公演に向け、同区の南部生涯学習センターでリハーサルを行った。 同公演は共生社会の実現をテーマに「君が名づける鳥」と題したコンテンポラリーダンスを、視覚障害などのあるダンサーとそれを支える健常ダンサー計24人が披露する。総合演出を手がける松島誠さん(58)=沼津市=の指導で、メンバーはそれぞれの障害の状況に合わせて練習し、はつらつとした身体表現を繰り返した。松島さんは「鳥は自由の象徴。ダンサーたちの生き生きとした瞬間に注目してほしい」と来場を呼びかける。公演はスロームーブメ
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牛乳料理コンクール関東大会 巻井さん(三島)最優秀
静岡県牛乳普及協会が所属する関東生乳販売農業協同組合連合会が開催した2022年度牛乳料理コンクール関東大会でこのほど、本県代表の主婦巻井真理子さん(48)=三島市=の作品「牛乳みたらし揚げ団子」が最優秀賞に輝いた。 巻井さんの作品は、牛乳を加熱する際に酢を加えることで、牛乳を乳清とカッテージチーズに分離させ、できたチーズを白玉粉などで作る生地に加えることで、モチモチとした食感にした。家族らが試食を繰り返し、味や食感に改良を重ねて大会に臨んだ巻井さんは「多くの人の支えで受賞できた。今後は今まで作ってきた料理を伝えていきたい」と喜びを語った。 同コンクールは牛乳や乳製品の利用促進を目的に開か
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リニア工事 県境越えの先進ボーリング 大井川流域市町、賛否分かれる 県とは認識の違いも
リニア中央新幹線南アルプストンネル工事を巡り、JR東海が山梨県側から静岡県との県境を越えて高速長尺先進ボーリングを実施する考えを示したことについて、大井川流域市町の首長の賛否が分かれている。県は、県内の地下水が流出する懸念があり、県有識者会議の専門部会で対策をまとめるまでは認められないとの立場で、認識の違いが浮き彫りになっている。 「リスク回避のためにも実施してほしい」。島田市の染谷絹代市長は11月1日の定例記者会見で県境越えの先進ボーリングに賛成の立場を表明した。「科学的、工学的な調査をやって初めて議論の土台ができる」とし、地下水流出の懸念は「流出があれば(そのときに)対応するべき」との
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家康好みの駅弁 久能山東照宮に献上 東海軒、4日まで先行販売
弁当製造の東海軒(静岡市駿河区)は1日、来年の大河ドラマ「どうする家康」に合わせて開発した弁当などを同区の久能山東照宮に献上した。 平尾清社長ら同社関係者が持参した献上品を東照宮の神主が本殿に供え、玉串奉納など神事を執り行った。 献上したのは駅弁の「家康公の駿河御膳」と「静岡抹茶あずき食パン」の2品。ドラマ放送に向け、地域を盛り上げるため同社が企画開発した。「駿河御膳」はタイやナスなど家康が愛した具材のほか、久能山東照宮に数カ所隠されているという徳川家の葵の御紋を逆さにした「逆さ葵」を模したのりが添えられている。食パンは抹茶粉末と小豆を生地に練り込み、ふっくらと焼き上げた。 弁当は4日
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アパレル業界の魅力学ぶ 静岡デザイン専門学校 TGC関係者ら解説
来年1月に静岡市駿河区のツインメッセ静岡で開催されるファッションイベント「SDGs推進 TGC(東京ガールズコレクション)しずおか2023」の準備を進める同実行委員会は29日、同市葵区の静岡デザイン専門学校で、アパレル業界の魅力を伝えるセミナーを行った。 開催テーマ「“輪―WA―”」に合わせ、同校生徒と人気のブランドを展開する出展企業「MARK STYLER(マークスタイラー)」(東京都)の連動企画として実施した。 同社やTGC運営関係者らが講師を務め、洋服の製造から商品企画、流通に至る経緯やファッションショーを通じた消費喚起の仕組みなどを解説。同校の生徒約90人
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入賞者21人表彰 家康公顕彰作文コンクール 静岡
徳川記念財団は26日、徳川家康公顕彰作文コンクール(同財団主催、徳川みらい学会共催、静岡新聞社・静岡放送など後援)の表彰式を静岡市葵区の静岡商工会議所で行った。最高賞の徳川賞に輝いた山里尚音さん(浜松中部小6)ら入賞者21人と学校賞の静岡蒲原中、静岡葵小に表彰状を贈った。 上位入賞者による朗読も行われた。山里さんの作文は「徳川家康公からの最高の贈り物」と題し、泰平の礎を築いた家康の言動から、現代の世界平和へのヒントを探る内容。家康が生涯大切にした「勉強」と「礼儀」を通して、日本人の心に脈々と受け継がれた「平和の種」を咲かせるのは自分たちの心がけ次第だ、と力強く朗読を締めくくった。 静岡県
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かるたで学ぶ温暖化 清水エスパルスと静岡市、大谷小で教室 梅田選手が読み手
静岡市とサッカーJリーグ清水エスパルスは24日、環境問題について学ぶ「クールチョイス環境教室」を同市駿河区の大谷小で開催した。6年生約70人とエスパルスの選手が参加し、市が啓発用に作成した「クールチョイスかるた」で遊びながら地球温暖化対策について理解を深めた。 かるたは、市民から募ったエコ活動に有効な行動などが読み句に書かれている。児童は5人ほどのグループに分かれ、クイズも交えながらゲームを楽しんだ。 読み手を務めたエスパルスの梅田透吾選手(22)は「用具などを大切に扱い、長持ちさせる」と自身が心がけている行動を披露した。6年の海野隼君(12)は「県産食材を選ぶこともエコにつながることが
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ごみ問題考えるきっかけに 「30年後の海」で釣りゲーム 駿河総合高生有志、子どもたちとワークショップ
駿河総合高(静岡市駿河区)の生徒有志でつくる団体「US(アス)」は19日、同区の静岡ガスエネリアショールーム静岡で、子どもを対象にSDGs(持続可能な開発目標)の視点から海洋プラスチックごみ問題を学ぶワークショップを開いた。 生徒は、県が推進する海洋プラスチックごみ削減活動「6R県民運動」の考え方を分かりやすく説明した。来場した子どもたちは「30年後の海」を想定し、魚だけでなくペットボトルなど「ごみ」のカードが入ったビニールプールで魚釣りゲームを楽しみながら、自分たちができる行動を考えた。葵区の藤浪航祐君(9)は「水筒を持ち歩いてごみを減らしていきたい」と話した。 同団体代表の川畠慎之介
