SDGsテーマに髪形提案 静岡県理容組合中部支部が講習会
静岡県理容生活衛生同業組合中部支部は12日、SDGs(持続可能な開発目標)をテーマとしたヘアスタイルの講習会を静岡市葵区で開いた。同支部に所属する理容師約40人が性別や年齢を問わず幅広いシーンに合う髪形を学んだ。
同区で理容室カルスコレクションを営む勝田剛光さん(51)が講師を務めた。マネキンに装着したウィッグ(かつら)を使い、丸みを帯びたシルエットに毛先を遊ばせた姿が特徴的な髪形「ウルフマッシュ」のスタイリングを実演。柔らかい質感で男女とも使える髪形として紹介した。通常はカットやパーマ、髪染めまで約3時間かかるが、カットする量を増やし、パーマ液の量を減らす工夫などにより約1時間で仕上げた。
参加した藤枝市の永田敦士さん(46)は「利用客に新たな提案ができる。参考になった」と話した。
同組合では、フランス語で持続性を意味し、時間をかけずに小気味よく仕上げるスタイルを「アヴァンス」と名付けて発信。技術向上を目的に、年1回ほど講習会を開いている。