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最新模型展示やミニ四駆レース 静岡で3年ぶり「タミヤフェア」
模型メーカーのタミヤ(静岡市駿河区)のプラモデルやミニ四駆に市民が親しむイベント「タミヤフェア」が19日、同市駿河区のツインメッセ静岡で始まった。コロナ禍のため中止が続いていたが、3年ぶりに開催された。20日まで。 県内外の模型ファンや家族連れが、戦闘機やスポーツカーなど今冬に発売予定の多彩な新製品やラジコンカーをモチーフとした実車の展示を楽しんだ。特設サーキットでは、全国の予選通過者によるミニ四駆レースの熱戦が繰り広げられた。 ロボットプログラミングを体験した岐阜県関市の永田悠真君(8)は「ラジコンが好き。自分の指示通り動いてくれた」と笑顔を見せた。
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自動車税制の簡素化など訴え JAF静岡支部が街頭活動
日本自動車連盟(JAF)静岡支部(太田勝之支部長)は18日、自動車に関する税の簡素化や負担軽減を訴える街頭活動を静岡市葵区の中心市街地で行った。 職員ら15人が、通行人に啓発チラシ700枚を手渡し、日本の税負担が、欧米諸国に比べ最大で29倍も重い状況であることを説明した。同支部によると、全国の自動車利用者のおよそ9割が自動車にかかる税金に負担を感じており、軽減を求める声が上がっているという。 担当者は「約40年前からの税制、税率がほぼそのまま適用されている。地方にとって車は生活に必須。若者らが自動車取得を敬遠しないよう、呼びかけを続けていく」と強調した。
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千代田商行を表彰 優秀安全運転銅賞 静岡中央署など
静岡中央署と自動車安全運転センター県事務所は18日、静岡市葵区の千代田商行に優秀安全運転事業所銅賞を授与した。 表彰理由は運転記録証明書を活用した交通安全の推進。同社は約20年前から年1回、記録証明を取り寄せ、社内会議でその成績を公表することで、従業員の事故防止と安全意識の高揚に役立てている。 同署で北沢博署長から賞状を受け取った加藤年功社長は「運送業として、地域の模範となるよう継続していきたい」と話した。
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静商高生と静岡市議 活発議論 市の魅力、災害対策テーマ
静岡市議会は18日、市議と高校生の意見交換会「市議会議員と話そう」を同市役所で開いた。市議8人と持続可能な開発目標(SDGs)について学ぶ静岡商高3年生23人がグループに分かれ、静岡市の魅力や自然災害対策などについて活発な議論を交わした。 テーマは「シティプロモーション」「人口流出防止策」「自然災害対策」の三つ。台風15号で断水を経験した生徒から「高校生も地域の防災訓練に参加すべきでは」と意見が出ると、「若い年代が、地域と積極的に関わることが大切」と市議が助言した。 望月俊明議長は「議会を身近に感じてもらえる有意義な時間だった」と成果に触れた。 卒業後は県外に就職が決まっている新林奈浩
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環境への責任 企業評価に 静岡で県資源協会が大会
静岡県環境資源協会(静岡市葵区)はこのほど、環境省が推進する環境マネジメントプログラム「エコアクション(EA)21」の認証取得企業を集めた県大会を同市駿河区のグランシップで開いた。県内企業の担当者ら約150人が参加し、今後の企業経営に求められる環境への配慮や社会的責任について学んだ。 冒頭で県くらし・環境部の織部康宏理事は「企業の従業員がEAに取り組む共通認識を持ってもらいたい。まずは省エネに取り組み、エネルギー効率を高めて生産性の向上を考えることが大切」とあいさつした。 環境経営と持続可能な開発目標(SDGs)について講演した同協会の平井一之専務理事は、県内のEA認定取得事業者数が98
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闘病の子ども支援へ サッカー元代表・北沢さん、静岡で募金呼びかけ
サッカー元日本代表の北沢豪さん(54)が13日、静岡市内のマクドナルド2店舗で、闘病中の子どもたちを支援するための募金活動に取り組んだ。県立こども病院(同市葵区)に来年以降、付き添い家族向け宿泊施設「ドナルド・マクドナルド・ハウス」が設立されるのに合わせ、協力を呼びかけた。 北沢さんはこの宿泊施設を運営する東京の公益財団法人のアンバサダーを2014年から務める。活動のイメージカラーである青い衣装を身にまとい、店内で募金を集めた。 協力した客一人一人に声をかけて自身のサイン入りステッカーを配り、「自分の現役時代を知る親世代が募金してくれることで、活動が何につながるのか親から子へ意味が伝わる
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絵画や書道など力作並ぶ 静岡県障害者文化作品展
第48回静岡県障害者文化作品展(県身体障害者福祉会主催)が15日まで、静岡市葵区の県総合社会福祉会館で開かれている。絵画や書道、工芸など6部門に県内各地から154作品が寄せられた。 自らの進路を「道」の文字で力強く表現した書、地震被災からの復興願いがこめられた熊本城の模型、全盲者が1年がかりで作成したかわいらしい十二支の手芸作品など力作が並ぶ。初日の10日は作品の審査を行い、入賞作を決めた。 各部門の最優秀賞(県健康福祉部長賞)は次の通り。 絵画 渡辺新一郎(富士市)▽書道 望月由稀(中央特別支援学校)▽写真 鈴木英行(島田市)▽工芸 永井正弘(菊川市)▽手芸 比企芳太郎(熱海市)
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情熱の自作朗読、息長く 解散の危機越え公演 静岡県中部の愛好家団体「朗読・ラピス」
静岡県中部の70~80代の文芸愛好家が集まり、自作の詩や句の朗読会を開いている団体がある。指導者の死や新型コロナウイルス禍で解散の危機に陥ったが、11月上旬、3年ぶりの公演を果たし息を吹き返した。 「沈みかけた夕陽が赤々とあぜを染め、白や紫の野菊が咲いていた」-。 愛好家団体「朗読・ラピス」が5日、10回目となる自作朗読会を静岡市葵区の江崎ホールで開き、メンバー8人が思いのこもった作品を情感たっぷりに披露した。節目となる今回を最後と考えていた代表の石上静子さん(87)は席上、一転して来年以降も朗読会を続ける決意を表明した。 文芸フォーラムの仲間だった石上さんやメンバーの片瀬優子さん(7
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お金の大切さ学ぶ出張授業 静岡・美和小5年生、キャッシュレス決済の仕組みも理解
三井住友信託銀行静岡支店は8日、静岡市葵区の美和小で金融教育の出張授業を行った。同支店の海野陽史参与と望月明子主任が講師を務め、5年生8人にお金の大切さやキャッシュレス決済の仕組みなどを教えた。 同校の家庭科の授業として実施した。望月主任が、模擬紙幣を使い「縦読み」「横読み」など紙幣の数え方を披露した後、「欲しいものがあるが、お金が無い時はどうする?」をテーマに生徒らと議論した。生徒からは「買えるようになるまでためる」「アルバイトする」などさまざまな発言が飛び出した。 清水日菜子さんは「現金とキャッシュレスそれぞれの良さを教えてもらった。大人になったら気をつけて使いたい」と話した。
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外国の絵本や遊び紹介 留学生、地元親子と交流 静岡大で大学祭
静岡大の大学祭「第11回キャンパスフェスタin静岡」が5日、静岡市駿河区の同大構内で開かれ、各学部が趣向を凝らしたイベントを展開した。外国人留学生による交流企画では、地元親子が各国の遊びなどを通じて留学生と触れ合った。 構内の多目的保育施設「たけのこ」で開いた「留学生と遊ぼう」は、人文社会科学部と同研究科の留学生9人が、普段は接する機会の少ない地域住民との接点を作り、多文化共生への理解を深めようと、同日限定で初めて企画した。 キャンパス探索として、留学生が馬術部の施設などを案内したほか、子どもたちとお手玉を投げて得点を競う中国のゲームなどを楽しみ、インドやネパールの絵本を車座になって読
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修学旅行前に「原爆先生」から平和の尊さ学ぶ 静岡・科学技術高
静岡市葵区の県立科学技術高は4日、12月に九州・山陽方面で予定している修学旅行を前に、原爆の悲惨さや平和の尊さを学ぶ特別授業を行った。2年生約320人が、原爆投下時の広島市や長崎市の様子や、原爆のメカニズムを解説するNPO法人「原爆先生」(東京都)を招いた講話を、神妙な面持ちで聴講した。 同法人の池田真徳理事長(71)が講師を務め、広島で救援活動中に被爆した元陸軍兵士の父・義三さんが目にした爆心地の壮絶な光景を迫力あふれる声色を交えて語った。 赤坂璃音さん(17)は「事前学習で原爆のことを学んだが、想像以上の悲惨さだった」と話した。
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海の豊かさ“ともに”守ろう 静岡城北高生と島国モーリシャス生徒 オンラインでSDGs議論
静岡市はこのほど、静岡城北高(葵区)の1、2年生有志とインド洋の島国モーリシャスの高校生が持続可能な開発目標(SDGs)について意見を交わすオンライン交流会を同校で開いた。双方の生徒計30人がSDGsの14番目の目標「海の豊かさを守ろう」について英語で議論した。 魚などの生態系に悪影響を及ぼすマイクロプラスチックを削減するため、自国の現状を踏まえて自分たちができることを報告し合った。静岡城北高2年の北上由梨奈さん(17)は「モーリシャスでは学校で出るプラスチックごみをボランティアが回収している。日本でも同じことができるのでは」と述べた。 交流会は市が東京五輪・パラリンピックで同国のホスト
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迫力のシアター体感 大川中生 静岡市街地で課外活動
静岡市立大川中1、2年生6人は4日、葵区の映画館「シネシティ・ザート」や複合施設「ARTIE(アルティエ)」などの施設体験ツアーを行った。山間地にある同校が市街地での課外活動を、両施設を運営する静活(同区)などに相談して初めて実施した。 生徒は、ザートの映写室見学や、立体的な映像でライブなどを鑑賞できるアルティエ内シアター「LIVLIV(リブリブ)」のホログラムコンテンツを体感した。同じ施設内のレストラン「ボーロ」ではシラスやルッコラなど地元産食材を使用した料理を堪能。江崎新聞本店で従業員の指導の下、折り込みチラシ入れの体験もした。 参加した2年の永野瑛大さんと佐藤志庵(しあん)さんは「
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昭和の料亭との縁を力に 静岡・呉服町火災ビルの居酒屋、青葉おでん街に和食店「照代」開業
8月に発生した静岡市葵区呉服町の雑居ビル火災で、営業再開できないでいるビル地下の居酒屋店の経営者が、青葉おでん街(同区)に「静岡おでん」をメインにした和食店をオープンした。昭和30年代に同区車町にあった名料亭「照代」の屋号と、かつて同店で使用されていた器を譲り受け、新たな業態に挑戦する。 オープンしたのは、雑居ビルで居酒屋「府中かしわで」を経営していた市川岩生さん(47)。放水の影響を受けた内装復旧や補償問題の見通しが立たない中、生活を守るために「青葉おでん街に出店してはどうか」と知人から提案を受けた。コンパクトな店舗で営業コストを抑えられる上、「おでんなら和食のノウハウを生かせる」と決断
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斬新!アイデアパン「ブリュレこっぺ」「白玉入りこっぺ」 駿河総合高と店舗が開発
駿河総合高(静岡市駿河区)家庭部は31日、同区丸子のファストフード店「淡路島バーガー×ふわこっぺ静岡丸子店」と共同開発したオリジナルコッペパンを、JR静岡駅南口近くの複合ビル「駿河スカイタワー」1階で出張販売した。同部の生徒が販売員などを務め、多くの客が次々と商品を買い求めた。 同部OGの大学生がアルバイトしていることをきっかけに、同店が学校側に連携を打診。同部の生徒と試作を重ね、商品化した。 販売した商品は、砂糖を香ばしくあぶり、カスタードクリームとイチゴのソースを入れた「ブリュレこっぺ」と、県産抹茶を小豆に練り込んだあんに、白玉を食感のアクセントとして加えた「和こっぺ」の
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旧清水工高のピアノ 15年ぶりに復活 静岡・科学技術高、在校生が新旧の校歌演奏
科学技術高(静岡市葵区)は28日までに、再編前の旧清水工業高で使用していたアップライトピアノを15年ぶりにリニューアルした。28日に同校で開かれた披露式で、生徒3人が旧静岡工業高を含む再編前後の3校の校歌を演奏し、同窓会や在校生、学校関係者が懐かしい響きに耳を傾けた。 小野聡校長が、音楽室で長く使用されていなかったピアノの活用を同窓会に相談した。同窓会の協力で調律し、生徒が行き交う1階ホールに設置した。 同窓会長の竹中正巳さん(81)は「このピアノが未来へつなぐ証しとして、学校の歴史を継承する象徴的な存在になってほしい」と目を細めた。 科学技術高の校歌を演奏した電子工学科3年の大村春菜
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遠藤新田交番が開所 治安維持へ決意新た 静岡市葵区
静岡中央署は28日、静岡市葵区遠藤新田に新たに完成した遠藤新田交番の開所式を開いた。署員らが真新しい交番を前に、地域の治安維持に向け決意を新たにした。 遠藤新田交番は鉄骨造り2階建てで、延べ床面積は約90平方メートル。旧交番の老朽化に伴い建て替えた。住民用相談室を新設し、進入防止柵などの防犯設備も強化した。警察官6人と相談員1人が勤務し、美和地区など約4600世帯(約1万1千人)を管轄する。 開所式には同署の北沢博署長や署員、同地区の連絡協議会委員など17人が出席した。北沢署長は「地域の皆さまの期待に応え、安全で住みよいまちづくりに全力で取り組んでほしい」と署員に訓示した。
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絵画、陶器、写真 兄弟4人作品展 静岡、11月1日まで
静岡市葵区の柴田秀夫さん(82)ら兄弟4人の作品展が11月1日まで、同区のギャラリーえざきで開かれている。芸術家だった父親の影響を受けた4人の、それぞれ違うジャンルの個性的な作品が並ぶ。 長男の俊さん(89)=同市清水区=はモロッコなどの砂漠を描いた水彩画、次男の簡さん(故人)は油絵の抽象画、三男の曽根哲男さん(86)=島田市=は志戸呂焼の陶器、四男の秀夫さんは青森県恐山の風景などを題材にした写真を出品した。 秀夫さんは「長男が病気療養となり、今後の創作活動は困難になったため、4人展をやる最後のチャンスと思い企画した。幅広い世界観を楽しんでほしい」と話した。
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新制服をお披露目 静岡東高創立60年式典 伝統継承、発展誓う
静岡東高(静岡市葵区)は26日、創立60周年記念式典を同区の静岡市民文化会館で開いた。全校生徒や教職員、PTA関係者らが出席し、“還暦”を迎えた学校の歴史を振り返りながら、次代の発展に期待を寄せた。 鈴木伸彦校長は「61年目以降も東高は大きく変わっていく。冷静なおおらかさを持ち、明日を希望に満ちた色にとらえてほしい」と在校生に式辞を述べた。生徒会長の鈴木理央さん(2年)は「人のつながりこそ東高の宝物。ひたむきさを受け継ぎ、充実した日々をつくることで伝統をつなげていきたい」と力強く宣言した。 式典では来年度から使用される新制服も紹介された。生徒がモデルを務め、スクー
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シラスたたみ干しに挑戦 静岡市葵区の3小学校 漁業体験
静岡市葵区の中藁科、清沢、水見色の3小学校は26日、同市駿河区のシラス加工業「カネナカ商店」で漁業体験学習を行った。子どもたちに漁師や海の仕事を知ってもらうため静岡芙蓉ライオンズクラブが企画した。 3校の5、6年生計36人が、生シラスを長方形の木枠に敷き詰め乾燥させる「たたみ干し」を体験した。児童は新鮮な生シラスを丁寧に敷き詰め、簾(すだれ)の上にバランスよく押しつけた。 清沢小6年の大橋明奈さんは「シラスを均等に敷くことが難しかったけど、出来上がりが楽しみ」と話した。 児童らは用宗漁港での漁船乗船や、漁港に隣接する魚市場での競りの見学も行った。清水漁業協同組合用宗支所の村越浩二係長が
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伴奏に合わせ手拍子 静岡市駿河区・なかはら幼稚園 クラシック演奏会
静岡市駿河区のなかはら幼稚園と、財団法人「100万人のクラシックライブ」は25日、子どもたちに音楽を身近に感じてもらおうと、同園でクラシックコンサートを開いた。園児130人が、目の前で演奏される迫力ある音色を楽しんだ。 同法人所属のバイオリニスト西尾結花さん(29)とピアニスト福田結衣さん(28)=ともに愛知県=が、それぞれの楽器の構造をクイズ形式で教えた後、「犬のおまわりさん」などの童謡をリズミカルに演奏した。アンコールの「ラデツキー行進曲」では、園児が伴奏に合わせ、頭の上で楽しそうに手拍子した。 近藤晃祐ちゃん(5)は「バイオリンの音が大きくてすごかった」と目を輝かせた。
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ぶしのくに「乗り物」で巡って 静岡県と10線観光推進協がイベント展開 2023年3月まで
静岡県は22日、県内の歴史や文化を活用して周遊促進を図る「ぶしのくに静岡県∞(かける)乗り物フェス」を始めた。静岡10線観光推進協議会(事務局・県観光協会)と連携し、多彩な催しを展開する。2023年3月10日まで。 本県は、鎌倉幕府を開いた源頼朝や、260年にわたる太平の世をもたらした江戸幕府の徳川将軍家とゆかりが深い。フェスはこうした魅力を生かしながら、公共交通機関を使った観光周遊を促すのが狙いで、期間中は県内各地でウオークイベントや特別列車の運行、スタンプラリーなどを実施する。 オープニングとして静岡市駿河区の久能山東照宮で22日、雅楽の特別演舞「東遊(あずまあそび)歌舞
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特別支援学校生が清水特産で弁当 静岡給食協組が商品化、サクラエビや折戸ナス「地産地消を体現」
静岡市駿河区の静岡給食協同組合はこのほど、同市清水区特産のサクラエビや折戸ナスなどを使った「しみずのじまん弁当」を商品化した。清水特別支援学校中学部(同区)の生徒が授業で地元産品を調べ、同組合に商品化を打診して実現。20日は同組合で利用事業所に販売した。 生徒がコロナ禍で調理実習ができず、同組合に弁当作りを打診した。6月に地元農家などを見学し、特産物の特徴をまとめてレシピを考案。組合へのプレゼンを経て完成した弁当は、生徒試食アンケートで人気1位だったサクラエビのかき揚げをはじめ、折戸ナスの田楽、枝豆ごはんなどを採り入れた。ナスなどの食材はJAしみずが提供した。 29日にはIAIスタジアム
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古民家フォト甲子園 森田さん(静岡北)銅賞
地域に残る古民家や町並みの写真コンテスト「古民家フォト甲子園」(全国古民家再生協会主催)の中高生部門で銅賞に輝いた静岡北高3年森田陸斗さん(18)の表彰式が19日、同校で行われた。 中高生部門は「地域の歴史を紡ぐ古民家」がテーマで、全国から195件の応募があった。同校で写真部に所属する森田さんは、昨年の修学旅行で訪れた伊勢神宮(三重県)の「おかげ横町」の町並みを撮影し応募した。森田さんは「古民家の瓦屋根と色あせた外壁のコントラストを意識した。3年間の成果として受賞できてうれしい」と喜びを語った。 同協会県連合会の富田道明さん(60)は「受賞を機に、若い世代が古民家に関心を持ってもらえれば
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二宮さん(静岡)最優秀 SBSラジオCM 入賞作を発表
静岡放送は18日、第16回SBSラジオCMコンテストの入賞作品発表会を静岡市駿河区の静岡 新聞放送会館で行った。全国から6594点の応募があり、最優秀賞に同区の二宮正昭さん(46)が提案した杉山保険事務所のCM「身代金」が選ばれた。 二宮さんの作品は、立てこもった犯人と警察のやりとりで、老後に必要な資金を要求する犯人に対し「で、いくらなんだ?」と同事務所が実施するマネーセミナーへの参加を促すストーリー。面白さに加え、資金相談などを担う企業メッセージを巧みに訴求した点が評価された。 二宮さんは「過去の最優秀賞は県外の方の受賞が多く『自分が取ってやる』という気持ちで臨んだ。諦めないで応募を続
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「花」テーマに木版画新作展 静岡・リンク西奈で23日まで
静岡市葵区の「西奈木版画の会」による木版画小品展が23日まで、同区のリンク西奈で開かれている。木版画愛好家の会員12人が1年間の創作の成果として、「花」をテーマにした新作25点を出品した。 タンポポやツバキなど、身の回りにある四季折々の花を丸刀などで丁寧に彫り、彩り豊かに表現した。テーマに合わせ、会員が過去に制作した年賀状なども展示され、会場をにぎわしている。 河野修治代表(82)は「偶然できた模様など、版画ならではの刷り上がりの変化にも着目して楽しんでほしい」と話した。
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ねんりんピック「はつらつぶり存分に」 静岡県選手団が結団式
神奈川県で11月に開かれるシニア世代のスポーツと文化の祭典「ねんりんピックかながわ2022」に出場する静岡県選手団の結団式が14日、静岡市駿河区のグランシップで開かれた。 選手団は単独チームとして出場する静岡、浜松両市を除く県内市町の214人で構成。11月12日から15日までの期間中、初採用のサーフィンをはじめ、将棋や健康マージャンなど文化系競技も含む計31種目に挑む。最高齢は94歳の玉田浩一さん(富士市、弓道)。 森貴志副知事から県旗を受けた選手団長の今西健さん(75)は「日頃の鍛錬の成果を発揮し、はつらつぶりを存分に出したい」とあいさつ。バウンドテニスに出場する牧之原市の名波高宗さん
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授業の集大成 光のアートで校舎を彩る 城南静岡高デジタルアレンジコース
城南静岡高(静岡市駿河区)は13日、校舎をデジタルアートで彩る「光のアートで校舎を包もう!」プロジェクトを実施した。プロジェクターから映し出された幻想的な光の芸術に、生徒や学校関係者、見学に訪れた近隣住民から感嘆の声が漏れた。 同校は2021年度、映像編集などを専門とするデジタルクリエイターの育成に向け「デジタルアレンジコース」を新設。今回は学習成果も発表する場として初めて企画した。 校舎の壁面には日没後、世界的な映像アーティストの長谷川章さんが創作したデジタルアートを投影。校舎内では生徒が作成したプロジェクションマッピングを披露した。3年生の尾崎巧さんは「多くの方に授業の集大成の作品を
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遊びで災害の対処指導 駿河総合高生が保育実習 静岡
駿河総合高(静岡市駿河区)の1年生は14日、学校近隣にある五つの幼稚園や保育園などで保育体験実習を行った。静岡大との連携で作成した「防災を学べる遊び」を実践しながら、児童に災害時の対処法を教えた。 同区の南八幡幼稚園には生徒77人が訪れた。地震をテーマにした紙芝居や、災害発生時に場面に応じた姿勢をとるジェスチャーゲームで交流を図った。田中碧さん(15)は「災害が起きたとき、みんな安全確保してほしい」と呼びかけた。 同校OGで、在学時の研修がきっかけで同園の保育士になった安井美穂さん(22)は「子どもたちとふれ合い防災を説明できる良い機会。今後も続けてほしい」と話した。
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静岡市 部活動「地域移行」へ講習会 スポーツ指導者の知識学ぶ
静岡市は12日、スポーツ指導者の技能向上を図るスキルアップ講習会を同市葵区の北部体育館で開いた。2023年度から段階的に始まる公立中学校の部活動の「地域移行」に向け、外部指導員などに興味がある人たちに基礎的な知識を習得してもらおうと企画した。 初回は「スポーツコーチング」をテーマに実施し、約30人が受講した。講師を務めた県立大薬学部の窪田辰政准教授は「具体的に生徒の名前を呼び、小さな成功を褒めることが自信の向上につながる」と強調した。 講習会はテーピングや栄養学などをテーマに、来月9日まで計6回開く。1回だけの受講も可能。申し込みや問い合わせは静岡市スポーツ協会のホームページ、または同協
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発酵いらずでパン手軽に 女性20人参加 JA静岡市講座
JA静岡市は13日、市内の女性が食と農業を学ぶ「オトナ女子短大『シズ・カレ』」の第8・9期開校式を同市駿河区の同JA本店で開き、初回の講義を行った。 市内の20~40歳の女性20人が、発酵の必要がない簡単なパン作りに挑戦した。清水厚生病院の栄養士小林優子さん(43)が講師を務め、イースト菌の代わりにベーキングパウダーを使ったレシピを説明した。参加者は、強力粉や絹ごし豆腐などを材料にした生地を滑らかになるまでボウルでこね、リンゴやチョコが入った4個のパンを焼いた。 「シズ・カレ」は1年間のカリキュラムで、仲間作りや農業に関する知識取得を図る。今後はイチゴのスイーツ作りなどを予定している。
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イノベーション アート人材を派遣 アーツカウンシルしずおか
アーツカウンシルしずおか(静岡市駿河区)はこのほど、まちづくりや産業でイノベーションを目指す創造的な取り組みに対し、アーティストなどのクリエーティブ人材を派遣する制度を新たに設けた。県内の市町や団体、企業などを対象に、利用の申し込みを受け付けている。 アーティストの既成概念にとらわれない発想や提案を、社会課題に対応する政策形成や企業の商品開発、社員教育などに取り込むことによって、新たなアイデアや価値観を創り出すことが狙い。 派遣する人材は、アートディレクター、アートマネジャー、キュレーターら。創造的な事業活動に対し、意見交換や提案、ワークショップ講師などの役割を担う。人材の調整はアーツカ
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物流に親しみを VRでトラック体験 静岡市駿河区でフェスタ
静岡県トラック協会は「トラックの日」の9日、「トラックフェスタ2022」を静岡市駿河区の県トラック会館で開いた。物流業界に親しみを持ってもらおうと初開催し、約2千人の親子連れなどでにぎわった。 トラックの運転を模擬体験できるVR(仮想現実)やトラックのミニ四駆を作るペーパークラフトが人気を集めた。トラックの荷台を舞台にしたキッズダンスでは、児童が軽快な踊りを披露した。 VRを体験した西豊田小の藤島心楽(うらら)さん(10)は「カーブなどハンドル操作が思っていたよりも難しかった」と驚いた。同協会の佐原司郎広報・CSR委員長は「トラックは生活を支えるライフライン。多くの方に身近に感じてほしい
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危険道路や設備改善策を審議 JAF静岡支部
日本自動車連盟(JAF)静岡支部はこのほど、交通安全実行委員会(長野誠委員長)の常任委員会を静岡市駿河区の同支部で開いた。委員6人が危険な道路や設備の改善策を審議した。 JAF会員から寄せられた県内3カ所の道路状況の問題点について話し合った。北進時に右折が困難な浜松市中区野口町交差点には、右折矢印信号の設置提案があった。歩行者用押しボタン式信号機設置の要望がある静岡市駿河区の三菱電機南門前の横断歩道や、西進時の強引な右折が散見される伊豆市柏久保交差点についても意見を出し合った。 3~8月までの間に実施された標識や信号機の改善例3件についての報告も行われた。
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最低賃金 時給944円に引き上げ 連合静岡が街頭で周知活動
連合静岡は5日、県内の最低賃金が同日から31円引き上げられ、時給944円になったことを周知する街頭活動を静岡市葵区の中心街で実施した。 連合静岡最低賃金委員会の11人が、問い合わせ用QRコードがついた啓発チラシ入りのポケットティッシュ約500個を配布した。 松浦信司会長代行は「経営側だけでなく、労働者も自らの賃金に対する意識を高めてほしい」と労使双方が賃金の正しい認識を確認するよう訴えた。 最低賃金はアルバイトを含む全ての労働者に適用される。引き上げに際し、連合静岡は電話相談も受け付けている。 問い合わせは連合静岡<フリーダイヤル0120(154)052>へ。
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不動産相談会 専門家が助言 JR静岡駅北口
全日本不動産協会県本部は5日、JR静岡駅北口地下広場イベントスペースで、一般市民を対象とした無料相談を実施した。全国一斉活動の一環。 不動産に関する法律や税金などの問題に、弁護士や税理士ら専門家が相談に応じた。同本部によると、近年は空き家や相続に伴う土地問題、家賃滞納などの相談が増えているという。 岡田樹義副本部長は「高齢化やコロナ禍の影響で、相談内容が多岐にわたっている。個人、法人問わず不動産で困っている方を手助けしたい」と話した。
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卓上に咲くメルヘン 小さくてかわいいユリ 静大大学院・瀬岡さん開発
「小さくてかわいいユリ」の開発を目指し研究を続けてきた静岡大大学院生の瀬岡咲葉(さわ)さん(23)=愛知県出身=がこのほど、高さ30センチほどで卓上に飾れるサイズのユリ2品種を作り出すことに成功し、農林水産省に出願登録した。 瀬岡さんは2品種の名称を、妖精のドレスが広がるような花びらのイメージから「フェアリーチュチュ」、白い星が咲くような姿から「星咲姫(せらひめ)」と命名。ユリは通常、花びらが6枚で、1メートルを超える大きな品種が多いが、瀬岡さんが作った2品種とも花びらが5枚という。 総合科学技術研究科農学専攻の修士課程2年に所属する瀬岡さんは、小さなユリの開発を目指し、農学部3年生の時
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障害者の進路選択支援 静岡市駿河区 34福祉事業所が説明会
静岡市静岡手をつなぐ育成会(中村章次会長)は23日、特別支援学校・学級に通う生徒らを対象にした福祉事業所合同説明会を、同市駿河区の地域福祉共生センター「みなくる」で開いた。 障害者本人と保護者らに早期に情報提供することで、進路選択の幅を広げてもらおうと開催した。保護者の孤立化を防ぐための相談会も実施した。葵、駿河両区の計34事業所が参加し、来場者に事業所の特徴や就労移行支援の取り組みなどを説明した。 同会の佐々木隆志副会長は「事業所のサポート内容など、情報収集の貴重な場として活用してもらいたい」と強調した。参加した駿河区の親子は「有益な情報がたくさん聞けた。今後も積極的に参加したい」と話
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ベンチ若草色に塗装 小さな親切、長田北小7人に実行章
「小さな親切」運動静岡県本部は22日、静岡市の長田北小6年生7人に実行章を贈った。児童は7月下旬、地域住民に利用してもらうため、学校近くのベンチ5基をきれいな若草色に塗装した。 実行章を受けたのは石原芽香(めいか)さん、新村羽菜(はな)さん、鍛冶沢ひなたさん、神林愛羽夏(あゆな)さん、鈴木花奈(はんな)さん、長谷川璃瑠(りる)さん、富士岡栞奈(かんな)さん。 学校近くの長田北ポケットパークにある古びたベンチを多くの人に利用してもらえないかと考え、塗り直しを学校側に提案。緑地を管理する市の許可を得て、昼休みを活用し作業に取り組んだ。 県本部丸子地区支部の増田直樹支部長(静岡銀行丸子支店長
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清涼感ある水彩画 山田さん初の個展 静岡市葵区
静岡市美術家協会顧問の山田猛夫さん(82)=同市清水区=の水彩画個展が28日まで、同市葵区のしずぎんギャラリー四季で開かれている。 定年退職後、水彩画を始めた山田さんは今回が初の個展。作品は、透き通った色彩を表現できる透明水彩絵の具を使用している。興津川の水中の流れや岩を描き、県芸術祭賞を昨年受賞した作品「清流」など、清涼感あふれる力作が並ぶ。 山田さんは「透明水彩の美に魅了され、1枚ずつ魂込めて制作した。少しでも何かを感じ取ってもらえたら」と強調した。
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光合成色素、実験で確認 静岡・科学技術高が中学生向けに教室
静岡市葵区の科学技術高は17日、同校で中学生向けの理数科科学教室を開いた。理数系科目に興味を持ってもらう狙いで、中学生11人が生物と数学の講座を受講した。 生物講座では、植物が光合成をする時に太陽光のエネルギーを吸収する「光合成色素」を確かめる実験に取り組んだ。生徒たちは葉をすりつぶして色素を抽出。専用のシートに吸着させて成分が分離する様子を観察した。次に簡易分光器を使い、葉が赤と青色の光の波長を吸収して光合成に利用していることを確認した。 参加した豊田中3年の木原碧大(あおと)さん(14)は「普段やったことがない実験ができて楽しかった」と目を輝かせた。 科学技術高の石割友栄教諭(55
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事故防止尽力の個人・団体表彰 静岡県危険物安全協連
静岡県危険物安全協会連合会(鈴木裕司会長)はこのほど、本年度の創立記念大会を静岡市駿河区のグランシップで開催し、危険物による事故防止と保安管理に尽力した個人・団体を表彰した。 県内25の地区協会から会員約260人が参加した。鈴木会長は「危険物の取り扱いや管理運営にさらに万全を期し、ソフト、ハード両面から安全対策強化に努めたい」とあいさつした。 表彰を受けた主な個人・団体は次の通り。 【県知事表彰】 保安功労者 エスアイジー(須田治夫代表取締役会長)大石寧(東遠ガス熔材)鈴木宏政(天星製油) 【県知事褒賞】 保安功労者 佐野正典(制研化学工業静岡工場)▽優良事業所 熱川重機運輸(藤
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へそ餅おいしく作れた 大井川~富士川周辺の郷土料理、親子舌鼓
JA静岡市は17日、農産物や地域に伝わる伝統食への理解を深める講座「ソレイユくらぶ」を同市駿河区の本店で開いた。小学生と保護者10組21人が郷土料理「へそ餅」作りに挑戦した。 へそ餅は大井川~富士川周辺だけに伝わるとされる月見団子。幼少期に駿府で人質になっていた徳川家康が「丈夫に育つように」と三河からの付き人が餅の真ん中にへそのようなくぼみをつけ、あんこを添えて食べさせたのが始まりという。 葵区水見色の「きらく市」の勝山啓子さん(62)が指導した。参加者は上新粉と白玉粉を水で混ぜた餅を蒸し、ジャムやみそマヨネーズなど好みの味付けを楽しんだ。レモンを入れると赤色に変わる茶「サンルージュ」の
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城南静岡高2年 高木さん(島田)日商簿記1級合格
城南静岡高(静岡市駿河区)2年の高木要さん(17)=島田市=がこのほど、日商簿記検定1級に合格した。 1級は税理士や公認会計士への登竜門とされ、6月の試験の合格率は10・1%で、大学生や社会人でも難関と言われる。年2回開催される同試験で、高校2年生が6月に合格することは全国的にも珍しいという。 高木さんは高校の授業で簿記に興味を持ち、1年夏に簿記部に入部。平日3時間、土曜は7時間勉強し、2月に受験した全国経理教育協会の簿記能力検定上級合格に続き、一発合格を果たした。 高木さんは「分からないことをそのままにせず、納得できるまで突き詰めたことで理解が深まった」と振り返った。同部顧問の羽根田
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給食に合う茶、選んでね 静岡市が小学校に贈呈
静岡市は16日、番町小(葵区)の5年生に茶への愛着を育む授業を行った。市が本年度始めた「静岡茶と食べる和食給食事業」の一環で、給食に合う茶のティーバッグを贈呈した。 贈った茶は、煎茶、ほうじ茶、和紅茶の3種類。同校など市内4小中学校の児童生徒が事前に飲み比べて投票し、上位だった茶を選定した。26日以降の「和食給食の日」に、好きな茶を水筒に入れて持参してもらう。 市学校給食課が5月に児童らに行ったアンケートでは、約4割が茶葉で入れた茶を「ほとんど飲まない」と回答。学校給食で茶を提供することで、茶を飲む習慣を定着させることを狙う。 授業では、静岡茶商工業協同組合の大塚喜美江さんが「お茶を好
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音楽ホール「静岡バッハハウス」閉館へ 楽器、資料多数…奏者ら惜しむ声 静岡市葵区油山
クラシック愛好家らが演奏の場として活用してきた静岡市葵区油山の音楽ホール「静岡バッハハウス」が、年内で閉館する。建物の経年劣化に加え、楽器のメンテナンスなどに多額の費用がかかることから、オーナーらが施設維持は困難と判断した。関係者に惜しまれながら、28年の歴史に幕を閉じる。 同館は1994年、元会社経営者のバッハ愛好家、故和田信一郎さん(同市)が開設したプライベートホール。ドイツ・アイゼナハのバッハ生家を模した2階建てで、ステージと垂直に床材を配置して音響効果を高めたホールが特徴。内部には和田さんのバッハへの思いがこもる。曲に欠かせないパイプオルガンやチェンバロだけでなく、珍しい鍵盤楽器ク
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モネの色彩 メークで表現 静岡デザイン専門学校が成果展
静岡市葵区の静岡デザイン専門学校ブライダル・ビューティー科2年生による授業成果展が25日まで、同区七間町の同校サテライトギャラリー「デザインファーム」で開かれている。 化粧品ブランド「シュウウエムラ」のメーク写真コンテストでグランプリを獲得した作品など38点を展示している。グランプリ作品を手掛けたのは渡辺琉奈さん。モネの絵画「睡蓮(すいれん)」をイメージし、水面に揺れる色彩をメークで表現した。コンテストのテーマは「リ・ボーン―再生の時」だった。 同校の朝比奈将人教諭は「その人『らしさ』を表現した個性的なヘアメークデザインを見てほしい」と話した。 同ギャラリーに設置された端末では、それぞ
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絵や書など多彩に 芹沢銈介愛好家が作品展 静岡
染色家芹沢銈介の愛好家でつくる「芹沢銈介美術館友の会」の作品展が、静岡市葵区の静岡市役所市民ギャラリーで開かれている。 会員13人による絵画や写真、工芸など43点が出品されている。力強い筆致で夏の富士山を裾野市の十里木方面から描いた油絵や、「家からの眺め」と題し大道芸や花火といった静岡市の風物詩を題材にした写真、昆虫や樹木を精巧に竹細工で制作した作品など多彩なテーマの力作が並ぶ。 会員の大石安任さん(84)=葵区=は「会員それぞれが心を込め、楽しく制作した作品をぜひ見に来てほしい」と話した。
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平和願い楽曲制作 静岡市出身の谷さん、ウクライナ人音楽家と共作
静岡市葵区出身の音楽クリエイター谷真人さん(58)=東京都=はこのほど、戦禍により活動が困難になったウクライナ人音楽家とともに、平和を願った楽曲「ブルー&イエロー」をオンラインで制作、ユーチューブなどで配信を始めた。配信収益金の一部をウクライナ支援に寄付する。 楽曲に参加したのは、欧州に避難している同国ドネツク州出身のバイオリニスト、オルガ・イリャシェンコさんとハルキウ州出身のチェロ奏者、ポリーナ・ファウストバさん。谷さんはコロナ禍を契機に、海外のサイトを活用し、オンラインで音楽制作を行っていた。同サイトで知り合ったイリャシェンコさんに谷さんがプロジェクトを持ちかけ、イリャシェンコさんの
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「挑戦し続ける勇気を」 城南静岡高と藤枝西高 東京学芸大付属世田谷小教諭・沼田さんが講演
高校生のための文化講演会(静岡新聞社、一ツ橋文芸教育振興会主催)が12日、静岡市駿河区の城南静岡高と藤枝市の藤枝西高で開かれた。両校の生徒は、東京学芸大付属世田谷小教諭で「ぬまっち」の愛称で多くの著書がある沼田晶弘さんが事前収録した講演をDVDで視聴した。 講演は「ワン・アンド・オンリー 自分史上最高になる」と題し、城南静岡高では1年生約180人が聞いた。沼田さんは、自分が課題を達成できると認識する「自己効力感」を育むポイントとして、自身の学生時代の経験や、現役小学校教諭として実践したユニークな事例などを紹介。失敗を分析し、挑戦し続ける勇気を持つことの重要性を強調した。 講演後には、事前
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防災の姿勢に評価 グランプリ受賞 静岡・日本平ホテル
日本平ホテル(静岡市清水区)は9日、県消防設備協会が新設した「グリーンラベルグランプリ」を受賞した。ホテル内消防設備の適切な維持管理や、夜間に客室で発生した火災を想定した防災・消火訓練の継続的な実施などが評価された。 同市葵区で開かれた表彰式で、同ホテルの久野昌治総支配人と池谷則義副総支配人に、同協会から賞状と盾が授与された。 池谷副総支配人は「グランプリに選ばれて光栄。ホテル業として、お客様の安心安全を第一に、設備管理だけでなく、従業員の防災意識も高めていきたい」と喜びを語った。 同グランプリは、ホテルや商業施設などで消防用設備の適切な維持管理や優れた取り組みをする企業を対象に、同協
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ゲームでSDGs学ぶ くら寿司が出前授業 静岡市駿河区の中島小
回転寿司チェーンの「くら寿司」(大阪府)は8日、海洋資源の活用や食品ロスを題材にSDGsを学ぶ出張授業を、静岡市駿河区の中島小で開いた。同社社員が講師を務め、5年生63人が参加した。県内では初開催。 海洋資源の有効活用を紹介する場面では、シイラやウツボなどあまり市場に出回っていない低利用魚をすしに利用する取り組みを紹介した。機械式回転レーンを使った「おすし屋さん体験ゲーム」では、児童が作り手と客になり、どのネタにどの程度注文が入るのか、需要と供給のバランスでいかに食品ロスが発生するかを体験した。 授業後、児童からは「えさを替え、低利用魚を食べやすくする」「余ったすしを工夫し食品ロスをなく
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「自分らしい花景色を」 花と緑のまちづくり協・佐原さん講演
静岡市花と緑のまちづくり協議会は7日、静岡市葵区のしずぎんホールユーフォニアで、「花と緑の講演会」を開いた。静岡市花と緑の推進委員や一般市民約200人が参加した。 浜名湖ガーデンパーク「印象派庭園 花美(はなみ)の庭」管理責任者で、ガーデンディレクターの佐原宏康さん(60)=湖西市=が「自分らしい花景色のつくり方」と題し講演した。佐原さんは、日本最高峰と評される同庭園の美しさを解説し「色や質感など感性を研ぎ澄ませ、理屈に縛られず、もっと自由にガーデニングを楽しんでほしい」と語りかけた。 講演会後には、同区の花のあるくらし研究所の所長でフローリストの中村将史さん(38)による即興ブーケ作り
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わかふじ大会開幕 静岡で開会式 選手宣誓高らか
静岡県などが主催する第23回県障害者スポーツ大会「わかふじスポーツ大会」(静岡新聞社・静岡放送後援)が4日、静岡市駿河区の県草薙総合運動場陸上競技場で3年ぶりに開幕し、総合開会式と陸上競技が行われた。 初日は選手や役員、ボランティアら約600人が参加し、健闘を誓った。陸上競技にエントリーした稲葉統也さん(56)=同市葵区=と網敷光紗さん(26)=富士市=が「スポーツマンシップにのっとり正々堂々と戦うことを誓います」と選手宣誓した。 主催者を代表し、出野勉副知事は「この中から将来パラリンピックで活躍する選手が現れることを期待したい」とあいさつした。 大会は11月27日まで。静岡市や島田市